秋を感じられる幸せ。

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午前中、いくつか打合せをしてから、ベルブ永山の山野草展に行ってまいりました。春と秋に市民ギャラリーで行われていますが、いつも盛況です。ここ数回ほど足を運んでおりますが、何度足を運んでも・・・植物の名前がなかなか頭に入らずに困っております。それにしても毎回感心するのは、「鉢」と「山野草」の組み合わせのバランス。芸術性や感性などなど・・・個性が表現されていくものですね。偉そうなことは言えないのですが、作品を見ながら、勝手にいろいろなことを感じさせられました。

それにしても思うことは、人間の脳みそはいろいろなことに触れ、刺激されなければ、働きが鈍るということで、こうしたひとときを下さったことに感謝です。

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シラサギカヤツリ・・・・これがあまりにも不思議。つぼみとお花と?・・・・とても繊細ながら、すーっと上に伸びていて姿勢が正しく・・・・シラサギが飛び立っていきそうな感じ。上手く写真が撮影できていませんが、ライトがあたった壁に影がうつっているのですが、そのシルエットがまた素敵でした。

話は変わって、市内では街路樹も冬支度に進んでいますね。上ノ根大通りの「モミジバフウ」が本当に美しい。しかし、ここ・・・街路樹の維持管理にあたっていくつかを伐採する話があり、議会でもとりあげられています。先日も数回目となる、市民への説明会も行われました。道路を走っていると、伐採対象の木に目印がしてあります。全部伐採するわけでなければ、いくつかは伐採対応したほうが木にとってもいい場合もあると聞いています。市では街路樹よくなるプランを策定していて、こちらは街路樹のコンサルトさんが入り、作成支援をしています。専門的なところでは、見た目ではわからないことも多くあるのだろうと思う一方で、「伐採の必要なし、剪定で対応すべき」との意見が出されることも一定は理解できるものです。とは言え、必要な対応はしなければならず、景観だけの問題が理由ではないこと考えた上で判断していかねばなりません。「街路樹一本」も市民共有の財産。そんなことを頭に思い浮かべながら、上ノ根大通りを走り抜けた昼下がりでした。

それにしても・・・・思うのですが、わざわざ紅葉狩りなどに行かなくとも、こんなにも市内で秋を満喫できるのはありがたいことです。この季節はまち歩きをするのにぴったり。そんなわけで週末から「風のたより2015 IN  多摩」のプレイベントにてまちあるきが始まります!私はCコースに参加します♪よかったらご一緒しましょう!

お役所仕事にセカンドオピニオンを

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今日は多摩市議会の同世代議員が集まって勉強会。「建築・土木」のことについて専門知識のある市民の方からお話を伺うことができました。そして、建築物の寿命には物理的寿命もあるけれど、社会的使命から考えての寿命もある・・・という視点をいただき、今、進めている多摩市の公共施設の縮減計画に対しては、「セカンドオピニオンがない」・・・とのご指摘も。行政が提案してくるものについて、その内容を吟味するためには、もっと専門家の意見を聞いた方が良い、なおかつ・・・「市民の中には多様な経験をしている人がたくさんいて、もっと活かせるようにしないともったいない。」と。

そう・・・そう思います。例えば、マンションの管理を考えても・・・・それぞれの管理組合の中に大規模修繕を担当するチームをつくり、そこには第一線で活躍するプロが住民として関わっている場合がほとんどでしょう。よりよい修繕計画だったり、工事事業者の選定だったり・・・プロの目利きが活かされているところは少なくないでしょう。「よくわからないので、事業者任せ」にするのではなく、管理組合(=住民)が不利にならないような対応がなされています。

正直、議会で考えてみれば・・・・そういう意味でのプロがいるとは言えず、公共建築物に関する工事などについては「職員任せ」になりがちというのが現状でしょう。その工事に予定されている価格が本当に適正と言えるか、もっと言えば、工事そのものの内容の精査は万全か・・・・みたいな専門家でなければわからないことは多分にあるのだと感じます。もちろん、職員が不正を働いているとか、仕事を怠っているということを指摘したいのではありませんのであしからず。要するに、建築や土木の専門家がいるとは言い難い議会の現状を考えるとき、公共施設の縮減について、あるいは今後予定されているパルテノン多摩を筆頭にし規模の大きな公共施設ののメンテナンスなどなど・・・・きちんと見極めることができるのか?ということです。

 

行政に対し、予算の見積もり、その積算根拠を尋ねて・・・感覚として「高すぎませんか?」とは言えても、その先なかなか突っ込めない・・・・みたいな。

実は、私たち同世代議員は「見極める力量」をどう持つのか?が大きな課題だと共通認識を持っておりますが、例えばパルテノン多摩のメンテナンスについては築30年・・・当初は約30億円ほど必要だと試算されていたものが・・・・今は、それの2倍以上?になるのではないか?とも囁かれていたり、小中学校の大規模修繕にあたっても、1校あたり約5億円程度・・・・となっていたものが約2倍ほどに膨らんでいたり・・・・ここには人件費や資材の高騰という理由があるにせよ、刻々と状況も変わっていく現状に打つ手はあるのかどうかと危機感が募ります。傷んだところがひどくなる前にちょっとずつ丁寧にメンテナンスする「予防保全」ではなく、どちらかと言えば、傷んでからなおす「事後保全」により対応してきたのが現状で、その分余計にメンテナンス費用も大きくなってしまうとも指摘されます。難しいですね。

それにしても世代間対立は避けたいわけですが、同世代で話すとここ10年、20年と言ったことではなく、もっともっとその先のことを考えてどうするのか?という視点で共通見解を持てるのが良いですね。長年議員をやっていますが、ようやく同世代で横つながりができたことをうれしく思います。所属する会派は異なっていても、こうして場を共有できるのはやはり同世代だから。ここを活かしていきたいものです。しかし、お役所にセカンドオピニオン・・・本来、役所の仕事に対しチェックをする機能=議会にも一部、その役割が期待されているはずですね。ただし、議員一人が指摘をしたところで、なかなか対抗できるものではないことも確かですが。

ビブリオバトル@多摩市立図書館

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多摩センターはハロウィンを終えて、すっかり衣替え。今日はイルミネーションの準備で木々が電飾されておりました・・・・。昼間に見ると何と言うか・・・木々に包帯が巻かれていくような感覚になってしまいます。昼夜のギャップが激しいですね。京王プラザホテル多摩センターのラウンジでもハロウィンシリーズ。でも、次回はハローキティのオリジナルスイーツを予約したいと思います。

さて、秘かに?かわかりませんが・・・今週末何とか、都合をつけて見学に行きたいと思っているのがビブリオバトル!図書館本館での企画は、ワークショップも実施するというもの。これがちょっと楽しみな感じですが、何はともあれ参加者大募集!だと思っています。先週から参加者を募集しているのですが、集まったのかしら?

ビブリオバトルは徐々に注目度も高くなり、先日、委員会視察で伺った伊丹市立図書館でも行われていました。公式サイトを眺めているだけでも、何だか楽しくなるのですが、図書館がこうした取組みの中心になっていくことで、コミュニティづくりの拠点の一つとして存在価値がさらに高まっていくはず!と私は思っているのです。今回は主催者が図書館になっていますが、自主的な市民グループが組織されて、図書館内で新しいサークル誕生・・・につながっていくとして、そしてそのサークルが図書館運営にも関わってくれて・・・・・なんて流れになればステキ!とか勝手に妄想しております。

図書館長より、ビブリオバトルを実施するという話を聞いたとき、どうせなら一人でも多くの人に見てもらえるような場所でやったらどうか?「ビブリオバトル」を目的にした人しか足を運ばない可能性もある講座室での実施よりも、もっとオープンな場所でやったらどう?とも提案してみたのですが、「図書館はシーンとしている場所であってほしい」と願う方々への配慮もあるから?諸般の事情により、やっぱり講座室になってしまったのはいささか残念。唐木田図書館でも実施するようですが、やっぱりこちらも場所は・・・和室・・・。もっと、オープンにしたほうが注目されるのになあ。開催回数を重ねながら、オープンにすること、より多くの人に可視化していくことで、「輪」が拡がってほしい!

ぜひ、見学だけでも、お立ち寄りください♪ チラシはこちら(本館/唐木田図書館)…ちなみに、本館で開催する企画については大妻女子大学との共催です。

木枯らし・・・1号。

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昼間はぽかぽかしていて・・・しかし朝と夕の冷え込みに、足元ストーブを出したくなる気持ちをしばし我慢。それにしても寒いです。週末、多摩センターのハロウインをはじめ、さまざま催しもあったので、チョコチョコ顔を出したり、様子を見まわったり。そして、ちょっと遠出(にはなっていないけれど)の定番になりつつある我が家の楽しみはよみうりランドの丘の湯だったりしますが・・・イルミネーションが始まっていて、多摩センターの次のイベントだなあと思ったりしました。

特に最近考えること。それは、「これは何のためにやっていることなのか。」「やるものであるのか。」ということ。そして、そこにある動機をたどっていくと、「もう、今さらやめるわけにはいかないから・・・・」みたいな気持ちに行き当たりばったりなんてことはないか?を確認しなければならないということ。向こう3年間だけを見るのか、5年後を考えるのか、それとも10年後?20年後?・・・・どこに視点を当てて考えるのかで、選択肢も変わるものだと思います。そして、その選択肢をきちんと市民に対して示せているのか?・・・・ここに、もっと心を砕く必要があるのではないかなあと思う次第。

今日も地域事情についてのヒアリングなどもし、私たちが限りある資源で何をしなければならないのか?を考えさせられました。健やかで幸せ・・・スマートウェルネスシティ・・・と掲げている市長は何をどう進めようとしているのだろう?健やかで幸せになっていくことのスローガンがどうしても高齢者の課題と結びつき、子どもたちにとっての「健やかで幸せ」のところまで手繰り寄せて考えていく必要がありそうです。

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木枯らし一号が過ぎて行った週明け。冷え込みの中で、久々に永山駅での街頭宣伝。「寒いのに頑張って。」と声をかけていただく方に心を温かくしていただきました。もうはや11月になりますので、明日からは11月号のニュースの執筆作業やら、12月定例会の一般質問への準備など。少しずつ進めていかねば。一週間、無事に終わること・・・ここ何よりも大切ですね。手洗いうがい励行♪

図書館はまち活性化拠点の一つに。

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子ども教育常任委員会視察。伊丹市の図書館本館「ことば蔵」。基本コンセプトが「誰もが気軽に訪れて交流することができる『公園のような図書館』」…酒蔵の街並み風景を大事にしている中心街の一角・・・酒蔵をイメージしたような建物は静かな佇まいながらも、年間180プログラムのイベント(2日に1回の計算になる)を開催するフル活動の図書館です。

名誉館長は作家の田辺聖子さんが就任されているところも特徴ですが、合わせて宮本輝さんとともに「伊丹の作家」ということで、展示コーナーには直筆の原稿などゆかりの品も置かれ、ここに来なければ見ることができない・・・言ってみれば「伊丹市立図書館ならでは」がありました。多摩市でも本館には「へなそうるの部屋」がありますが、特定作家さんのコーナーを設けることには賛否両論もあると伺ってます。個人的に言えば、「へなそうるの部屋」は気に入っているのですが・・・・。

さて、公園のように・・・ということで、1階からはいると、目の前に広がっているのは広い空間とベンチ。イベントスペースにもなるようですが、ゆっくりくつろぐこともできるところ。ここで職員や市民の企画イベントなども実施するようです。ふと立ち寄ったら、面白そうなイベントをやっている・・・なんてこともあるのでしょうね。交流を大切にしようというコンセプト。図書館ではくしゃみすらできない・・・というのとは大違い。ある意味、居心地の良さがあります。また、1階フロア部分に地域交流室など等・・・活動室が確保されていました。2階フロア以上が大人の本、子どもの本、学習室・・・となっていて、フロアで分かれていることで、それぞれが落ち着ける場所を確保できるというメリットはありそうです。

ちなみに学習スペースについてはインターネットで空席情報が見れるのだとか!


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新しい施設なので当然ながら、設備も最新・・・まだまだ公共図書館では珍しい自動書庫システムにも驚きました。そして、何よりも、毎月第1水曜日には出入り自由の「ことば蔵運営会議」の取組みで市民参加を広げているところはユニークですね。誰でも気軽に・・いつでも・・・会議に参加することができるのだそう。この会議の中で市民企画のイベントなどが発案され、市民同士でさらに企画をブラッシュアップしていくのだとか。こうした取組みにはやはり基礎があるもの。というのも新図書館を建設するまでに約3年間ほど市民との懇談会を実施し、図書館基本設計のコンセプトを’再整理’してきたという過程が・・・。策定過程でかなり充実した市民とのやりとりが行われたのではないかと思われます。

また、多摩市で言うところの地域館的な「分館」については指定管理者で、地域住民の組織する団体にお任せをしているとのこと。これは、多摩市で言うところのコミュニティセンター運営協議会的な存在?と思いつつも、館内を案内してもらう時間との関係で十分にそのあたりまで突っ込めず残念。ただ、伊丹市では自治会の組織率が高いそうで、地域の顔役の方々が力を発揮されていることがわかりました。分館は指定管理者になる前から、業務委託で地域の方々に運営を任せてきた歴史があるそうで、市民協働というか法律の改正とともに「指定管理者」にしたという・・・・多摩市のコミセン運営と同じような感じかなと思った次第です。そもそも、地域の方々に図書館業務を委託したり、指定管理者をするというのは個人情報の観点からも慎重にならざるを得ないのでは?・・・・と尋ねたのですが、「そこは信頼関係です」とのお話しでした。

誰がどんな本を選び、どんな本を借りるのか・・・・これ、とても大事な個人情報・・・・取り扱いを重視すべきところ。地域で顔の見える関係があると、個人情報を気にする方は図書などを借りにくい場合もあるのかな?と思ったりもします。でも、信頼関係と言われれば、きっとそうですね。

また、学校との連携などについては「これからの課題」ということになっており、認識はなさっているようですが、まだ未開拓に置かれている取組み。学校連携については多摩市でもまだまだ充実したい分野。学校図書館司書さんの活用は何よりの課題ですね。せっかく配置しているのであれば、どう活用し、子どもたちの学習に寄与していただくのか?・・・この視点は欠かせないですから。伊丹市でも学校に図書館司書さんが配置されているとは伺いました。

 

そんなことで、我が多摩市・・・・図書館本館の老朽化問題、そしてまた、公共施設縮減や整理問題と図書館政策全体の方向性、、、、決めきれないまま「読書活動振興計画」の策定だけが着々と・・・・。今後、一体どうなっていくのでしょう?そしてまた、そのことを誰がどこで、どんな風に議論していくのだろう?って思います。伊丹市は基本コンセプトづくりにかなり時間を割いたようにも見受けられ、多摩市では?・・・とも。過去に遡れば、「中央図書館をつくるかどうか」では何度となく議論を積み重ねていることがわかるにはわかるのですが・・・・。

 

今回の視察内容を受けて、委員会でも一度、振り返りの議論をすることになっていますが、そこでどんな意見交換ができるのかが楽しみです。週末ハロウィンIN多摩センターです。かぼちゃ日和♪です。

 

教員の「やらされている感」をなくすために秘策はあるか?

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記憶新しいうちに視察内容をまとめます。まずは茨木市。平成20年から3年ごとの学力向上プランをつくり取り組んでいます。特徴・・・全国学力テストの結果を丁寧に分析し、事業に活かしていることだと思います。全国や府全体、そしてまた学校ごとの平均点の比較をし、高かった低かったとか、点数が上がった下がった・・・ということに一喜一憂するのではなく、学力高位層と低位層の分布に注目することで子どもたちの学力状況を捉え、対応していくというものです。そして、学校が置かれている環境や状況により、子どもたちの学力が左右されている事実に着目し、必要な対策をしていくというもの。子どもの置かれた家庭環境と学力との相関関係については、研究者なども指摘をしていますね。茨木市では「校区や地域の状況の影響が大きい」ことを明らかにしています。ここ、薄々はわかっていることであっても、行政は明らかにしたがらないことですね。しかし、就学援助率の高い学校と低い学校では差があると明言されていたことはとても印象的でした。

こうした分析結果をしっかり示すことで、有効で必要な手立てが明確になり、そこに財源を確保していくというサイクル。当然ながら、学校ごとに打つべき対策が異なってくるわけで、その内容に応じて、そしてまた必要度合いに応じて予算配分もされていくという仕組みは目から鱗でした。新しい視点と言うか、従来の発想を抜け出さねばできないこと。「学校に応じた柔軟な予算配分」ということで、「課題のある学校には、傾斜的(重点的)に予算を配分する」となっているのです。「学校ごとに予算配分に差をつけることに校長先生たちからの異論はないのか?」と伺いましたが、「校長先生たちが自身の学校のことのみならず、茨木市全体状況も把握していれば、予算を重点配分しなければいけない学校がどこかもわかるし、子どもたち全体を底上げを考えれば、別に理解することは難しいことではない」というのが答えでした。実際に、手厚く予算を配分しなければならない理由は学力テストの結果分析からも明らかになっているため、校長先生たちが異議を申し立てる余地は見当たらないということなのでしょう。

データの分析がいかに重要かを物語っていると思います。多摩市でもおそらく同じような分析は行われていると思います。ただし、その結果の公表については、多摩市全体状況としてしか明らかにされていません。もちろん、学校ごとの結果を公表することには慎重であるべき・・・そうなんだと思います。しかし、限られた予算をより有効に配分していくことを考えるとき、内部的にはしっかり分析されたデータをもとにしていくべきでしょう。「学校教育の予算だから」「子どもたちへの投資だから」・・・と言って、「金に糸目をつけなくて良い!」わけではありません。現在、多摩市教委でも学校を支援していくための人員配置にはかなり予算を充てていますが、ここも決して、聖域ではないはずですから・・・。

茨木市が取り組んでいること、例えばスクールソーシャルワーカーを配置したり、多摩市で言うところのピアティーチャーのような支援員を配置したり、学校図書館に支援員を配置したり・・・・取組み内容を聞けば、多摩市の方がより充実しているような気もしました。ただ、成果の出方が異なっている気がします。なぜでしょう?

ここが今回の視察の「肝」ですね。ズバリ「学校現場のモチベーション向上」「先生たちのやる気」をいかに向上し、授業の質を高めていくかということ・・・茨木市の成果は、まさにココにこそアリ!・・・と感じます。取組みを始めた当初はなかなか揃わなかった足並みも、各学校に配置した「学力向上担当者」を核にしながら、いいかたちで展開できるようになっているそうです。それはなぜか?

きちんと取り組めば、それなりに成果が上がる・・・ことが実証されているから他なりません。そして、そのことを教員が認識できているからです。学力とそれを下支えする子どもの生活や意識そのものにもアプローチしていく取組み。歯車を上手くかみ合わせていくところに学校現場の努力はもちろんのこと、そこをしっかりフォローできる市教委の存在があるからでしょう。データで検証し、解決策を導き出していく、共に取り組む体制づくりがあると感じました。つまりは、市教委と学校現場が同じ方向をめざし取り組むことができているとも言えるでしょう。単に表面上の言葉だけではなく・・・・。市教委に対する学校現場の信頼の厚さと言ってもいいのかもしれませんね。「信頼関係の醸成」が何よりもカギを握るような気がします。学校現場任せにするわけではなく、掛け声だけをかけるだけではなく、具体的に学校現場から市教委が信頼される存在になっているかどうか・・・このあたりなんだと思います。多摩市教委と学校現場との関係性・・・・さて、ここはどうなっているのか、議員からはなかなか見えているようで見えていないところもあると思うので、安易なる論評は避けておきますが、しかし、チラホラ聞こえてくる声を拾い集めてみて、「バッチリ!」とは言えないかな・・・。

 

それにしても「教員(学校現場)のやらされている感」と言うのは厄介なもの。子どもたちへのいい作用や影響には変わっていかない気分でしょうから。ここを取り除いていくために対策はあるのでしょうか?・・市教委と学校現場との関係性が「命令だけされる」とか「指導だけされる」という上意下達であり、なんかくすぶり感が生じてしまう場合も無きにしも非ず。ここから脱皮していくためには何が必要かと言えば、やっぱり丁寧な市教委の発信ではないかと思います。それにしても、学校の先生たちは子どもたちに「聴く耳を持ちましょう」などと指導する割りには、ご自身があまり「聴く耳」をお持ちでなかったりする場合もありますね。教員経験の長さに知らず知らずのうちにプライドが蓄積され柔軟性がなくなる場合もあると聞いたことがあります。これ以上、あれこれ書くことはやめておきますが、いずれにせよ、市教委が学校現場にどう寄り添っていくかが重要。「子どもたちに寄り添って指導してください!」・・・って学校現場や教員に指導する立場の市教委自身のありかたや姿勢が今、改めて問われているのかもしれません。

トライアングルはつくれるか?

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「私たち議会は、これから何をなすべきか?」・・・そんな問いかけに応える一日でした。午前中は「公共施設見直し方針と行動プログラム」をめぐり、「地域図書館および複合施設等の存続について」の懇談会。そしてまた、午後はゆう桜ヶ丘にて「桜ヶ丘児童館の今後について」の懇談会。

前者は「豊ヶ丘複合館存続の会、「東寺方複合館の存続を考える会」、「聖ヶ丘図書館の存続を考える会」、「唐木田図書館の存続を考える会」の4団体により、議長あてに提出されていた懇談会開催の要望書により実現したもの。議長、副議長も含め、総勢15名の議員が参加し、市民の皆さんの意見に耳を傾ける場を共有することができました。

後者は桜ヶ丘1丁目から4丁目までの自治会長、ゆう桜ヶ丘を運営する協議会の代表の方から子ども教育常任委員長に懇談会開催の要望があったもの。こちらは3回目だったのですが、今日は初めて担当部署である子ども青少年部長、児童館を担当する課長も交え、行政と議会とそして市民との三者会談と言うかたちで行われました。もともと懇談会では三者会談を希望するということでしたが、4月の改選後だったため、まずは委員会メンバーで事情や状況を把握するために2回ほど地域の方々と意見交流を実施し、ようやく本日は行政の担当者にも入ってもらうということとなりました。

午前中、総勢15名の議員が参加した会議では市民のみなさんからこれまでの経過説明、それぞれのご意見も頂戴し、改めて私自身は頭の中が整理できた気がします。この問題、市民の方が地域で開催する懇談会などに足を運べるときにはできる限り顔は出していたのですが、ここのところ、行政がどう動いているのかいまいち見えない中で、市民の皆さん自身も動きがとれないような状況だったような気がします。そして、あまりにも動かない行政、市民に対する歩み寄りを感じられない状態に対し、議会からもしっかり働きかけてもらいたい・・・それが今日の意見交換の中で強調されたことだと思います。そして、これからの市政の発展のためには「トライアングル」・・・言ってみれば、市民と行政と議会がしっかりタッグを組みながら、政策を決定していけるような道筋を立ててほしいとする願いが述べられました。

議員が今日の懇談会の場で、すぐに「即答」できるようなものではなく、今日の場を経て、どう行動していけるかが最も問われていることですね。議長の手腕が問われる。そしてまた、議長を先頭にして、議員自身もどう行動するかが問われる。会の終了にあたって「「個々の公共施設をどうするのか?という論点から、本来、多摩の市政がどうあるべきか?という論点に移りつつあることが感慨深い」とする市民の方の挨拶が私にとっては印象的でした。議会が本来果たすべき役割と機能を考えさせられます。

「住民の要求を政策として翻訳するのが議員の役割」との指摘を受け止めたいと思います。ただ、住民要求をいかに政策化できるか・・・すべてに対応できるかどうかはまた別の話になるでしょう。ただ、政策化できるかどうかを検証検討する道筋を市民と共有化していくことが求められる気がします。

 

そんな午前中の会議・・・引き続きの午後からの桜ヶ丘での懇談会。私たち委員会メンバーも地域の方と顔見知りになり、今日で3回目の会議ともありとても和やかな雰囲気で進みました。実はこの4月に子ども青少年部長は交代しているので、新しい部長さんにとっては緊張感高い場だったと思いますし、直接地域の方からの声を聞くのも初めての機会だったようです。この問題・・・行政全体の取組みがあり、個々の施設などの個別課題があり・・・ということで、全体進捗状況との兼ね合いと言うか、摺合せと言うか・・・・職員にとってはこのあたりも意識しなければならないため、動き方が難しいというのが実情かな?とも推測しています。そんな中で、ようやっと委員長副委員長のはからいもあり、今日の三者会談は実現しました。午前中の会議でいらしてくださったみなさまも、実はこうした三者会談の場を求めているような気がします。しかし、午前中お越しくださった4つの団体は「公共施設の見直し方針と行動プログラム」の進め方を見直してほしいとする方向で一致はしていても、1つ1つの団体で考えた場合には微妙に状況が異なることもあり、この差異が意外と難しいような気もしています。これは個人的な意見です。それに比べれば・・・もちろん、状況を変えていくための難しさはあっても、「桜ヶ丘児童館をどうするか?」という個別課題に対するアプローチに関わっていくほうが解決策を見出しやすい、言ってみれば・・・お互いの歩み寄りを見出しやすい印象です。

そもそもいずれにしても、「良くしたい」「良くなりたい」「もっとこうありたい」「こうあってほしい」とするプラスの方向で地域のことを考えていることには変わりがなく、そこを共通項にすれば、出発点にすることで「互いの事情」も理解し合える気がするのです。午前、午後の会議とも「多摩市の財政状況が厳しいということは一定は理解できる」とのコンセンサスもあるようでした。もちろん、今後の社会全体の状況についても決してバラ色を描いて物事を考えているような発言ではありません。高齢化が進み、少子化が進んでいく中で地域やまちをどうするか?…午前の会議では「まちづくりの思想の欠如」とする厳しい指摘もあったとおり、考えるべきは議会においても・・・市民が望んでいることをどう受け止め、そして多摩市のまちづくりの思想に変えていくか・・・なのかもしれません。安易に使用してはなりませんが・・・・こういう時にこそ思い浮かぶのが「妥協」ということ。「妥協するのはカッコ悪い」ですか?「折り合い」をつけていくことという方が馴染むかもしれません。

午前の会議に参加された皆さんそれぞれが抱えている問題の解決・・・道筋をつけるために働かなければなりません。でも、求められていることが大きすぎて、その分だけ重みもあり、時間もかかりそうな感じです。午後の会議については、行政が加わったことにより、今までよりも解決の兆しが見えそう・・・ちょっとした光を感じたのは地域の方々のみならず、私たち議員も同様です。委員長は「部長を応援しなくちゃ!と気持ちになるよ。」とおっしゃっていましたが、行政全体で取り組んでいる「公共施設の見直し方針と行動プログラム」の動きと流れを乱さずして、しかし、できることはやっていこうと思う姿勢が表明されたのは画期的。もしかしたら、ここには「トライアングル」があった?・・・・もちろん、まだまだ緒についたとこ。

 

話はかわりますが、ゆう桜ヶ丘で実施している現在進行形野外展2015。おすすめです。昨日は十分見れなかったので、また足を運びたいと思います。

委員会視察に行ってきました。

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委員会視察にて、大阪は茨木市と兵庫の伊丹市へ。宿泊したのは伊丹市のホテルだったのですが、その近くに見つけたのが昔ながらのお肉屋さんで、軒先の「揚げたてコロッケ」屋台。鶏のから揚げやエビフライよりも、私はコロッケが好き。ひと頃、毎日「コロッケパン」を購入していた時期もあったほどです。人情通う昭和レトロな商店街には、昆布専門のお店、練り物専門のお店も軒を連ね、もちろん青果、鮮魚などもそれぞれお店で販売されていました。

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夕刻だったので、馴染のお客さんに「いいよ、100円で持っていき~。」という会話も耳にしたり。スーパーマーケットとは違って、気張らないで買い物できる感じがしました。長財布より、がま口を持って買い物して、肩こりしない感じ。伊丹市は「まちなかバル」という商店街活性化の取組みをしていて、関西では発祥の地になっていて、視察も多いと伺いました。駅ビルのレストラン街よりも、路地裏にある小さな店舗の方が賑わっているのかもしれませんね。

ということで、見に行ったのは茨木市では「学力向上プラン」。伊丹市では「ことば蔵」(図書館本館)。それぞれについては、またまとめないとと思いますが、何にしても「じっくり取り組む」ことが大切であると感じます。「ブレずにじっくり」です。いろいろと与条件が変わることもあるでしょう。でも、軸がブレないことが大切であることを教えられた気がします。

私にとっては非常に参考になる点も多く、有意義な調査内容だったと思います。委員会視察については、今年から報告書作成の仕方が変更になります。今までは、議員一人ひとり感想めいたものを書いて提出していたのですが、委員会ごとに視察した内容を振り返り、全員で意見交換などをしながらまとめていくことになっています。それまでにもう一度個人的な感想を近々ブログにまとめたいと思います。

しかし、電車に乗りなれない生活のため、とてもクタクタになりつつ・・・・新幹線の長旅を終え、青少協諏訪地区委員会の会議にも出席・・・・習い事の送迎のために途中退席をして、帰宅して・・・・2日分の洗濯物を終える・・・・。次々にやることをしていると、一日どうだったか・・・朝やったことの記憶が遠い昔になってしまうのです。そうなると楽しい記憶から優先して蘇るため、コロッケやさんの話題にになってしまいました。

明日も一日、頭のスイッチ切り替えを何度もしなければならない一日になりそう。忘れないうちに、視察内容の振返りをしなくちゃ。

 

曇りのち晴れ。

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先週末は久しぶりに江戸川競艇場へ。大学OBのみなさまとご一緒させていただきました。見学会です。多摩市から遠方の江戸川まで足を運ぶことは滅多になく、さらには、多摩市、稲城市、あきるの市による競艇レースが主催されていることなどほとんど知られてもいない・・・かつてはレース主催により年間15億円も収益を得ていたわけですから・・・。市政を理解するための一つの手がかりとして、ちょっぴり毛色の違った企画ツアーになっています。ご一緒される方の中には、「生まれて初めての経験」とボートレースを楽しんでくださる方も多いです。

天候が心配されましたが、西から東へ・・・と電車に揺られ、東京都をほぼ横断する格好です。天気も違えば、気温も違う。そんなことも感じられる一日でした。

秋の地域運動会、学校や保育園の運動会・・・週末はイベントが目白押しです。天気が心配ですね。「曇りのち晴れ」・・・を願って、昨日はマンションのハロウイン交流会でした。小学生のママたちを中心に、マンション内もにぎやかな飾付け。いろいろな考え方もおられるのですが、ハロウィンイベントって・・・いつのころからか日本にもやってきて、今では盛大です。来週は多摩センターでも毎年恒例のハロウィンのお祭りがあります。このお祭りも年々盛大になっていき、今では多摩市以外にも広がって定着しています。

かつては・・・・秋のガーデンシティで、市民などが集まる実行委員会形式・・・手づくりのお祭りでした。手づくりのお祭りはそれはそれでそれなりによかったのですが、イベントをつくり支える担い手の問題を考えれば、今のような手法で多摩センターに賑わいが生まれることもありかなと思えます。やり方を変えるときにはやっぱり反発やら軋轢も生まれる。でも、そこを気にしていると新たな展開に進めないというのもまた事実かもしれません。

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そんなわけで、「曇りのち晴れ」を願った週末。やっと今日は朝から晴れあがりそう。まだ少しもやっとしていますが、カラッとする秋晴れはうれしいですね。今日も一日ご無事でありますように。

まちかど掲示板。

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今日は、やっとニュースの印刷をして、急遽招集がかかったのでちょっとした議会での打合せがあり、その後・・・ポスティング3時間。久々に歩きすぎたため、足が痛くなりました。

そして、ふと・・・道すがらに掲示板を。掲示板・・・見てる人っているのかなあ・・・・と思いますが、やっぱり、必要なんですよね・・・きっと。こういうものは老朽化云々にはあまり話題になった来ないとは言うものの、仮にも老朽化で撤去が必要になった場合、更新ってどうなるのかなあと少し気がかりに。

千と千尋の神隠しならぬ・・・昨日のブログで街灯のこと。街灯も樹木の剪定や伐採などと同じように、「明るい」「明るくない」って個人差のの問題これあり。「夜空が美しくない都会」とも言われるように、都会は照明であふれかえっていて、星が見えないですからね。「夜は暗くて当たり前。」と指摘する方のお気持ちもわかるような気がします。

ポスティングができないというのは、活動が停滞している感じがして、とっても気になることなので、今日は少しだけ活動が捗った感。市民の方に市政の情報を伝達する役割はとても大きいと考えています。今後考えていくべきこと、課題になっていることを市民の方にもともに考えてもらえるように・・・と思うのです。「他人事にしないで、一緒に考えてほしい」というメッセージがどこまで届いているかなあと気がかりです。

明日は江戸川競艇に行ってきます。天気が心配ですね・・・・。