6月定例会 補正予算全会一致可決。

20160609

本会議でした。今日議決した主なものは補正予算、教育委員、人権擁護委員の選任にあたっての同意、小学校大規模改修について契約金額の変更・・・など(こちら本日の議事日程)。補正予算ではマイナンバーカードの発行に対する増額、学童クラブ待機児解消のために多摩第一小学校学童クラブに新たに45人定員の第三学童を新設のための工事費、「道徳」の教科化に向けた準備予算・・・などが主な内容。

学童クラブについては、多摩中学校のクラブハウスを改修し、もう一度「学童クラブ」として活用することになりました。かなり傷んでいるので、手を入れるということ。今回は工事費しか計上されておらず、運営に必要な備品、あるいは開所に向けた準備のための「運営準備委託」の予算などはどうするのかしら?・・・・と思っておりましたが、後から聞いたところ、9月補正予算の中で対応していくことになるようです。

保育園の待機児が増える・・・ということは、学童クラブだって待機児は増えるの当たり前ですね。多摩市も「学童クラブの質」を守りつつ、待機児解消のために対応していく方向はありつつも、「お金との相談」はやはり付きまといますね。学童クラブの運営にあたっては、「都型学童」として都が示す一定の条件をクリアしたうえで、都補助金を充てこむことをしています。そのため、どうしてもその運営にあたっては、「東京都の決めた枠」の範囲内であることが求められるため、弾力的な運営が厳しくなっている面もあります。例えば、土日や夏休みなど長期休暇中に出席者が少ない場合などだけ利用できるようにするなど、長期休暇などに悩んでいる保護者が多いので配慮がしにくかったりするのです。

・・・・「東京都が決めた枠」から外れれば、いいのでは?・・・・そうすれば、弾力的な運営が可能になり、待機児問題も解消できるのでは?・・・という意見もありますが、そうなった場合には「補助金はもらわない」との判断も伴うことになり、痛し痒しと言う事態にもなるわけです。

そこで、子ども教育常任委員会には「学校の長期休業中だけでも学童クラブを利用できるようにしてほしい」と保護者からの切実な声も多数届いていることから、東京都に対し、「都型学童」として示されている運営基準について緊急対応としてでも、基準緩和してもらえないものか?…と5月末に要望書を出しました。ちなみに、この要望書はかなりイレギュラーな存在。とかく目の前に迫る夏休みにも都が前向きな回答を出してくれると助かると判断し、本来であれば、定例会での議決をするのが正式なのかもしれませんが、委員会全員の合意のもと(すべての会派に所属している議員がいるため)で作成し、地元のこいそ明都議を通じて提出したのでした。委員長と副委員長が都議の事務所に足を運び、お願いをするという・・・・きわめて珍しい対応になってます。タイミングって大切ですね。定例会で正式な手続きを経て・・・なんてやっていると、時機を逸してしまう可能性も大きいわけですから。私たちの提出した要望書が功を奏するかどうかはわかりませんが、委員会としてもできるだけの動きをし、学童クラブの待機児問題に少しでも解決の糸口を見出したいともがいております。

市民の方から寄せられるさまざまな課題について、即解決・・・となれば「頼れる議会」として株が上がるのかもしれませんが、財政的なことをはじめとして、一つ一つの段取りや手続きも求められ、即効性に欠ける・・・機動力がない・・・と叱られること、ガッカリされてしまうこともたくさんあります。でも、イレギュラーな要望書を作成するような動きをつくれる多摩市議会は他の議会から見るとかなり珍しいのではないかと思います。「政党や会派の壁をクリア」していることがレアではないかと。本来なら、「我が政党が・・・」とか「我が会派が・・・」になるのが普通でしょう。こうした取組みができることが、多摩市議会ならでは!って私は客観的評価ができると考えています。

さて、市役所の受付・・・今週の華道連盟の方のお花です(今日の写真)。ありがたいですね。今月末には、華道連盟の方にもご協力をいただく大好評企画・・・「いけ花と土器のコラボ」、旧富沢家での展示が行われます。「いけ花と土器のふれあい展」。お時間あれば、ぜひ!一見の価値ありです♪

ikebana28