就労自立…発達障害のある人への支援。

20151210

今日から市議会は委員会に入ります。ちなみに本日は総務委員会でした。傍聴に行きたい内容でもあったのですが、ご縁があって、地域で発達障害のある子どもたちへの支援を行っているNPOアピュイさんが主宰する集まり「ひだまり」に参加してまいりました。そしてまた今日は・・・同じ会派の遠藤ちひろさんと自民党新生会の飯島さんもご一緒。このお二方とは何かとご縁があり、ありがたいことです。私はアピュイさんの活動にはこれまでも数回参加したことがあり、いろいろと情報を頂いたり、ご示唆を頂いたり・・・勉強させていただいているのですが、こうした活動に同僚議員の仲間の輪が広がっていくことはうれしいです。

「ひだまり」は発達障害のあるお子様をお持ちの保護者の方の集まりになっていて、今日もこじんまりですが10名ほどが集まり、NPO法人WingPROの新堀和子さんから、ご自身の経験談も踏まえたお話を伺うことができました。WingPROは発達障害のある人の自立した就労や生活をめざすかいとして2014年に発足しています。発達障害があり就労を希望する人と雇用する人との「かけはし」になることを目的とした活動を目的とし、親子参加型の「キャリア教育」を事業の柱とした展開をしているようです。この分野、議会の決算特別委員会事業評価でも「もっと機動的な取組みが必要。しっかりてこ入れしなければならない。充実に向けていくべき。」と指摘したところですね。

発達障害者の支援については、入口の支援・・・早期発見早期療育についてはかなり認識も広がり、取組みも進んでいるわけですが、年齢が上がるにつれて、支援内容、支援体制が希薄になっていくような・・・最終的には就労自立が目的になるべきであるのに、ゴールラインが全く見えないというか、行政の後押しもまだまだ弱いところです。

教育分野についても、多摩市教育委員会が目配りできる範囲は小中学校まで・・・ということで、特別支援教育推進計画が策定されたとはいえ、やっぱり中心は「小学校と中学校」のこと。それは当たり前と言えば当たり前のこと。役割分担が違うのでと言われればそれまでのこと。・・・でも今回の特別支援教育推進計画では、市内にある都立高校との連携も視野に入れて取り組んでいく方向が示されていることは画期的ですね。とは言え、現実、高校生以降のところについてはほぼノータッチにならざるを得ないわけで・・・耳入ってくる心地の良いフレーズ「発達段階に応じた途切れのない支援」と掲げていたとしても、そうはなっていない。ブツ切れながらも、どこかで支援がつながっていけばいいのですが、切れてしまえば切れっぱなしになるような傾向もあり、「就労自立」にどうつなげていけるのか・・・という視点を持って、重点的に取り組まねばならないと考えています。言い訳するわけではありません・・・と前置きしているところが、十分言い訳がましいのですが、問題意識はあっても、なかなか体制が追いついていない・・・これが現実でしょうね。行政側も決して、置き去りにしているとか・・・っていうことではなく、「必要である」という認識と自覚は十分に持っていると思います。これは担当している職員さんたちと話しても誰一人として否定するものではありません。

ただ、財源的・・・という以上に、人的資源の面でまだまだ厳しい。私はそんな印象で状況を受け止めています。そもそも多摩市に人材がいないということではありません。社会全体としてようやく発達障害が認知されてきた(と言っても、まだ全体とは言えないし、認知はされていても理解は広がっていないというほうがいいかもしれない)ところであり、発展途上、未開拓未開発とも言えるかもしれません。支援をするところにはやっぱり「人」の問題がある・・・人的資源をもっと充実していくために国全体としてテコ入れが必要かと思っていますし、そのための働きかけをしていかねばならないですね。要望しなきゃ!

 

とは言え、多摩市だけでも何ができるか考えていくのかが私たちの仕事。一足飛びに何とかなるというものでもないのですが、少なくとも後退させない・・・前進前進で行くような仕組みなど提案していきたいですね。今日は、保護者自身も学び続け、新しい情報などを得ていくことが必要だけれど、学齢期を過ぎたお子様をお持ちの場合には学習の機会がなかなか得られないという話も伺いました。例えば、障害者年金の話などはとても気になることだとおっしゃっていました。学習する機会をつくることは、発達支援室の方で何らか対応できそうですし、そもそも就労支援を実施している「のーま」などでも工夫できないかなあなんて思ったりもしました。せっかくなので、ちひろさんや飯島さんと、そしてまたこのことは議会全体でも「拡充すべき」と指摘した分野でもあるので、担当者と一緒に工夫できたらいいですね。行政の担当者にもその必要性を共感してもらう。これが何よりも肝心なので、まずは意見交換してみたいと思っています。

 

明日からお天気が崩れるという予報。寒さがまた一段と厳しくなりそうな予感・・・・・。暑いのも苦手ですが、寒いのは暑いよりももっと苦手かもしれないと思うほど身体に応えるのはやはり年齢とともに・・・ということになるのでしょうか?昨日のブログで書いたモミジバフウの夜道は明日の夜・・・と思っていたのですが・・・天気が心配。