パルテノン多摩をどうする?~委員会で現地調査1回目。

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今は昔?…にはしてはいけないとか思ったりもする一方で・・・やっぱり「パルテノン多摩」には市民にはなかなか説明しきれない実態があるような気している今日この頃。今日は子ども教育常任委員会のメンバー他希望する議員も一緒に現場視察。

まずはマジックサウンドルームへ。中には、世界にたった一つしかないというような立派な自動演奏楽器もあったりで、実際に演奏も聞かせていただいて、「なかなかいいものだ・・・」とため息混じり?

これ、このままここに置いておくわけにはいかないはずで、何とかしなければならないと思っておりますが、他の議員の皆さんはどうお考えになったでしょうね。価値がわかる人にはわかるのだと思っておりますが、一見・・・ハコとして見た時には何だかご仏壇のようだという声もありましたね。確かに・・・。しかし、ものすごくアンティーク。こういった家具などを好まれる方には大絶賛されるような高価な品ですが、我が家には似合わず、なおかつ不釣合いのシロモノです。

マジックサウンドルームだけの運営で言えば、事業費削減の努力によりメンテナンスを中心に、あとは説明員などの人件費なども絞っての約250万円+αとのことですが、この金額が高いとか低いとか、、、そういうことではなく、これらのものを今後も私たちが多摩市の「財」として維持し続けるって本当に必要なことなんだろうか?

アンティーク楽器類を保管するだけでもかなりのスペースが必要となり、それなりの空調も整えておかねばならないし、そうそう簡単に市民に見て、触って、聞いて・・・と気軽な取り扱いが許されるわけでもなし。

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これはあまりにも大きすぎ。解体しなければ、部屋から出すこともできない。このまま置いておく?・・・そのまま大規模改修はありえない。さあ、どうする?!

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確かに貴重なものであり、希少価値もあるのかもしれないけれど、しかし、しかしっ・・・これを多摩市として持ち続けることにどれほどの意義があるのだろう?別に、オルゴール工房などが街にあふれているような地でもなければ、精密機器を扱う事業所などがあるわけでもなし・・・縁もゆかりもないこの場所に唐突にやってきた楽器類の今後に、議会もまだしばらく悩みそうです。どんな選択肢を取るにしても「痛み」伴うだろうなと。

全体としては「これをこのまま置いておくわけにはいかないよね」という空気がどよんどよん・・・と漂ってはいました。

で、次にはミラクルラボ、今のキッズファクトリーのお部屋に移動。先日、キッズファクトリーに行った際、準備室?として使用している部屋の扉が開いていたので、そっと中を覗いたのですが、まあ何と言うか整理整頓ができていなくて驚いたため・・・・ぜひ、この場所の実態も他の議員さんと共有しておきたいなあと思っておりました。おそらくは、本日の「現場確認」箇所には入っていなかったかもしれませんが、お願いをして閉じられていた扉をオープン!・・・で、向こうを見せてもらい、他の議員とも現状共有ができたことは成果の一つ。まあ、整理整頓するにもマンパワーも必要なため、なかなか難しいのかもしれませんが、私たちも苦笑するしかなくて・・・・。

また、もう一つ・・・気になる扉があったので、「あの向こうにも何かあるの?」と「開けゴマ」する気分にてオープンしてもらうと’研究室’、そして写真の現像ができる’暗室’が存在していることを発見!

「デッドスペース」としか思えない!・・・憤っておられた方もいらっしゃいましたが、正直、私たち議員ご一行・・・開いた口が塞がらず・・・こんな場所あったなんて知らなかった・・・・「これはちょっとひどすぎる。」・・・・ある意味、絶句。

かつては学芸員も人数がいたので、研究室などもにぎやかだったのかもしれませんが、今はどう活用されているのでしょうね。学芸員はたったの2名しかおらず、普段はほぼ1階の事務室にいるわけで・・・。

 

さらにさらには・・・・先日、4階廊下を歩いていたら「資料庫」と書いてある場所があったので、そこも鍵を開けてもらい中を覗かせてもらいと・・・・資料庫らしい場所かもしれないが、しかし単なる物置化しており、はっきりいって、こういう場所どうなっていくの?大規模改修に先立って、きちんと荷物整理できるのかどうかに不安が立ち込めたのは私だけでしょうか?

 

続いては・・・5階まで階段を上がったところには、ちょうど北側が建物のベランダ?屋外スペースがありますが、残念ながら、半ば「ゴミ捨て場」のごとく・・・ちなみに東側と西側双方に同様のスペースがあるのですが、ちょうどレストランがある方のスペースの方は外から覗かれないようにメバリしてあるのも特徴。「見られたら困る」ってアピールしていたのですね・・・おそらく。

 

もう、何と言うか・・・建物管理そのものが適切に行われているとは言い難く、かわいそなパルテノン多摩・・・って悲しくなりました。

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で、最後は・・・5階にあるシティサロンへ。ここは多摩ニュータウンの視察ご一行様がいらしたときに使用するために設置された場所で、いわゆるUR(都市機構)がお金を出して造作した空間なんだとか。一昨年の国体の時には事務局が置いてあった場所ですけど・・・・贅沢なバブルの名残りがプンプンする場所・・・・大理石の床、大理石の壁・・・みたいな。そして、「貴賓室!」が・・・・(写真は貴賓室のドア)。

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こちら、貴賓室からの眺め。そしてまた1客100万円ではないか?と課長が教えてくれたソファ!本革なんですね・・おそらく。

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ちなみに使用されておらず、そのままの放置されているだけ。

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デザイン的には、私の趣味には合わない天井。

 

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一応、今は会議室として使用できるような設えにはなっているようですが、使用されることは滅多にないでしょうね。写真はシティサロンの室内。奥に見える「大理石の壁面」の向こう側が貴賓室になっております。度肝抜かれるというか、もう呆れるというか・・・バブル時代の負債だわ!今、私たちもそのツケを払わされているのね・・・と感じずにはいられない時間でした。

もっともっと探検すれば、さらに’珍’と思えるような場所があったり、モノが発見されるかもしれないな。まだまだ何かでてきそう。ある意味、怖いっ!それにしても今後どうしていくか考えていく作業はそんなに短時間にできるとは思えない。明日は19時半からいよいよ大規模改修にあたっての基本計画策定委員会のスタート。もちろん傍聴に行こうと思っておりますが、その行方はいかに?!

引き続き、パルテノン多摩にご注目下さい♪