伐採するかしないか・・・

20151006

永山駅から、諏訪2丁目、馬引沢、聖ヶ丘方向に向かう歩道の改修工事が始まっています。ちょうど写真のところには大木があったのですが・・・・伐採されてしまい・・・「残念」という声と、「見通しがよくなって良かった」という声と。私はどちらかというと後者。暗い夜道を歩くときには防犯上あまりよろしくないなと思っていたため。木を伐採するということには、本当にさまざまなご意見があるものですね。同じように街路樹の剪定についても、伐採してほしいという声もあれば、伐採しないでほしいとする声もある・・・むやみやたらに剪定したり伐採しているわけではなく、全てが「市の財産=市民の財産」でもあるため、行政は結構慎重に作業を進めたいと考えているとは思います。

そんなわけで、現在進行中の歩道工事でも、この場所以外にも大木が伐採されている箇所が散見されていて、「こんなに切っちゃうの?」という声や、「多摩市は自然に冷たい」的なご意見も伺ったのですが、担当者曰く・・・「今回の工事では、全体の1割ほど切らせていただいている。全部でだいたい40本ほどです。」とのことで、これが多いか少ないかは受け止める人の考えによって、さまざまなものの・・・つまりは全体では約400本近い木があったという方が私にとっては驚きなことだったりで、「みどり豊かな多摩市」を説明する事例の一つになりそうだと個人的には思うものです。

育ち過ぎた木々。街路樹にも「健全度」という表現をあてはめ、調査することもあるようですね。多摩市の場合には「街路樹よくなるプラン」がありますが、これまた賛否両論。このプランは街路樹の剪定他費用のねん出が厳しくなっていることから、単に木の本数を減らせばいいとする計画ではないか?とする批判もありますね。街路を良好な環境に保っていくための樹木・・・いろいろな役割を果たしているわけですが、多様な価値観のぶつかり合いの中で行政もかなり苦労しながら、安全確保や整備維持を図っているのは事実です。

いずれにせよ、市民の財産をむやみやたらと処分しようと殺生しているわけではないことは理解してもらいたいと思い、お尋ねいただいた方には不十分かもしれませんが、説明をしているところ。「いろいろあるんですね・・・」と言われることも多く、私も・・・「そうなんです。いろいろあるんです。」という何とも言えない返答をしております・・・・。意見って「一つではない」ことを、市民の方と共有することも大切ですね。木の伐採のことに限らず、どんな課題においても・・・意見は多様にあるわけで、どの意見もどの主張も’間違ってはいない’ことを前提にいかに話し合いを進めるかがますます重要になっていると感じます。

 

今日は首都大学の学生さんからインタビューを受け、その後、長年来の知人と会って夕方近くまで話し込み、それから、いくつか市民からの問い合わせにお返事して・・・・とそんな一日。定例会が終わり、青空秋晴れに心も軽く・・・・。