思わず・・・苦笑いしてしまう説明。

20160405

パルテノン多摩の大規模改修事業について・・・ホームページに掲載されている!

・・・で、先日情報公開されている事業者募集ページは、別になっていて・・・つまり、要するに、市民の方にパルテノン多摩の大規模改修について理解してもらうためのページと思われます。しかし、今、それと並行して重要なのは「事業者募集のことじゃないの?」と思ってしまう私としては、だったら、トップーページに「パルテノン多摩の大規模改修事業のページ」と「事業者募集ページ」へのリンクを両方載せてしまった方が目立つのに!・・・さらに強調されるのにと欲張りになってしまいますね。

しかし、この大規模改修事業のページは「この施設改修を契機に、時代の要請に応えられる、新しい時代の公共ホールとして、この先の10年、15年と、文化芸術の振興や多摩センター地域の活性化に寄与するとともに、市民が文化芸術を通した出会いや交流の「場」づくりの実現を市民のみなさまと考えてまいります。」って締めくくられているのですが、これは誰に向けての、何を目的としたページなのかが分かりにくい。

都市計画税云々のくだりについては、議会でもさんざん指摘されたことで、「大規模改修の財源問題」ですね。言ってみれば、「パルテノン多摩は、多摩中央公園と一体で都市計画決定され、事業認可を受けて建設された施設であり、今回の大規模改修工事の財源には、この都市計画税とこれを積み立てている都市計画基金を活用する予定です。」とのこと。それは事実で、間違っていないのですが、市民にとってははっきりいって「だから、何?」という指摘も。お金には色がついていないので、そのあたり、言えばいうほど、何だか私は言いわけがましい感じがするので、サラリと流すことにしています。

 

財源については、タイミングが良く、都市計画税が使えるようになって、まるで儲けもののように「ラッキーだっただけ!」。私は都市計画税を使えなかったとしても、パルテノン多摩の大規模改修は必要だと考えるべきだし、私自身はそう思っています。ただし、今のままで存続させることは、全く認められない・・・とする気持ちはあります。運営のありかた、市民の関わり方・・・改善できるところがあり、改善しなければならないと考えます。「文化の殿堂」と高飛車な感じを払拭したいです。そして、そもそもパルテノン多摩を解体するなんてことは非現実的で、私は考えられないと思っています。「解体し、壊してしまって新しいものを建設する方がコストも安いのでは?」などなどおっしゃる方もいるのですが、それはやっぱり違うと思います。仮に、パルテノン多摩が別のものとして活用されるにせよ、あの建物を壊してしまうことはできません。きっと、壊してしまったら、多摩センター地域もそのままペシャンコになり、多摩市のイメージはもっともっと「オールド」になっていくでしょう。大規模改修には避けて通れなかった・・・とこれが私の考え。

なので、私は都市計画税云々については、「多摩市って『運』に恵まれた」(もちろんここは関係者あってのことだけれど)ってくらいに捉える方がスマートだと思っていて、個人的にはこの「運」に見放されないように、「運」を継続させるための努力を注いでいくべきだと思っています。

「都市計画税がなかったら大規模改修はやらないのか?」

まあ、こう見えても、結構いろいろ考えたり悩んだりして、結論として私が自分自身に問うたのは「ココ」。

いずれにせよ、多摩市にとってビックプロジェクトなので、関わる職員は「全職員だ!」というのが私の考え。いずれの職員も、これに関してきちんと意識を持ち、市民に尋ねられたら回答できなければならない・・・って思うくらい、もしかすると今の多摩市の身の丈に照らすと少し背伸びしすぎの大規模な財源を伴う施設改修。なおかつ、図書館や市役所などとは違って、「パルテノン多摩を必要としていない」市民の数は多くて、圧倒的多数かもしれない。だから、より一層重たくて、大変な事業なのです。そう思うからこそ、パルテノン多摩の現状存続では市民は納得できないことを肝に銘じて取り組まねばなりません。

なので、ホームページでの発信もとても大切。このページは今後どんな風に充実されていくかわかりませんが、大規模改修に向けた取組みがリアルタイムで市民に伝えられるようになればいいなあと。ちゃんとサポーターと言うか、大規模改修への理解を広げていかなければならないので。「発信力強化!」については今後改善を図るべく取組みが行われるらしく、新規予算計上されていましたのでそこも期待しましょう。

それにしても、懸念事項とは・・・関わっている職員の現場を考えるとはっきり言って満足のできるほどというか、数人・・・なんですよね。正直言って、日々の業務をこなしながら、ホームページなどの更新もリアルタイムでやっていけるの?と思います。少数精鋭でやっていくという気合はいいのですが、少数疲弊・・・となり、業務過多で職員が倒れないか・・・ホント心配です。別に、私、職員の味方でも行政の肩を持ちたいとも全く思っているわけではありませんが、「公務員多すぎる、削減せよ」の国を上げての旗のもとで、もう、現場はギスギス、ギシギシです。のりしろがないので、みんながパツパツの中で仕事している。これ、パルテノン多摩問題に限らないことかもしれませんが、今回のパルテノン多摩の問題で言えば、たまたま居合わせて担当になってしまった職員さん「悲運」みたいになっていないかと思うくらいのこと。他の職員さんも日々の業務で忙しすぎて、パルテの多摩のことなんて考えている余裕はないでしょうね・・・・でも、本当は市役所全体でも「もっといい街をつくっていこう」っていう雰囲気が盛り上がるといいのになあって思います。

 

「良き仕事をしてくれる人材」をきちんと市役所内に確保していくことが市民生活の安心安定、発展につながっていくことも私たちも理解したなと思う今日この頃。

ま、駄々をこねても今すぐ人材が増えるわけではありませんので、与えられた条件環境の下でやるしかないわけですね。その判断をしたのは市長であり、そして議会。「やると決めたからにはやる。」・・・市民に理解される施設づくりはどうあるべきか?・・・その原点をきちんと確認したパルテノン多摩の大改修が進めていきたいですね。議会が附帯決議をつけたとしても、予算を認めた責任は行政と同等に重たい。議員としては、あとはまずは見守り、目を光らせなければと思っています。

<閑話休題>就職したときの上司がいつもこのことを言っていたこと・・・今さらながら思い出します。我が子の子育てについてもね♪ということで。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」