身近な行政窓口に期待される犯罪被害者等支援。

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「相談先としての行政を信頼している人は多い、だから期待をしている。もし、当時、身近な行政に窓口があれば相談していたし、相談したかったと思う。」・・・一つ一つ、丁寧に発せられる言葉がとても重かった。

犯罪被害者等支援講座ということで職員研修の一環として実施された学習会。ストーカー犯罪について「桶川ストーカー殺人事件」被害者のお父上である猪野憲一さんより事件に向き合ってきた当事者として、お話しを伺いました。一連の事件の経過、その中での警察署の対応、そしてまた報道のありかた・・・・どれもこれも遺族当事者として向き合うというよりは、闘ってきた歴史・・・こうして、辛さを乗り越えて、ご自身の経験も語りつなごうとされる・・・その意味を推し測るだけれも胸が押しつぶされそうになりました。

多くを語るには重たすぎる2時間の研修会。参加した職員さんたちはのちほど研修受講した報告書を提出するようですが、どんな感想をお持ちになったのでしょうね。何よりも重要なこととは、冒頭にも書いた通り「行政への信頼と期待」の大きさをどう受け止め、そしてまた職員としてあるべき対応、そのために必要なスキルをいかに磨いていくのか?ということに尽きるのでしょう。「相談対応にはマニュアルがない、最後はハートですよね」という猪野さんの言葉を噛みしめたいものです。

多摩市ではわりと早い時期に「犯罪被害者等支援条例」が制定されています。相談窓口もあります。実際には個人情報の問題もあり、どんな内容の相談があるのか等、公表することには慎重にならざるを得ないわけですし、大々的に公表するようなものではないと思っていますが、この窓口があって救われている人がいることは確かです。実は、こうした窓口が市役所にあることを全職員がちゃんと認識し把握しているのか?のほうが問題ではないかな?と思ったりするわけですが、いずれにせよ、今日の研修会に出席した職員が各担当部署に戻り内容を共有することになっているはずなので、改めて、「職員」として問われるべき姿勢を再確認してもらえるといいなと思いました。

 

さて、週末で終わってしまいましたが、以前にもブログで教育長室で遭遇した縄文といけ花のコラボ♪・・・・市民文化祭の華道展にて市民の方々に披露されておりました。ホント・・・素晴らしい。土器の説明がちゃんとつけられていて、これがまた良し!でした。素敵に飾られたいけ花を見に来て、いにしえ(縄文)にも触れられるという得した感じ。もっともっと、多くの人に見てもらいたいなあと。市役所のロビーでも展示できたらいいなあとか・・小中学校の入学式や卒業式とかでも飾れたらいいのに・・・とか・・・欲張りがついつい頭を出してしまう。こうした工夫に出会うと、ほんと、わくわくします。明日は文化の日。さて、何を使用かなあ・・・・。

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