定例会がようやく終わる。

20151005

長丁場の定例会がようやく終わりました。すべての議案が可決しました。ほぼ全会一致にて。

シルバーウィークを挟み、休日が多かった分長く感じられるのかもしれませんが、開会した9月1日は・・・既に記憶のかなたです。今回の定例会にタイトルをつけるとしたら、私の中では「文化財悲喜交々」という感じで。子ども教育常任委員会のメンバーで見学に行ったパルテノン多摩収蔵庫の写真を見るたびに・・・・これら、全て一つ一つ文化財としての価値があるとの説明にド素人の私は返す言葉なし・・・・ということで。しかし、せっかくなので、写真を改めて掲載してみますが、私の眼からはどう見ても「違うもの」という判断ができないものばかり。

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さて、これらをどうするのか?パルテノン多摩収蔵庫に保管してあるものは全て状態の良いもの。その他、学校施設などにまだまだ保管されているもの・・・・五右衛門風呂級の大きな樽などあるらしい(私は見ていないのですが)・・・古民家についても、復元待ちで組み立てない状態のものが大切に大切に保管されているらしい・・・・文化財は大切なもの、「ふーん」と感心する一方で、「これ、一体どうしたらいいの?」という複雑な気持ちが行ったり来たり。文化財保護審議会という格式高い協議の場があり、その道、その筋では大家のみなさまが議論をしてくださっているのですが、その格調高い議論を理解することに知識がなさすぎる自分を感じたりして。

今後の大きな課題です。市民活動の拠点も合わせて、文化財収蔵展示場所を旧北貝取小学校につくるとの方針も、本当に既定路線で走っていくことが市民にとって「良し」と判断できることなのかどうか。中長期的に見たときにどうすべきなのか。もっと財政的な現状などつまびらかにしていかねば、議会も市民も議論ができていかないように感じます。「よりわかりやすく」市民に伝えていこうとする努力・・・・はっきり言って、多摩市は周辺自治体に比べたらとても努力を重ねてきていると思います。お世辞ではなく・・・職員さん、結構工夫をしたり、頑張ったり・・・しています。でも、それでもまだまだ不十分なのは、未だに紙ベースの昔ながらの状態でしかデータが保存されておらず、一つ一つデータを拾い上げていく作業からしていかなければならないから。一見、市民には還元されないサービスと言うか、データ入力と保存保管みたいな地道な作業に、集中的に税金を使うことをしてこなかった証ですね。決して行政だけを責めるわけでなく、ともに責任があるとも感じますが、市民ニーズとしても他を優先してきた結果とも言えます。多摩市のみならず、周辺他市も同じような状態にあるわけですが。

そんなこんなで様々・・・決して課題は少なくない多摩市ですが、財政指標諸々含めて、概ね堅調な財政運営であることは確か。「今だけを見れば」という修飾語付きなのかもしれない・・というより、修飾語を付さねばならないと思っています。時代環境の変化に組織がどう弾力性を持ち対応していけるのか。意思決定はなかなか時間がかかるわけですが、しかし、「既定路線」であっても、改めて再考する必要があることも多いはず。小中学校の大規模改修についても概ね1校あたり5億円程度・・・・となっているものが、倍近くとは言いませんが、ほぼ倍近くはかかっていくような状態・・・・ここひとつ考えても状況は変わっているわけです。目の前のことだけに捉われるのではなく、先のことをどこまで考えて判断するのか・・・最も問われるのは市長であり、議員だなとつくづく感じるのでした。

本会議終了で、一区切り。また明日から・・・・次の定例会をめざした活動のスタートです。