明日から9月議会・定例会開会します。

 

さあ、明日から定例会だ!…ということで、新型コロナウイルス感染症への配慮をしつつ日程を大幅に短縮したりすることはなく、一応、平常に近づけるかたちでの議会のスタート。一般質問も予定通り実施される予定ですし、9月議会では決算審査も行われます。決算審査の進め方については、事前準備の必要性や取り組みを考慮し、議会基本条例に基づいて毎年実施することになっている「議会評価」は見合わせることとなりましたが、それ以外はほぼ通常通り。ただ、ソーシャルディスタンスを意識した議席の配置が必要となり、傍聴席エリアにも議員席が設けられることになっているので、傍聴にいらっしゃる方はお断りするというのは変わらず。インターネット中継などをご覧いただくように促すことになっています。議長席や答弁性のところにはクリア版が設置されております。飛沫感染防止対策です。

あとは、発言席などに配置されている「水差し」なども撤去されることとなり、その代わりマイボトル持ち込みは可になったようです。

ところで、多摩市の公式ツイッターについて、ちょっと気になっていることがありまして。

フォロワーー数が何となく少なめな感じがするのですね。他市を全部調べたわけではないのですが、近隣市を調べ、多摩市よりも人口が少ないところと比較しても、例えば隣市である稲城市は約5800人のフォロワーがいますし、狛江市は約8200人のフォロワー。この数を競うわけではないとはいえ、やはり、多摩市は現在約3800人というのが少なめかなと。その要因分析云々をするのはそれほど優先すべき仕事とも思えない一方で、せっかくSNSを利用して発信しているのであれば、リーチできる人を増やせるほうが良いですよね。特に、災害時などはTwitterでリアルタイム(一応)で情報発信することにもなっていますし。

そこで、広報の担当者の方と話す機会があり、「多摩市」で検索をしても検索結果でヒットしにくい…ということをお伝えしてみたところ、「実はそのこと気になっていました」とおっしゃっていまして、「少し、アカウント名を工夫しようかなと思っていました」…と。にゃんともTAMA三郎(多摩市公式)ではなく、多摩市公式(にゃんともTAMA三郎)となるのか、東京都多摩市だけにするのかしら。

とにかく「多摩市」で検索して上位にヒットできればいいなと思っております。広報部員として活躍(?)されている「にゃんともTAMA三郎」かもしれませんが、その愛嬌や親しみやすさを持ち込んだために、「多摩市」と検索して、あまりにも引っかかりにくくなっているのは残念過ぎる。

すでに「ゆるキャラブーム」も去っていったことを思うと、公式Twitterはそれなりに行政らしく「東京都多摩市」とすることもよいのではないかと思っています。とてもシンプルでわかりやすい。あ、「にゃんともTAMA三郎」はゆるキャラではないのかもしれませんが。

いずれにせよ、全国自治体がこぞって「ゆるキャラ」に傾注していた時代はすでに昔々であって、「ゆるキャラグランプリ」は今年で終わります。「ゆるキャラ」というのは、シティセールスとか、市の認知度向上とか…その効果を狙ったものと思われますし、期待されていたと思うのですが、各自治体はキャラを活かしたグッズなども作成していましたが、その効果とか成果をどう評価しているのかしら?

個人的に「にゃんともTAMA三郎」くんによって、市政への親しみがちょっとくらいアップしていれば、うれしいですが、Twitterでのつぶやきは「THE 公務員」そのものですので、その親しみやすさとの‛差’がありすぎか?!

まあ、情報発信というのはとても難しい。市議会のFacebookページも同様ですから。何でもかんでも自由に掲載できるというものではなく、そこにある種「品格」があるとすれば、それが問われることにもなるでしょうし。ただ、市民が行政の公式Twitterに親しみやすさを求めているか?と言えば、そういうわけでもないのかもしれませんね。

雨が降ってくれたおかげで涼しい夜になりました。助かります。ちなみに、岩永ひさかの一般質問は9月3日の一番最後を予定しています。

 

LINE本社に行ってきた!

午前中に会派で打ち合わせをし、その後、急遽都合をつけていただいて、大野さん、白田さんと一緒に新宿のLINE本社へ。9月議会の最終日に向けて提案されるという補正予算の項目の一つとして「LINEの公式アカウント開設」というものがあったので、とても気になっていたため。

国も「地域未来構想」をぶち上げていますので、その一環として、こうしたSNSの活用なども当然ながら視野に入ってくるでしょうし、それに向けた多摩市のLINE公式アカウントの開設となるのかもしれませんが、どのように考えているのか、具現化する道筋などに関心があるわけで。

以前、ご縁のあった方が「公共政策室」にいらっしゃり、バリバリ業務推進をされていると伺っていたので、早速連絡を取らせていただいたということです。

 

私たちはどちらかと言えば、こうした分野に長けてるというわけではないので、「へーっ」「なるほど」といちいち感心しながら、お話を伺うことができたのですが、きっと、最も心配されるところであるセキュリティ問題については、もう少し突っ込んで専門家同士で話し合いをしてみたほうが良さそうですね。サーバーが海外にあるわけではないというお話は伺いましたが、そういう問題ではないか…。

とにかく、直接話を伺うということがどれほど必要で重要なことであるかを痛感しつつ、帰路に着きましたが、道中で総理大臣が辞任するニュースが飛び込んできたりで、これまた…「なんと、まあ!」ということですね。

もちろん、長年重責を担われてきたことに対し、ひとかけらの感謝も持たず…ということはありませんが、「一強体制」とも言われる中で、「モノ言えぬ雰囲気」とか「同調圧力」とか…そうした政治全体をとりまいてきた空気感が社会全体にも広がるような状況を感じてきた私は…正直、息苦しさを感じることも多くなり。「忖度」できることが「美徳」のようになっていくというのか、「空気読めないヤツ」とすぐに言われてしまうことに居づらさを感じるというのか…。だから、落ち込むというわけではなく、ただ、こうした空気感を打破しないと、きっといい方向にはならないのでは?…と思えてくるというのか。

ついつい思い出してしまうのは「強行採決」の場面だったりするのですが、「数の力」を見せつけることで威嚇する、威圧する…そして、何か批判めいたことを発する人、疑義を唱える人、反対する人のことは「排除」していくかのような政治…。「これって、どういうことなの?」と素朴に疑問を持つことすら許されないというのか、疑問を持っても尋ねてはいけないというのか…。

民主主義というのは少数意見にどこまで耳を傾け、取り入れる努力ができるのか…にその真価が問われると思っている私としては、特に国政の状況については一言「ひどいな」としか思えなくなってきたので、ここで、行われる自民党の総裁選び(実質的には総理大臣選び)がどのように行われていくのか等、ちょっと注目もしますし、期待もします(そうするしかないと思うのです)。若い世代が今、その若さを武器にしながら、しっかりと実力発揮できるような政治にしてほしい。優秀な部下を排除したり、優秀な人材であるがゆえに冷や飯を食わされてしまうような人事配置は…政治に限らず、どこにでも起こりうることかもしれませんし、実際に起こっていることとも思いますが、思い切った若手の登用で、今の政治にまずはハツラツさを取り戻してほしいと思います。

一方、野党の合流話を見ていますと、「労働組合に配慮」ということで「原発0」という言葉を封印するかのような状態になっていて、もともと「原発0」に関する見解の違いがあり、政策の違いが解党の一要因になっていたとも受け止めている私としては、「一定の数のまとまり」を意識して…というのもわかるけれど、しかし…という気持ちが拭えずにいます。市民はやっぱり冷静で、今までの政治の流れも総括しているところがあり、だから、野党が合流したからと言って支持率が上昇するわけでもなさそうですね。

「誰のための政治なのか」がいつまでたっても問われ続ける所以であって、だからこそ、政治全体が支持されないワケなのではないの?と思えてなりません。その端くれにいる私自身のこともいろいろと総括しなければならないですね。日々日々、「私」という存在を考え続けるというのには終わりがない感じ。政治というのはなかなか難しく、正論だけでは進めることができないとはいえ、「誰かが言わなきゃ変わらない」ってこともありますし、やっぱり、沈黙していては何も起きないのかもしれませんね。8月最後の週末。9月議会に向けて頭の中と気持ちもしっかり整理しておきたいと思います。

今後の影響を見込んだ対応はいつ示されるのか?

最近は、ピアノをただただ練習だけするというのが、とても気分転換。ようやくバッハのインヴェンションが終わって、シンフォニアへ。高校生の時にやり始めたところで、受験とかなんだとかで最後までやりきらなかった教本。何とか時間をかけても、最後までやりとげることが当面の目標です。

さて、9月議会前で会派でも集まって打ち合わせなどをしていますが、やはり一番の問題意識と言えば、来年度以降どうなっていくか?ということですね。ちょうど、「世田谷区の庁舎建替えについて事業費を15億円縮小する」というニュースもあり、「未来への投資はそのまま進めていく」(私たちにとっては強行する…としか聞こえてこないのだけれど)という姿勢を頑なにも崩すことなく、図書館の再整備事業や北貝取小学校の大規模改修事業など、手綱は決して緩めず。ここだけはまるで例外扱いのようにも見えてしまうのは気のせい?こうした時こそ、まだ具体的な工事には入っていないことをこれ幸いとして「まだ、間に合う」という言葉を使ってほしいよなあ…と思いにもなります。

今後、多摩市も庁舎建替えに取組むことになりますが、これこそ避けて通れないと思っているのですが、「従来通り」ではなく「新しい生活様式」に対応させていくための議論はいつまでに結論を出していくのでしょうね。

いずれにせよ、「決まったことを決まったとおりに進めるだけ」というのは誰でもできることなのかなと。「決まったことであっても決まった通りに進めることが難しい」と判断される状況にあって、発揮される政治リーダーシップが注目されていくように思います。むしろ注目されているというか、そこに期待する声が聴こえてきます。市長にはもちろんのこと、この国の総理大臣にも…ということですね。

今日は一般質問の答弁調整というのか、別に答弁は調整はしませんが、教育長や教育部長らと意見交換してきました。「限られた財源」とともに「限られた人材」というもう一つの壁が立ちはだかっているように感じます。

やっぱり、仕事をするのは「人」であって、「機械」ではないし「ロボット」ではないと思っているわけ。「インプットしたことだけにしか対応できない」だけでは困るし、インプットされたこと以外に思考を働かすことが許されなかったり、インプットした以外のことについて意見を述べることも許されないようなことだとしたら、それこそ、すべてロボットに仕事を任せたほうが正確かもしれない…とさえ思う今日この頃。

その点、教育長が議論に加わってくださると、わりと意見交換の場も活性化するのはありがたいことですね。立場の違いを理解しつつ、意見交換をするというのはとても大事なことかなと思っています。やっぱり、市役所の職員さんというのは「組織の一員」であって個人であって個人ではないという印象。私は政党などにも所属はせず、もちろん、議会内では会派に所属して活動しているとはいえ、あくまでも「個人」を貫ける立場。この違いは大きい。

 

さて、多摩市でもきっと、新型コロナウイルス感染症の拡大や対応によって表出してくるはずの影響に伴い、財政運営も見直しが迫られていくはずで(すでに見直しが進められているはず)、その内容についてはまだ全体像示されていないのですが、「まだ、精査中です」というのはいつまで続くんだろうなあ…(遠い眼)。

人に会える喜びがごちそう。

諏訪4丁目の集会所で実施している月1回のランチハーモニー。感染症対策に注意を払いつつ、実施しています。諏訪4丁目の団地は建て替えにより、永山に引っ越しされた方もいらっしゃいますが、わざわざ足を運んでくださる方もいるのです。毎回40食~50食ほど準備をしていますが、テイクアウトもできます。会食会場で食事をされる方と、持ち帰りをされる方はちょうど半々くらいです。

今日のメニューはメンチカツ。豆腐入りでふわふわっとしていて、とても食べやすく好評でした。メニューは会食されている方にリクエストなども聞き、調理を担当のえみこさんが考えてくださいますが、「お肉メニュー」が意外と人気なのです。集会場の広くないキッチンで食事を作るとなると、その前日までにいろいろ仕込んでおくことも必要となり、昨晩も遅くまで準備をしてくださったと聞いています。1食300円で提供する(コーヒーとデザート付は+100円)ことにしているので、食材などは一部、寄附などで寄せられるものを活用するなど工夫をしつつ、その金額の範囲を意識しつつ食事内容を考えていきます。人件費などは考慮せずに純粋に食材費など材料費で考えるわけですが、わりと価格を意識すると制約もあって難しい。そこは、また別途…主催するハーモニークラブとしてやりくりをしています。

こんなに暑い中をわざわざ集会所まで足を運んでくださることがむしろありがたいと感じます。ですが、やっぱり…「食事というよりも、この場所でみんなで会える」ことを楽しみにしておられる方も多いです。自宅ではなく、かといって、どこかバスなどを利用して離れた場所に足運ぶというわけではなく、集会所という身近な場所に集まることができ、いつもとは違う時間を過ごせることを毎月1回とは言え、待ち望んでおられるのだなあとヒシヒシと感じるものです。

高齢になってくれば、こうした場づくりを自ら行うのが難しくなっていきます。「こうした場所があったらいいな」と思うことはあっても、体力気力がついていけないという声も伺うこともあるので。

そういえば、明石市の泉市長が「国の役人は市民とは‛じか’には接しない」とおっしゃっていました。市の場合は違うと。市の職員さんたちはまさに市民と‛じか’に接するからこそ、そのニーズと直結した政策づくりができるという意味なのでしょう。

 

ところでハーモニークラブでは、こちらも定例で実施をしていたこども食堂も再開したいと思っていますが、こちらは状況を見ながら、どう工夫できるのかを目下検討中。新型コロナウイルス感染症対応で休止を余儀なくされている子ども食堂ですが、愛知県の豊田市は行政が再開を後押しするかたちでガイドラインを作成したというニュースもありましたね。人数制限なども実施しつつ行うようですが、その存在は大きそう(子ども食堂、4か月ぶり笑顔)。「行政も後押しをして!」が素晴らしい取り組みだなと思わずにはいられません。つまり、言葉だけではなく「子ども食堂を応援する!」という気持ちが具体的な形になっているという意味で。

できれば、再開していきたいと考えつつも、やはり「何かあったら…」と慎重にならざるを得ない面もあるのは事実。一方、活動の意義などを天秤にかけながら、どうすべきかを工夫していくということかなあ。この辺りは知恵の出しあいということですね。せっかく顔見知りになっていた子どもたちと再会したいなあと思うものです。

 

人と出会えること。これが何よりのごちそうになる。「しゃべることが大事なんだよ」…って、今日の会食会場で耳にした会話がずーっと頭の中に残っています。「おしゃべりができる場」を求めて…実は、そんな努力をされている独居暮らしの方も多いのかもしれません。

明石市・泉市長の熱弁に学ぶ。

 

久しぶりに永山駅前のたまっこ。駅前の公衆便所前の一角も今では喫煙スポットが移設されたのでひっそり。場合によっては、受動喫煙スポットでもあったので、今は安心して通行することが可能です。今日もいつものように朝が始まり、市民の方とお目にかかり、意見交換をさせていただいてから、市議会だよりの編集会議にて打ち合わせ。その後、オンラインで実施された地方議員グループの勉強会に参加。「コロナ禍での子育て・ひとり親支援」というテーマで明石市長の泉 房穂さんよりお話を伺うことができました。泉市長と言えば、「暴言」で話題になり、辞職に追い込まれたものの、やはりその実績などが評価されて、市長に再任されているという稀な人物とも言えますが、何よりも「思い」があって、その「思い」を「カタチ」にしていくための道筋を自分なりにお持ちなんだなと…そのことを再確認、再認識することができたひとときです。「子どもを核としたまちづくり」を進めていくことは、「やさしい社会を明石からつくりたい」という強い思いがあり、そしてまた、政策に対する信念をお持ちだから。「すべての子どもたちをまちのみんなで本気で応援すれば、まちのみんなが幸せになる」と信じた道を邁進しているという印象です。

そんな中で市長が掲げる「実行力」のポイントは、思い(明確なビジョン)、ひと(大胆な人事)、カネ(予算のシフト)、まち(市民の応援)ということ。そして、政治家や首長には新しい政治をつくりだす責任があると力説されていました。

「子育て」がテーマの講演だったものの、個人的には「市民と政策理念の共有をすることが重要」であって、そのことで市民の応援や協力を求めていく…そのために市の広報を活用しているようですが、「市広報は『市民へラブレター』である!」とおっしゃり、何と驚くのは毎号の特集記事については市長が見出しなどのキャッチフレーズから何から考えるということ。多摩市の場合には市長のコラムが掲載されているわけですが、コラムではなく、掲載するのは「まちの政策」。

例えば、「ありのままがあたりまえのまちへ」(2020年7月15日号特集

という感じですね。メッセージが伝わります。泉市長は「政策を作るのは首長ではない」…「市民である」とおっしゃっていまして、これもまた、市長の強い信念を感じさせる言葉。考えても見れば、当たり前のことなのですが、「市民のニーズをキャッチし、そのニーズを形にするのだから、外れることはない」とおっしゃるのです。「なるほど!」。

しかし、市の広報を「市民へのラブレター」だとおっしゃる感性やセンスに脱帽。市民に届く言葉(キャッチフレーズ)を市長自ら考えていくという点も…。

明石市と言えば、新型コロナウイルス感染症対策や対応についても、ひとり親世帯への支援はもちろんのこと子どもや子育て世帯への支援策をいち早く打ち出したわけですが、すべてが市民のニーズに基づくものであって、市長がまちの中に足を運んで直接聞いてきた声から立案していったものだということでした。政策を立案して実行していくためにも関わる人材を増やすことも必要…コロナ対策として4月に実施される定期の人事異動のほかにさらに10回の人事異動を実施しているということにも驚きます。感染対策局を設置して、動かしていくためには医師、保健師などなど必要になるというわけです。これについては以前もどこかで紹介したかもしれませんが、こちらの記事より明石市の様子を垣間見ることができます。

明石市が迅速に取り組んできた新型コロナウイルス対策を学び、追随しているところも多そうですね。もちろん「明石市をマネしました」とは言わないと思いますが。

泉市長の勢いというのは単に言葉を並べ立てて鼻息荒くしているだけではなく、しっかりと実現するための手立てが考えられているところに改めて敬服するものです。

…と今日は議会の控室にいたもので、この辺りまで聞いていたところで、最後…職員さんが大事な用事でいらしてくださったので、意見交換をしてしまったので…実は最後の最後のところまでは聞ききらなかったという。

ただ、とにかく、泉市長のお考えというのか強い信念にもとづくまちづくりのエッセンスを浴びることができ、力説ぶりと、力説を裏付ける力量に正直、ボーっとしてしまいまして。

明石市が弁護士登用を進めてきたこととその理由(こちらにインタビューあり)、あるいは、明石市の子育て支援が着実に進んできたわけ、手話言語や障害者コミュニケーション条例を制定したわけも…泉市長からのお話を伺いながら、多くのことが思い浮かんだというわけです。

しかし、これだけの想いをもち実行力のある首長がいて、その次に首長を担うにはどんな人材なのだろう?とついつい思ってしまいますね。まちは続き、未来につながっていくとき、「泉市長だからできた」で武勇伝で語られておしまいにらないようにと願いますが、しかし、泉市長のもとで仕事をし、鍛えられていくだろう市民社会を捉える視点やら価値観、あるいは「行政とは何をすべきなのか」という職務に対する考え方など…知らず知らず、明石市役所には育まれていくのかもしれませんね。

子ども時代から「困っている市民の具体的な力になりたい」という思いがあった。だからこそ、「こうした時にこそ、困っている市民に対して、具体的にしっかり手を差し伸べることをしていきたい」と話す泉市長の取組みとそれを支えていく市役所に今後も注目していきたいですね。

想いをかたちに。

一つひとつ丁寧な取組みと途中で投げ出さずに諦めないこと…あ、ここが大事で重要ですね、きっと。泉市長の熱弁を聞いたのちに、一般質問の答弁調整というのか、担当職員のみなさんと意見交換などをさせていただいたのですが、議員と話すときだけではなく、きっと日々、いろんな思いや葛藤がありながら職務や業務を遂行しているのかなあなんて…感じたのですね。「誰一人見捨てない」というのはかねてから掲げてきたキャッチフレーズでもあり、これは大阪の茨木市の取組みに学んだものでもあり(実際、子ども教育常任委員会でも視察に行きましたし)。私もやっぱり子どもたちの存在は社会全体の希望であり、星であると思っているので、成長していく我が子にも学びつつこれからも子育て支援や子ども支援策、教育施策に取り組んでいきたいと思ったのでした!

その思いで、ちょっとだけお手伝いしている毎週火曜日の宿題カフェで小中学生とちょっとした会話をすることが私にとっても楽しみの一つになっております。

「みんなで決める」の先には

「田舎でたくさん収穫してきた」とブルーベリーをいただきました。この炎天下の中、ブルーベリー摘みの作業がどんなにか大変なことなのかと想像するだけで、この1粒の価値と味わいがグンと増すものです。今日は午前中は会派でミーティングをし、午後は三市収益事業組合の全員協議会がありました。あっという間に一日が終わりました。

ところで、「みんなで決める」ということを、考えさせられる場面がいくつかあり、「みんなで決めた」ということは決めた責任も「みんなで負う」ということになると思うのですが、そこが噛み合っていかない場面に遭遇しています。そして、「誰が決めたのか」というような犯人捜しのようになっていたりする場面。政治のことを考えても同様なのですね。「誰が決めたの?」…と後から気がついて、過去を辿ってみると、結局、「誰か一人」が決めているわけではなく、そこに一つひとつ曲がりなりにもというか、手続きだけは適正に行われていて、「全体で合意形成を図って、決めてきた」と言えるものがいくつもあるわけで。

しかし、この「みんなで決める」ということの先に、「みんなで決めてきた。誰も責任を取らない。」になってしまいがちで、結局、「決めた人の責任」はそれ以上問われないことって多すぎ。市政運営の様々なことで考えても、「その時の判断は間違っていなかった」ということで受け止めて、次に向けて知恵を働かすということになるのでしょう…。

最近になり、多摩中央公園の図書館再整備のことを知った方から「誰がそんなこと決めたの。いつ?」と尋ねられ、「そんなものが、今のこの時期に必要なの?」と随分と責められたのですが、そう言いたくなる気持ちはわからないわけでもありません。ただ、私個人の見解は別として全体合意としては「魅力があり、人が集まるような図書館をつくることは多摩市にとって欠かせない」というのが判断であって、しかもその立地場所も多摩センターということになるので…。今までの資料をご覧いただくようにとまずは促してみました。

それにしても、今回の9月議会では、北貝取小学校に新たな公共施設を設置することで条例提案が行われますが、正直言って、ほとんど多くの市民には知られることないままの状態で、多額の税金が使われていくことになるなと考えています。市としては広報などでもお知らせしているということで、情報公開にはつとめていて、市民との情報共有は行われていると主張すると思いますが、しかし、こんなにも知られていないままに条例にて施設を設置するというのは、次には条例を廃止しなければその施設は無くならない恒久的、半永久的に存続させる責任を市民に課すことにもなるわけで…。

あまりお金をかけないで、必要最低限で施設の改修を行って設置する「多摩市立市民活動・交流センター」「多摩市立多摩ふるさと資料館」になるわけですが、それにしても約10億の施設改修費を要しますし、その後の維持管理費用についても新たな市民の負担となってのしかかってくることだけは確かです。ちなみに「多摩市立市民活動・交流センター」については、指定管理者による運営を予定していますが、その指定管理料についても数千万以上は必要となるはず…、具体的な金額は明らかにされないまでも、おそらく、最低限の建物の維持管理や管理人を配置するにしても費用が発生することは確か。そのレベルではかかってくると私も見込んでいます。もちろん、何においても「最小のコストで最大の効果」を狙っていくことと思いますが、「必要最低限のコスト」で何とかしようと検討は進んでいるとはいえ、いずれにせよ、従来は、必要のなかった新たな負担が発生するということであり、まあ、何かを削ってこのための予算を捻出することになるでしょうし、それはとても工夫のいることだと考えています。これは、今の、市民の暮らしにとって本当に必要なものであるのか、吟味せねばと思います。

一方、市民が今でも活動や交流の場として使用していて老朽化が進んでいるのはコミュニティセンターですが、そちらの大規模改修については従来予定よりも時期を少しずつ後らせるなど対応が図られていまして、その意味では、新たな施設の開設や維持管理のための費用の影響はいろんなところにちょっとずつ作用しているのではないのか?と個人的には捉えています。

あ、というよりか、多摩市には市民が活動して交流できる場所はいくつもいくつもあると思っているのですが、また、新たに設置しなければならない理由や追加する理由…既に、北貝取小学校の大規模改修事業そのものは動いているとはいえ、私個人としてはいまだに納得できない面もありますね。やっぱり、将来にわたるコストの負担を考える時、その他も含めた全体を見ると、少しオーバースペックではないのか?という気がしてなりません。市民の活動や交流の場としては公民館もありますし、コミュニティセンターもありますし、地区市民ホールもありますし、地域レベルで言えば集会所もあります。集会所についても、多摩市所有の財産であって、もちろん地域の方々使用すること前提とはいえ、最終的にその資産に責任を持つのは「誰?」という感じになりますし。その点、今ある施設の維持管理だけでも、結構、予算的にはアップアップの状況に、次なる新たな市民活動の場を作ることのインパクト…改めて考えておきたいと思います。

いずれにせよ、「みんなで決めてきた」となるのかもしれませんが、その決め方がどうであったのか…とか、決まったときにはどんな意見があったのか…がとても大事なことだと思っているので、ここはまた私個人の意見も含めてですが、改めて、会派でも議論を重ねておかねばと考えています。

まだまだ残暑が続きますね。それでも、猛暑ではなくなったか…。

バリューサイクルをつくる。

一般質問の通告書を提出して、ホッとしながら迎えた週末でした。オンラインセミナーを通じて学んだり、オンラインでちょっとしたミーティングをすることにも、ホントに慣れました。多くのことを学ぶことができることも感じています。ただ、やっぱり「直接、見聞きして感じることの大切さ」を超えることはできないはず…という考え方を変えるところにまでは至っていません。

今回の一般質問では「子どもたちの学びの保障」という視点で、いくつか市の見解を問いたいと思っています。1人1台のGIGAスクール構想の実現がもたらす影響というのか、変革をどう捉えていくかについて確認していきたいと思っていますが、他の議員の方の質問項目でも重なる内容があり、関心の高さを感じています。複数の議員が類似したテーマや内容で質問などをすることは大事なことだと思っていますが、市の見解がどのように示されるのか楽しみです。

そういえば、多摩市の公式LINEを開設することが検討されているようです。自治体もSNSを活用していく時代であると思っていますが、それをどんな風に取り入れるのか?という設計は重要であって、単に公式のアカウントを開設しただけの話…で終わってしまっては、勿体ないと考えています。9月議会には、新型コロナウイルス感染症対策として、現在すでに議案として示されている補正予算のほかに、追加の補正予算が提出される予定ですが、その中で、公式LINEについても検討の結果が示されるようで。ちなみに、一般質問でも「LINEの活用」という視点から、公明党の三階議員が質問を行うようですが、どのような視点から質問されるのか、それが、どう公式アカウント開設につながっていく内容の提案になるのかも注目ポイントだと考えています。情報発信の媒体についても、市民ニーズというのか、市民のSNS利用の実態に合わせてながら、有効に機能させていくことが重要だと思っています。多摩市は今、ツイッターによる発信をしていますが、個人的にはフォロワー数は期待値よりは伸びていないのかなと捉えています。周辺他市のツイッターのフォロー数と比較をしても、やや伸びていないなと。

オンラインセミナーで伺った話の中に印象的な言葉がありました。「バリューサイクルをつくる」ということ。この視点で物事を捉えることによって、今まであまり意識していなかった価値に気が付くような気がするからです。「価値がある、価値がない」というのは個人的な基準や価値観に基づくものかもしれませんが、「バリューサイクル」になっているかどうか、多面的な視点からそのモノ・コトなどなどにバリューを評価する視点をしっかりと持っていくということですね。狭い狭い領域だけでしか「価値を考えていない場合」も少なくないような気がしています。「バリューサイクルをつくる」というのは、市が実施しているさまざまな取り組みを検証するときにも持っておきたい視点です。とても当たり前のように感じる視点かもしれませんが、殊更意識することが重要ではないかと感じられ、ちょっと気にしておこうと考えています。

今回の一般質問で「スタディクーポン」のことを取り上げたいと思っています。チャンス・フォー・チルドレンの取組みは以前から注目していましたが、このところ代表理事の今井悠介さんともオンラインでのやりとりをさせていただき、「子どもの貧困・教育格差の解決を支援するため」に東京都がどういう背景でスタディクーポンの取組みを導入することになったのかを聞けばこそ、「なるほど」と理解できる部分が大きいです(スタディ・クーポンついに東京都の政策に)。ここにも当然ながら、「バリューサイクル」を見出せるということになるでしょう。

ハイビスカスティーをいただきました。遠い遠い異国の地のことを考えること、あまりないのですが、生産地がブルキナファソという国。調べてみたらニュースが…300万人以上が飢餓に直面しているとありました。こうしたアフリカからの商品や製品は、現地の暮らしにどう結びついているのかと想像するとき、学びが足りなさ過ぎて、自分自身の想像力が及ばないことを実感するのでした。

さて、明日から9月議会への準備もさらに本格化する開会1週間前になります。一つひとつの予定を丁寧にこなしていくことを心がけていきたいと考えています。猛暑、酷暑もあと少しでおしまいかな…熱中症対策優先で、身体を労わりながら乗り切っていきたいものです。8月ももうおしまいだ…早い。

またもや「こんなはずではなかった」と設計の見直し?!

やっぱり、生協のプリンのおいしさ。「食べすぎじゃないか?」と言われたので、しばし、時間を空けて、でもだんだんと賞味期限が迫ってきたので開封。3個入りなので、3日間楽しめます。一般質問の通告書を完成させたのでそのご褒美です。

さて、今日は議案説明がありました。新型コロナウイルス対応で新たに提案される補正予算の説明、提出予定の議案、そしてまた、9月議会では昨年度の決算審査も行うのでその内容などてんこ盛りでした。以前は、議案説明の時に結構、質問が出されたりで時間かかっていましたが、最近は市長をはじめとする出席者からの一方的な説明が中心。なるべく「密」を避ける…という配慮があるのかないのかわかりませんが、とかく時間短縮が命題となっているような感じもあり、質問はほとんど出ずに速やかに終了しました。

まずは、昨年度の決算の内容ですが、新型コロナウイルス以前の状態ですし、今のような状況は想定もされず。もちろん、「良好な結果を残すことができ終わる」…ということですね。市民の暮らしの実態はさておきで、オリンピックやパラリンピックを目前にして、世の中全体がウキウキしていたというか、浮足立っていましたから。今年度末に向けて、そしてまた、来年度以降に向けてのことを考えると、何よりも市民の生活を支えていく役割がどう果たされていくのか…不安な気持ちが立ち込めますが、それを口に出すことはまかりならないような感じが漂います。

今後のことを考える時、既に工事がスタートしているパルテノン多摩の大規模改修、そして、図書館本館の再整備、北貝取小学校の再整備…地域レベルでもコミュニティセンターの大規模改修や小中学校の改修に建替え、それに何よりも市役所庁舎の老朽化に伴う建て替えにも取り組んでいかなければならない。もちろん公園の改修をはじめとする、都市基盤インフラについても老朽化への対応は必須。道路なども含め、生活を支える都市基盤インフラは無視できないですから…。

正直、背筋が寒くなるというのか、本当にこのまま進んでしまって、財政は破綻せずに済むのだろうか…市民の負担というか、子どもたちの世代に大きな負担が重く重くのしかかるようなことにはならないのだろうか…と思います。多摩市はいちはやく行財政の改革に取り組んできて、財政も堅実な運営を進めてきたとはいえ、日本全体の経済状況も激変し、今後、ますます厳しくなることが予測されていますし、「決まったことだから」と突っ走っていくことが本当に市民のためになるのか、将来のためと言えるのか、私の中の天秤ではかれば、疑問がわいてきます。

そして、今日の議案説明で「えええっ!」と思ったのは…。パルテノン多摩の工事に関連し、「今後の維持管理面向上を目的とした蒸気配管などの埋設配管ルート見直しを行うために契約金額を変更する」という議案が出されてきたこと。この議案にはインフレスライドで人件費増額分が含まれているとはいえ、全体では約6500万円もプラスされるという内容。

副市長がここの部分だけを取り出して、説明を下さったのですが、「結果的には、汚水管と雨水管の移設工事はしなくて済むから、その分は経費は節減されるけれど、ルートの変更に伴う工事が必要となって全体では工事の金額が増額になっています」ということで…「ん?」と思うわけです。

「え、いまさら?」

多摩中央公園に図書館を建設することとなったため、もともと公園に敷設されてた基盤部分(地域冷暖房対応の配管などなど)を移設しなければならず、はっきりいって、余分な工事やら費用が必要であることは承っていたものの(これに関しても、後々から説明された記憶)、しかし、またここにきて、変更されるとはどういうことなんでしょう?

ということで、思い出したのは多摩東公園の大規模改修工事のこと。ここでも配管が想定よりも埋まっていた…というのか、図面通りの位置にはなかったので、途中から工法を変更するために工事費を大幅増額をしたということがありましたが、全く、それと類似したような出来事に思えてなりません。

もともと公園をつくるときの工事主体は今でいうUR。完成してしばらくしてから市に公園が移管されて、晴れて市民の資産となり、そして、既に工事をした当初当時の担当者や責任者はすでに退職してしまっているような状況(URにしても、市にしても)…そんな状況で、今、改修工事などを担うのは当時のことを知らない世代…。手掛かりになるのは古い図面だったりするわけです。きっと手書きで昭和臭漂うものだろうと思うのですが、その図面なり基礎的資料は多摩市にちゃんと保存保管されているのか心配になりますね。多摩東公園の時にも「引き継がれるべき資料が引き継げてなかった」という事実が明らかになったわけですが、そうした中で、今、多摩市行政が仕事を進めなければならないという状態や状況…なんと表現したらよいものか…。

今回の場合はなぜ、こうした設計の見直しが必要になったのかわかりませんが、「もともとの図面」などを正確な資料が存在していれば、はたまた、いざ工事をしようと思ったら想定通りの工法、工事内容で進めることが不可能でした…チーン…アウトにはならないはず。こんな風に「まさか!」の状況が起こること…通常だとあり得ないって思うのです。実際に、今回の埋設配管ルートの見直しがなぜ必要になったのかなどなど、きちんと要因の把握や分析を確認しておきたいと思っていますが、多摩東公園の大規模改修工事の時に引き続く「埋まっていたものの」の話ですので、もしやまた…と嫌な予感しています。

そして、こうした事態については誰にも責任を追及もできず、憤りを向ける矛先もなく、ただただ、大規模開発とニュータウンを受け入れて、まちを切り拓き発展させてきた多摩市の背負う運命としか言いようがないというのが酸っぱい。

しかし、いよいよ着工となってから、「こんなはずではなかった」と予算の増額をしなければならない事態とは、傍目から見れば「異常」というのか「不可解」としか思えないですね。こうした事態を防ぐためには、事前調査などをもっと正確に実施しておく必要があるのかもしれません。あ、「もともとの図面」はそろっていたけれど、内容そのものが正確ではなかった…ということであれば、ホント最悪ですね…地団駄踏んだところで始まらないわけですが。

今日一番の私のもやもやなので、とりあえず、議案内容をもう一度見直して、状況確認のヒアリングをしたいと思っています。そしてまた、今日は図書館再整備に関わる工事についても、「建築と空調工事に関して入札が不調」という結果の報告がありました。あ、3月の定例会のこと思い出します。建築確認の申請がおりていないにも関わらず、工事を遅らせるわけにはいかないと、ものすごくイレギュラーな補正予算が提案されるとともに、今年度の予算も可決されてしまったこと。あの時の議論を思い起こします。「工事は絶対に予定通りに進めるんだ!」…と半ばごり押し状態…私たちの会派は行政の手続き的には適切とは言い難いとの指摘は結果的にはかき消されましたので。「予定が大事、スケジュールが優先、遅らせてはならない」と議会も全力で行政のイレギュラーな手続きを後押ししていた記憶は鮮明ですが、しかし、入札不調ということで、結果的には元の木阿弥になったよな気がしてならないのは気のせい?!スケジュール通りにはならなくなったってことですよね?

 

何となくパルテノン多摩の工事費増額のことにせよ、図書館本館整備事業の入札不調にせよ…「こんなはずではなかった」が続きそうな予感が当たらないことを願いますが、もともと新型コロナウイルスの発生や拡大についても「こんなはずではなかった」ってことなのかもしれませんね。そういえば、来年に延期されたオリンピック・パラリンピックもどうなるのでしょうね。

避難所開設訓練を見学。これは、なかなか良い取組み。

本日も酷暑厳しい一日。聖ヶ丘中学校の体育館も暑かった。

今日は多摩市役所初の取組みである「避難所開設訓練」の見学をしてきました。一昨日は、総合体育館と武道館、昨日は連光寺小学校、そして今日は聖ヶ丘中学校を会場として実施されていて、本当は会派で集まって見学したいと思っていましたが、こうした訓練開催について直前に知らされると、日程調整するというのがとても難しい。すでに、昨日は大野さんが連光寺小学校の見学へ行き、「一度は見ておくべきいい内容だった」という感想が届いていたので、今日は白田さんと一緒に足を運んだというわけです。

6月の議会でもかなり話題になっていたのが避難所の感染症対策。「密にならない避難所にしなければならない」という意見が議会でもかなり多く出されました。その際にも、台風の時期を前にして、避難所を設置するためのマニュアルというのか、設置のための計画を見直していく方向が示されていましたが、今回の訓練もその一環で実施されたものです。新型コロナウイルスを意識し、避難されてきた市民の方を安全で安心な状態で避難所に受け入れることができるように…従来とは異なり、発熱しているかどうかによっても使用するスペースはもちろんのこと、動線も区別しなければならない等など注意事項というか、気遣いしなければならない事項がいくつも増えているといえるでしょう。実際に、机上で考えたマニュアルに沿って、動いてみて、そして、不具合があるかどうかを確認していく作業・・・・これが今日の訓練の一番の目的だったかと思います。

全体では80名の職員を対象に実施するということで、今回も20名の職員が参加と消防団に所属している女性団員の方も1名が参加。防災安全課から訓練の趣旨や内容について説明がありました。AとBの2チームに分かれ、一方が避難所を受け入れる職員役、もう一方が避難してきた市民の役をつとめること等訓練のシナリオが示されました。そして、防災安全課が民間事業者に働きかけたことによって実現したという「避難所混雑の可視化システム」の活用についても説明がありました。(株式会社バカンとの協定締結

昨年の台風の時を思い出しても、避難所の混雑が一つの課題になっていたことを思うと、開設されている避難所の混雑状況を事前に確認できるのはとても便利ですね。株式会社バカン様の可視化システムは空港などでも利用されていると聞きました。今日の訓練ではこの可視化システムのことを取材する目的だったのかな?NHKの記者さんもいらしていました。

さて、感染症対策ではこうした姿で対応する場所もあります。受付などで避難する方を受け入れる際に職員も感染しない対策が必要です。

全体説明が終わった後、それぞれチームごとに事前打ち合わせをしてから訓練に入りました。まずは事前受付場所で「濃厚接触者に指定されているか」「体温が37.5度以上あるのか」などを確認してから、受け入れが始まります。ここで、発熱されている方や感染可能性のある方は体育館ではなく別室へと誘導していきます。また、ペットも別室に案内する感じです。ペットはもちろんゲージに入っていることが前提ですが、小型のペットの場合はそのまま来てしまったり…という場合はどうするのかしら。また、ペットと一緒にいたいという希望もありそうです。

事前受付のあとは避難者カードを記入してから、総合受付へ行き、今回はここで要配慮者であるのかどうかのヒアリングをして、さらに要配慮者の場合には別室が案内されるという流れです。要配慮者のみなさんのことを想定すると、バリアフリーのことも考えておかなければならず、頭で考えている動線通りに人を動かすことになると、意外と大変かもしれませんね。学校も徐々にバリアフリー仕様になりつつありますが、段差などなど意外と多いです。

  

避難者役には、「ペットを連れて逃げてきた人」「家族4人で逃げてきた人」「高齢者」「発熱している人」などなど一人ひとり役柄というか想定が伝えられ、職員チームがそこに対応して、避難、バカン様のシステムでその状況を更新していくという感じです。避難者の情報を的確に把握していく、伝達力についても問われていきそうですね。ここはまさにチーム力であって、職員どうしの連帯が問われるところかと思いました。「市民の安全と安心を守るために」…ここは公務員としての使命感ひとつで意識合わせをすることが求められます。

 

訓練ですから、AチームもBチームともに避難者の受け入れから、避難場所への誘導、実際の避難所開設や運営まで一連の流れと作業を行っていきますが、市民側の立場や避難者である市民の目線でも考えたり、感じたりすることも多かったのではないかなって思いました。

 

こちらが、バカン様のシステム。とても簡単に情報の更新ができます。パソコン本体でもいいですし、専用ボタンでポチっとやれば情報がアップデートされる仕組みです。

画面もシンプルで分かりやすい。今後、たま広報などでも告知されていくことと思いますが、ぜひ、こちらのブックマークを!

 

最後には、それぞれ振り返りを実施し、受付から避難所設置や運営に至るまで、受け入れ態勢として人数はどうだったのか、使用した教室での実際はどうたったのか、あるいは、バカン様のシステムを活用するための避難者情報の伝達などなどの在り方がどうであったのか…意見交換。

やはり、避難する市民が殺到するとなれば(おそらくポツリポツリと避難者が来るわけではなく、実際には避難勧告と多くの方がやってくると想定される)、1チーム10名という人数では足りないことをはじめ、体育館でのパーテーションのレイアウト方法、教室の使い勝手、あるいは受付を設置する場所などなど課題が出されていました。避難者受付のための「カード記入」に関しても項目が細かすぎるのではないかという指摘もあり、避難するというだけでもストレスが高まっている市民の立場に立った意見もありました。無線がうまく使えなかったというか、聞こえなかったという使い勝手にも声が上がっていましたので、ここは日ごろのメンテナンスの問題も含めてですが、いざというときに使えるような状態を確保しておくことが重要ですね。また、受付などについても、もう少し混雑緩和につながる工夫ができるのではないかという提案もありました。

バカン様のシステムについてはおおむね好評だったように思いますが、これを上手く活用するためには、そもそも避難所のそれぞれのエリアを担当する職員間での情報伝達がカギを握ります。

個人的には、せっかくの訓練ですから、保健師さんも参加してくださればよかったのに…と思いましたね。新型コロナウイルスへの対応などもあるからか、残念ながら不参加。実際に、受付あるいは発熱者専用のスペースなどについては保健師の配置が必須だと思っています。また、障がいのある方への対応に関しても、現実的にはもっと対応する人数も必要になると思っています。今回は「感染症対策を踏まえた避難所開設・運営訓練」ということで詳細まで突っ込んで検討するまでの総括や意見交換の時間もなかったようですが、訓練の参加者が若手中心すぎたことはちょっと気になりました。ここは、各部署から訓練参加者を募ることになり、どうしても若手が参加…になってしまうのかもしれませんが…。

やはり経験のある職員さんが加わることで、意見の厚みが違ってくるようにも思います。実際に、若手だけが避難所開設や運営を行うわけではないでしょうから、その意味では、こうした訓練をつくっていくときの年齢や性別などについても多様化させてみることも大事かもしれませんね。また、基本的には避難所開設というのは「教育部」が担当することになりますが、それだけで回していくこともできないでしょうし、ここは今後の課題になってくると思いますが、「地域担当職員」が設置されるようになるとすれば、そうした人材をどう配置していくかなど工夫することも必要です。

災害とはいつ起こるかもわからず、気温についても暑かったり、寒かったり…さまざまなんだろうと思いますし、特に、多摩市の場合に気にしておくべきは昨年のことも踏まえた水害対応であって、台風を想定してと思いますが、その場合には天気予報などの気象情報も意識しながら、事前に対応できる部分も多いように思います。避難所をつくるときの職員のチーム体制をいかに組むか…これに関しても、この度の訓練に参加した総勢80名の職員さんをどう配置していくかも気になりますね。

NHKさんの取材・・・どんな風に報道になるのか楽しみです。今回の訓練は時間が短く、避難所を受け入れる側についても、①事前受付②記載所③総合受付④専用区域受付⑤避難場所…と1つのポジションだけしか経験することができなかったり、最後の振り返りの時間も短く、全員が1回は発言する時間まで確保できなかったこと等、先に書いたように保健師さんが不参加だったとか幅広い年齢層でチームを作るなどなど「どういう訓練にするのか」にも今後の改善点も見えてきたのかなって思います。

初めて取り組んだことですし、まずはこの訓練の成果が生かされ「避難所設置マニュアル」として、防災安全課のみなさんと教育部のみなさんを中心に完成させていくことと思いますが、これからもこのような訓練を随時重ねながら、バージョンアップさせてほしいですね。よい試みが始まったと思います。いずれ、こうした訓練も、地域の住民の方(水害を想定するならその地域や地区の方々)も参加しながら、実施されていくと良いですね。とても参考になる取組みでした。職員のみなさん、おつかれさまでした!見学させていただき、ありがとうございました。

つかの間なつやすみ。

 

子どもたちにとってもイレギュラーな夏休みもそろそろ終わりに近づいていますね。それにしても、この炎天下のもとで通学することはあり得ない!…夏休みというか、この期間の休業は心身ともに健康のためにも必要だなと思います。

お盆の期間中もぼちぼち仕事をしつつ過ごしていましたが、我が家の高校生も「思いっきり遊ぶことはできない」と言いつつも、一応、休暇を満喫しての2学期スタートとなります。新型コロナウイルスへの感染予防ということで、電車には極力乗車をしないで、車移動…随分と遠方まで運転できるようになりました。今更ながら、「車のナビ」ってすごいと思いますが、こんな風にして、自分の行き先や足取りまでがどこかにデータとして蓄積されてしまうこととか…いろいろ考えると、ある意味、感心させられるわけです。

 

高速道路を使用しないで羽田空港までも行けるようになりました。空港への直通バスなども換気はばっちりされていると聞いているものの、やはり来客の安全安心を考えて万全を尽くす…ということですね。いつもの羽田空港とは違って、本当に閑散としている…。朝早いからかもしれませんが、それでも賑わいはなく、駐車場も予約をしなくてもスッと入れ、なおかつ空いているところがたくさん。

とにかく私の運転技術はアップしていませんが、市外へ運転する度胸はかなりついた・・・これが、私のつかの間なつやすみというところでしょうか。でも、高速道路デビューはまだその先になりそうです。

一般質問は「学校教育」のことを中心にしつつ、市長が「誰一人取り残さない」という言葉を使用してくれているので、その件にも触れつつ、保護者の所得の格差が子どもたちの学力格差や経験の格差につながっていると指摘される現状にどう向き合い、取り組んでいくかを質問したいと考えています。多摩市も来年度(次の4月)から、子どもたち一人1台のタブレット端末の導入になりますが、そのことにより間違いなく子どもたちの学習環境も教育環境も変わっていくと思います。そこをどう捉えていくのか、方向性や方針を確認できたら良いなあと思っています。

高校生娘の夏休み終了とともに、私も9月議会に向けた準備など活動再開で仕事モードのスイッチを入れることとします。

この本、読み終えることができなかったのが残念。