会派のミーティング、市民の方とお会いしたりして・・・・夕刻から、北諏訪小学童クラブへ。来年度学童クラブ入所にあたっての保護者への説明会でした。
「待機児問題」は保育所でも・・・そして、学童クラブでも。働く保護者が増えているわけで、ニーズも当然に高まります。学童クラブの増設、充実に向けても多摩市はかなり力を入れて取り組んでいると思います。そしてまた、学童クラブについては学校内設置の方針を掲げていて、順次整備している途上でもあります。
ということで今回の問題・・・・。実は、来年度の北諏訪小学校学童クラブへの入所希望者は100名。定員は69名で、希望がかなわない人は31名。この31名の方の入所先に深刻な問題が。
なぜなら、北諏訪小学童クラブを第一希望にしていた多くの保護者は、その次、第二希望として諏訪児童館2階にある諏訪学童クラブを上げている人が多数。
ところが、諏訪学童クラブ(こちらも定員69名)には諏訪小学校からの第一希望者が61名もいて、北諏訪小学童クラブに入所できず第二希望にしていた児童を8名しか受け入れられない計算となります。実は、学童クラブの入所についても、その必要性が指数化されています。とは言え、指数化するのは入所希望者が定員を上回った場合。基本的には定員内で入所できる場合には第一希望が優先されるというのがルールです。
以上のことから、北諏訪小学童クラブに入所できず、諏訪学童クラブにも入所できなかった場合には第3希望となるわけで・・・・諏訪南学童クラブや永山地域にある学童クラブに通うことになってしまうのです。ルール通りのことなので、今さらどうすることもできず、希望がかなわなかった保護者の不安が高まっているというわけです。・・・・そもそも諏訪学童クラブも諏訪南学童クラブも北諏訪小学校の学区外で、とても遠い。行き帰りの安全確保等心配するのは当然のことですね。娘の時代にはどうだったかと言えば、やはり3年生の時には諏訪学童クラブが大規模改修工事に入っていたので、状況的には少し異なりますが、北諏訪小学童クラブに入れなかった3年生、2年生の多くは諏訪南、もしくは永山学童クラブに通わざるをえなかったことを思い出します。その時にも今回と同様に、行き帰りの安全確保には心配の声もあり、学童クラブどうしで連携をしながら、安全見守り体制に工夫をしていたような気がします。
ですので、まずは安全見守り体制への工夫は必須。特に、長期休業期間中などについては大変ですね。多摩センターなどの地域でも子どもが30分以上歩いて学童クラブに通っている話を聞いたことがあり、保護者の方々がかなり苦労をされている声も聞いていますが、学校から学童クラブへの道のりはまあ我慢できても、学童クラブから自宅の距離が小さい1年生にとっては遠すぎるというのは耳にする話です。
今日の保護者への緊急説明会でも安全確保に対する要望があり、これに関しては必ず万全の体制を敷いていかねばならないと考えています。
そして・・・もう一つ。実は、緊急説明会では来年度ではなく、その次再来年度のニーズ見込みへの言及もあり、今度の4月をはるかに超える北諏訪小学童クラブには120名ほどが希望するだろうとのこと。今回は100名だったのに、プラス20名と言う見込み!・・・さあ、ここをどうしますか?ということになります。 担当者としては学校内への学童クラブの移転方針を理由とし、まずは校地内に学童クラブがない諏訪小学校の中に学童クラブの設置をまずは考えていきたいとの話でしたが、仮にそうなったとして・・・・諏訪学童クラブへのニーズが一定程度抑えられ、北諏訪小学童クラブへの入所ができなかった児童たちを受け入れることのできる体制になるでしょうか?
諏訪学童クラブはブリリア多摩ニュータウン内に立地していることを考えると、例え、諏訪小学校の中に新たな学童クラブが設置されたとしてもブリリア多摩ニュータウンに住む子ども、保護者の利便性と言う観点で言えば、そうそうニーズ調整でうまく行くとも思えないのです。入所希望を募る段階で工夫をし、エリア内での調整が図れるようにしたいとする担当者の意向ですが・・・・。
とにもかくにも今後は、諏訪エリア全体では2つくらい学童クラブを増設しなければならないくらいの計算ということ。ちなみに現行では、北諏訪小学童クラブ、諏訪学童クラブ、諏訪南学童クラブ全体で受け入れることのできる人数207名の定員内でとりあえず希望者の受入れができる計算になっているそうですが、しかし、人数だけでは包み込めても、「希望する場所」の点で、課題があることは確か。学校の位置をどうするか、それに伴って学童クラブの配置をどうするか・・・とかって考えているようで考えられていないというか、なかなか配置についてはうまく行かないですね。
私が北諏訪小学校に通っていた昔々は、ブリリア多摩ニュータウンのある諏訪2丁目も学区が同じだったので、諏訪学童クラブは北諏訪小学区内にある学童クラブと言う位置づけでしたから・・・・。
それにしても、今回の入所希望のミスマッチと言うか、これは「想定外」の事態と言えるかどうか。子どもにとってみれば、小学校1年生の時に入所した学童クラブに2年生も、3年生も継続して通えて、場所が変わらないほうが望ましいわけなので、諏訪学童クラブへのニーズ見込みをどう立てておくのか?については事前にもう少し想像の羽を伸ばせたのではないかなあ?と個人的には思いますし、緊急保護者会に同席した荒谷さん、橋本さん(諏訪に住んでいる議員)も同じ思いだったようですね。橋本さんの時代には、子どもが入りきれない・・・となれば、入所定員を臨機応変に運用定員という感じで拡充して、98名の子どもたちが諏訪学童クラブに通っていた時代もあったというので驚き!今は、運用定員なんて対応はできないので、カッチリルール通りにしなければならないのですが、とかく、今回入所希望がかなわなかった保護者と子どもへの不安をまずは解消できることを優先して、対応を図ってほしいって思います。
あとは、今後、いずれにせよ学童クラブへのニーズは増えると思うので、それに対する対応も。もちろん諏訪地域だけではないですが。今後、ますます「働かざる者食うべかざる」みたいな社会になっていき、保護者はみんな仕事をしているのが当たり前の時代になっていくでしょうから・・・・。厳しい社会環境です。