「待つ」のではなく、出かけていく。

20150930
本日の議会日程は代表者会議でした。国や東京都に市議会として声を上げる意見書などの内容調整などを議論し、議事はスムーズに進行。今後、「災害発生時の市議会の対応、議員の役割の整理」、「政務活動費の使途の見直し」  について懸案となっている事項を整理していくことで話し合いは終了しました。政務活動費については、特に通信費について携帯電話の通話料についても上限を定めて認めていくのはどうか?・・・という提案が以前からあります。確かに、活動に必須の携帯電話・・・今は携帯電話で連絡をやり取りする時代です。ですので、通話料の一部に政務活動費をあてることは鼻から否定すべきではないと考えます。ただし・・・それならば、政務活動費の支給のありかたを見直してほしいと考えています。今は会派単位になっているのですが、個人単位にして支給する方式に変え、政務活動費を使用するにあたっては個々の議員が責任を持つようにしたほうが望ましいと思うのです。いつもいつも会派単位で活動しているわけではなく、個人で活動している場合の方が多いのではないでしょうか?会派で視察に行く場合もあると思いますが、実態としてもガソリン代などの交通費は個々人で使用したものを会派で使用したこととして会計処理、報告をしています。個人で責任を持つ手法に変えたほうが、よっぽど市民に分かりやすいのではないでしょうか?

と、主張してみましたが・・・「それは、なかなか大変だ。」ということで、他の会派の方から理解を得るのが難しいのが現状。となると、携帯電話の使用料についても認めて難くなってしまうなと。これは個人的見解。とりあえず、もう一回、会派での議論に委ねつつ、見解をまとめて、次回の代表者会議で議論していきたいと思います。

 

さて、今日は午後から、介護保険制度改正に向けた説明会に行ってまいりました。この分野、私もまだまだ勉強しないといけないと思っているところです。何と言っても今回の説明会の目玉は・・・「寸劇!」。これは一見の価値あり。市民の方からの評判も上々だったようです。お堅い行政用語を並べただけのお決まりのスタイルで、「やりました」というアリバイ作りにしかならない説明会とは異なり、市民の皆さんの日常を捉え、台本から演出から、キャストまでを介護保険課長、高齢福祉課長をはじめとする職員さんたちが務めるという・・・・・演技力ありすぎ!・・・って思いました。とてもユニークに仕立てた説明会・・・市長にも見てもらいたいと思いました。役者ぶりに脱帽。

今日まで一度も練習もしたことがなく「ぶっつけ本番!」ということでしたが、そうは見えない演技力。セリフをばっちり頭に入れていた職員さんも。カウンター越しの職員さんの姿とは違って、「役所の人」をぐっと身近に感じたのではないかなあと思った次第です。

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そして、介護予防活動をリードしてもらいたいと市が人材育成を実施しているのですが、「リーダーさん」たちも出演し、地域で現在取り組んでいることもご披露してくださいました。「コグニ体操」とか・・・私も初めて知りました。

 

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市民の方々に「わかりやすく説明すべき」という議会からの意見も受けて、「寸劇」を取り入れたとのこと。職員さんの知恵と工夫とそして努力と・・・もちろん、いろいろな評価はあるかと思いますが、私は上から目線の説明会ではなくよかったと思いました。今後の介護保険制度は「みなさんと一緒に作っていきたい」・・・これが一番の呼びかけだったんだと思います。そのためには、ちゃんと職員が市民の中に入り、市民と一緒になって取り組んでいくことが求められますが、そんな心意気を感じました。制度内容についてはまだまだ十分に理解できなかったかもしれませんが、職員が市民とともに「住み慣れた地域でいつまでも元気で過ごす」ための環境をつくっていくために頑張ろうとする姿勢は届いたのではないかと思うのです。

実際にも、制度改正の大きなポイントは「地域づくり」・・・ポイントが述べられていたように、いかに「支えあえる地域」に進化、発展させていくかが鍵ですね。既に今でも地域で活動、、活躍しているグループや人たちはたくさんいるので。

最後に、健康福祉部長が「今まではどちらかというと『守る』姿勢でいたけれど、これからは職員が地域に出ていかなければいけない。どうぞよろしくお願いします」って挨拶をしていたのも好印象でした。そして最後にずらりと担当職員たちが並んで挨拶をしていて、なんか、行政・・・役所・・・前よりも変わったなあって思いました。今後、「高齢者が地域で安心してくらすためのまちぐるみ応援団」をタイトルにした地域ワークショップも開催されていくよう。阿部市長が掲げる「健幸都市の実現」に向けて、着々と進んでいきそうですよ!

決算特別委員会 終わる。

20150929

さるすべり・・・実際に猿はすべることなく登っていくのだそう。それにしても、「百日紅」・・・がどうして、「さるすべり」と読むことができるのか子どもの頃からずっと不思議で、いまだ解明されていません。

さて、決算審査も最終日となり、委員会で採決が行われました。結果的には全会一致で一般会計、特別会計ともに認定。・・・つまりは、大きな事故もなく?無事に阿部市政は昨年度一年間を終えている・・・という評価になるとも言えるでしょう。とは言え、生活保護費の不適正支給問題をはじめとして、他いろいろあったにはあったと思うのですが、全般的には「概ね良し」ということになるのでしょう。

今日は教育費だったので、いくつかの点を指摘しました。自分のためのメモ。
①昨年度からタブレットPCを全校に配置する方針を打ち出し、順次対応している。これはパソコン教室の老朽化したパソコン入れ替えに伴う対応。しかし、タブレットPCを導入するということで、何となく進んでいる感じはある。一方、教職員が使用しているPCは平成22年あたりに購入しているものであり、OSは「Windows7」とのことですが、機器はかなり古い。入れ替えが必要。修繕費がかさんでいく見込み。

②学校施設老朽化問題については大規模改修の予定にめどがたっている学校は良いとしても、未だに大規模改修の予定にすら入っていない学校もある(多摩第三小学校、多摩中学校と東愛宕中学校)。また、大規模改修実施済みとされていても既に20年経過している学校もあり、設備など老朽化は進んでいる。特に学校トイレについては洋式化率が30%以下になっているところもある。大規模改修をした東寺方小学校の実績からわかるのは、学校トイレの改修を実施することにより、節水化が進む(実際に平成25年と26年度の上下水道料金を見れば明らか)。節水効果で節約にもなる。さらには、学校は災害時避難所となるため、高齢者にとっても洋式のほうが使いやすい。洋式化を進め、節水化も進めていくことが必要。老朽化が進めば、トイレ臭はつきやすい、それに詰まりやすくもなる。衛生的な面からも対応が必要。
③学校給食センター。南野調理所が調理業務民間委託化し、今後、永山調理所も民間委託化をしていく方向であるが時期が明確化されていない。現状で、永山調理所の業務についても派遣調理員を5名活用している。このまま常勤調理職員の退職を派遣調理員の活用で埋めていくにしても、平成30年度には常勤調理職員4名となり、派遣調理職員10名が必要となる計算であり、市職員と派遣社員との人数の逆転現象となる。当然、そこに分岐点があると考えるがどうなのか。また、調理所については平成38、39年度あたりに施設更新の時期が訪れる予定。どのように更新していくのか、規模も含めて、今から少しずつ検討を進めることも必要ではないか。

④学校跡地の活用について。本当に北貝取小学校跡地に市民活動の拠点(文化財の収蔵展示場所)を設置していくのか。再考が必要ではないか。既定路線どおり、現行の学校跡地恒久活用方針に忠実に取り組んでいることは理解できる一方で、そこに多額の税金を投入することに市民的な合意は得られるか?代替として、コミュニティセンターや地域にある集会所など、利用方法(料金体系)なども見直し、使用しやすくすることによって稼働率をあげていく工夫ができる可能性もある。地域にあるコミュニティセンターや集会所にせよ、その他施設にせよ・・・・老朽化対応に十分に応えられている状況にはない。公共施設の見直し問題では、地域施設存続に要望もあり、現在の財政状況であれもこれもに対応できないことは明白。

ちなみに、暫定活用10年間程度、1、2階の改修で(お茶を濁している感のある)旧西落合中学校跡地にある図書館本館は改修費用に約2億5千万円。恒久活用するとなれば、4階までの改修にもなり、エレベーター設置、バリアフリー対応などなども含めて、容易に約5億円以上かかることが想定される。施設のグレードにもよるが、最低限でもこのくらい。

 

以上がメモ。人口減少社会になること、高齢化が進む。今の方向にそのまま突き進むことは将来負担を考えて、本当に望ましい選択なのか?①や②で指摘した通り、学校施設や設備の老朽化なども進んでいて対応が必要になっている。そして③のように中長期的に必ずやらなければならないこともある。どれをとってみても、財源手当てに困難を極めていて、頭を悩ましている状態・・・・あれもこれもできないのだから・・・。大胆に政策に優先順位をつけて、批判されてもやり抜くくらいの気持ちの強さ必要なんだろうな。市長にも議員にも。一つ一つを捉えてみれば、どれをとっても対応してもらいたい、市民の要望をかなえたいものばかり・・・「学校跡地に恒久的に市民活動の拠点を!」・・・できたらいいなあって思います。きっと、市の負担無くできる手法はないのか知恵の出しどころ、工夫のしどころなのかもしれませんね。とは言え、周辺他市自治体にも少子化とともに廃校が次々と生まれている状況に、そうそう簡単に手をあげてくれる投資家がいるとも考えにくく。打ち出の小槌・・・探している間に、現実的に対応していくことが必要です。議会にも問われていること・・・議員一人ひとりが将来にわたる責任をどう果たすのかが問われている気がします。他の議員に言うよりも、まずは自分に。そして市長に言う前に、まずは自分に・・・と言うところでしょうか。道のり険しいな・・・。阿部市長が真意がなかなか理解しきれないというのも悩み・・・将来にツケを残さない、持続可能な行政経営をしていくと考えていると思っているのですが、どこに踏ん張りどころがあると考えているのかしら?と思うわけでした。決算審査が無事に終了して、とりあえず、深呼吸をひとつ入れて、また明日へ。

決算特別委員会 商工費~

20150928

中秋の名月、スーパームーン・・・東の空に見ることができました。「やっぱり、うさぎはいないな・・・」とつぶやく。

決算特別委員会も残すところあと2日。商工費、労働費、農林業費から土木費、消防費、そして教育費・・・と粛々と審査が続いています。各議員さんの興味関心と言うか、課題に感じていることがそれぞれに違っていることがわかりますね。私の場合もそうですが、扱う課題に偏りがあります。私は意識的に、今までに一般質問などで指摘してきたことのある課題についてフォローするために質疑することにしています。他の人が質疑する課題については、よほどの見解の違いなどがない限りはその方にお任せをする。やっぱり、得意分野がそれぞれにあるなあとつくづく感じますし、行政側もそのことを意識しているような気がします。

今日は商工費のところで、ビジネススクエア多摩のことを質疑しました。創業支援施設としてオープンしていますが、なかなかうまくいかない・・・いまどき流行りの「コワーキングスペース」に衣替えしてみたら?とも思ったりします。お隣日野市では多摩平に新たに「産業連携センター」をオープンします。ここは条例設置の施設です。ちなみに多摩市は要綱で設置しています。条例か要綱か・・・に違いはないのかもしれませんが、やはり議決を経て条例設置をする日野市は意気込みが異なる気がします。新しいだけにとてもおしゃれな施設でコワーキングスペースもあります。私の周りでも「日野市の施設を活用したい」と話している人がちらほらといるのです。・・・・「客がとられる」みたいな感覚になりますね。近隣で言えば、多摩市はとても早い時期に創業支援施設を設置してきました。でも、後発で取組むところに追い越される感があるというか。

当然ながら、後発隊というのは改善改良点などを把握しながら、そして、その時々のニーズに沿いながら内容の充実を進めていくため、漫然と先発隊として従来通りを継続しているだけでは先を示していけないのは当然のことですね。どんどん置いてきぼりになる感じもあります。現状を見ていると、このまま存続させることになかなか市民的理解も得られにくい・・・と思っていますが、「創業支援に対するニーズはあり、自治体の窓口が必要」という意見も一理あると考えているため・・・さて、ここで起死回生、どうやって挽回していくのか?を考える必要がありそうです。

で、いろいろ情報収集していてふと思ったこと。多摩市はビジネススクエア多摩を運営するにあたって多摩信金と多摩大学と協定を締結しています。ここもまた近隣他市に先駆けた取組み。ここをもっと活かすことが大事です。多摩市に後続して、多摩信金の地域連携の一環で、協定を結んでいる地域も増えています。調べてみると、その中には「職員の相互派遣」をやっているところがあることがわかりました。お隣の日野市はもちろんのこと、昭島市、立川市、武蔵野市など・・・包括協定を締結した上に職員の人事交流もしている地域がいくつか存在しています。人事交流は職場にとっても意義あることだと思います。ぜひ、多摩市でも取り組んでもらいたい!・・・これが今日の提案事項の一つ。

あとは、先日質疑をした多摩NPOセンターのありかたを再考する・・・私としては発展的解消が求められている(してほしい)と考えていますが、その受け皿としてビジネススクエア多摩がNPO支援(事業系NPOですが)にも対応できるようになった(要綱改正をしたため)ことも確認できたので、これに関してはあとはソフトランディングさせていってほしいと思うものです。その時に問われるのが職員の力量だ!・・・って強調しておきました。実際にもそう思います。

 

引き続き、質疑を経て・・・教育費へ。ちょこちょこと気になるところがあるのですが、わざわざ議事録に残した方がいいものもあれば、議場で発言するまでもないこともあったりして・・・限られた発言時間でどれを質疑するか選ばないといけないなあ。

決算審査 文化施策を評価する。

20150924

今日から2日間は決算審査も分科会。分科会は委員会単位になっていて、私は子ども教育分科会にて「文化の継承と創造」に関連する事業を評価。内容としては「パルテノン多摩の指定管理料、修繕費」と「文化財行政」のこと。

でも、今回の私たち分科会での話の中心は主に・・・文化財のこと。特に、旧北貝取小学校跡地施設に文化財の収蔵展示の拠点を設置していこうという学校跡地施設の恒久活用方針を巡っては、その必要性に対して、さまざま意見があるところです。市は方針通り、既定路線で取組みを粛々と進めていて、拠点設置に伴って、一定程度の文化財を整理する方向で合意形成も図っています。しかし・・・現段階で、北貝取小学校跡地施設にどれくらいの経費をかけることが可能であるのか不明。展示などについても「松竹梅」とそのレベルがあるそうですが、「教室の黒板を外したり、ランドセルを入れていたロッカーなどを外したりして、床と壁に手を入れる」・・・というお金をあまりかけずに活用を考えていきたいという方向などを聞けば聞くほどに、「見に行きたくなるような」・・・場所になるの?・・・・という疑問がわいてくるわけです。もちろん、贅沢にお金をかけた施設にしてほしいと願っているわけではありませんが、常設展示のみならず、企画展示も実施ができ、ちょっとした集客もしようとする方向になってほしいと願うものです。そう思えば思うほどに、「行きやすい場所」・・・つまりは利便性が考慮されるべき・・・との結論に達するわけです。旧北貝取小学校の場所は立地と言う点からすれば、少し不便というのは今日の議論でも共通見解になった気がします。

あわせて・・・明らかになったことは、文化財行政を担う人手の問題。開発などに伴う埋蔵文化の発掘は法律に基づいて実施されるもの。この受付窓口をやっているのですが、実に問い合わせは年間1000軒以上にものぼるそう。電話、窓口での問い合わせ対応だけでも大変。実際に試掘など必要なケースは1割から2割の間なのかなと思っていますが、その許認可申請手続きなどについての事務手続き・・・・・。それ以外にも、当然ながら行政事務も多数あり・・・。なかなか具体的なところでは議員には見えないところでやらねばならないことた多数に散在していると言えそうです。正直言って、上記、文化財の収蔵展示の充実、特に「企画展示」などの立案など工夫を考える余裕はどこにあるの?と思えてならないわけです。悲願の?!2名の学芸員を採用し、文化財行政の充実をはかっていきたいものですが、しかし、充実と言うよりは、今まであまりにも人がいなさすぎてたった一人の学芸員で担っていた業務がやっと平準化されただけの話にも思え、「現在の業務を存続していくだけでも手一杯」とする現状だと感じています。実際にもそうなんだと捉えています。

何だか人手が足りないと言って、では担当者をもう一人増やしましょう、二人増やしましょう・・・というだけでは正直解決できないような感じ。必要なことは「どういう文化財行政を進めていくのか」という方針をもっと明確にしていくこと。そのために、学芸員さんの力をどうやって活かしていきたいのか?という点でしょうね。多摩市から「名物学芸員」さん誕生してほしい。

今まで、文化財行政には注目もされることがなかったため、手薄になってきたのでしょう。ここは議会もともに認識が甘かったことを振り返りつつ、今後の事業展開がどう進んでいけばよいのか、そのためにどんな体制を構築していくべきなのか等など提案も含めて議論がされていくべきと考えてます。今回のお題は「文化の承継と創造」という施策を評価することになっていたので、本当は「そもそも文化とは何ぞや?」ということまで議論が深まればおもしろかったかもしれませんが、まあ、そこまでに到達するのはなかなか難しいですね。堂々巡りの議論にもなりそうですし・・・。まあ、今回の取組みで、まずは入り口のところで、行政と私たち議員側の現状認識を共通化できたとしたら吉。私たち議員にとっては文化財というとてつもなく奥が深い、ともすればその価値が私たちには理解できないほどの重要性があるらしい「お財」たちとどう向き合うかを学んだ良い機会になったことは確かです。個人的にも未開拓分野にちょっと踏み込んだ気分。こうして、関わった分野についてはこの場限りにせず、きちんとフォローしていきたいものです。

5連休…

20150923

 

好天に恵まれた連休でしたね。市内では各駅を拠点にしながら、イベントが目白押しでもありました。多摩センターでは1キロフェス。今年で3年目です。多摩センターは言葉を選ばずに使用すれば’だだっ広い’ため、駅を降り立ったときは、正直・・・何かをやっているような雰囲気を感じず、何となくパルテノン多摩の方向に人だかりが見える・・・という景色なのですが、でも、定着しつつある感がありました。そしてまた、来場者は市民はもちろんのことですが、市外からも来て下さっている感じ。ユニークなパフォーマーのみなさんが盛りあげてくださいました。子どもにまじり、きらめきの池のブランコやりたかったなと思います。

そして、永山では恒例の永山フェスティバル!こちらは多摩センターとは違い、きゅっとコンパクトの駅前全体を使用し、グリナード永山をはじめとする商店さんも巻き込んだ一大イベントになっています。年間を通じては予算規模も含めて、永山公民館最大のお仕事・・・になっているところ・・・社会教育や学習拠点としての公民館の役割がこのイベントだけで果たされるわけではないことを念頭に置いてくださいね・・・・と現在、議会では昨年度の決算審査中で、公民館役割とは?業務とは?仕事内容を総点検しつつ、イベントで公民館が燃え尽きていないか?とやや懸念する私。とは言え、公民館などを使用して活動している団体などの発表の場として、歌があり、音楽があり、ダンスがあり・・・・子どもから高齢者の皆さんがいきいきと発表する姿を見ることは楽しくうれしいものです。そしてまた、例え一駅と言っても、多摩センターまでわざわざ足を運ぶのは・・・・という高齢者の皆さんがとっても多く集まる場でもあり、手づくり感満載の市民文化祭になっているところも魅力です。2日間実施されましたが、私も2日間とも知り合いの発表を見るために足を運んでまいりました。多くの人が集まってくるので、スタッフの皆さんの苦労ははかりしれないものと思うのです。

今年は「多摩焼き」・・・多摩の土100%のちっちゃな器を手に入れることができました。

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そして、桜ヶ丘では…多摩川沿い一ノ宮公園で「せいせきみらいフェスティバル」。主催したのは多摩市。共催に聖蹟桜ヶ丘活性化事業実施委員会。フィナーレを飾る30秒間75発の花火!・・・・ということで見に行ってまいりました。花火展示ブースも設置され、ミニ解説も伺いながら暗くなるのを待ちました。経済観光課の職員さんを中心に、他部署からも課長職の職員さんたちの応援を得ながら・・・・警備その他でイベントが無事に終わるように見守りが行われておりました。

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聖蹟桜ヶ丘では、「花火大会復活を!」という声も根強くあります。休止?中止してからもう4年ほど経過するのですね・・・・。5年ぶりの打ち上げ花火にはこの日のために協議を重ねてきた様々な人の苦労を含めた思いが込められていたことと思います。一瞬と言えば一瞬だったのかもしれませんが、私は一瞬で終わったとは思わず、大きく上がった花火への満足感をとても味わえてしまったのが不思議。何発も打ち上げされる豪華な花火大会終了後に感じる「終わっちゃった感」がなかったのですね。見る人の気持ちによりけりで、違って見える・・・を実感したひとときでもありました。

こうしたイベントなどに関わっていないと「感覚が鈍る」ってとある職員さんから伺いました。確かに・・・関わり続けているからわかる。やり続けているから蓄積されていくノウハウ、経験があるのでしょう。たったの数年でもブランクがあるということの大きさはそれこそ測り知れないものなのかもしれません。

あわせて、知る人ぞ知る・・・という感じで、宣伝不足だったような気がしますが、多摩市和田に本拠地を構える日本アニメーションさんは40周年を迎えることから、映画祭と合わせて、関戸公民館のギャラリーではセル画の展示が行われていました。これもまた内容がとても充実していて、特に、ちびまるこちゃんのアニメ制作過程を紹介する映像には親子で釘付けになっておりました。アニメの制作はとても奥が深いのですね。びっくりしました!

 

そんなことで5連休、市内では前半さまざまに楽しいイベントも行われ、遠方まで足を伸ばさなくても身近な場所で楽しくのんびり過ごせる・・・・こんな街って多くないのでは?って思いました。集客がやや分散するのでは?とも思ったりしましたが、それはそれでいいのかな?とも。でも、個人的にはこれがおすすめ。来年までやっていますので、ぜひ、パルテノン多摩の歴史ミュージアムにいらしてください!ニュータウンの移り変わりを見ることができます。展示スペースが狭すぎてホント残念。パルテノン多摩をリニューアルする際には、こうした地域の歴史や文化に密着した企画展示がもっと充実してみることのできる場所の確保を希望します。これは個人的にですが・・・・。せっかくの企画展示もスペースの制約があり、充実できないというのが悩みではないかと思うのです。

過去の歴史を辿れば、こうした展示スペースを少なくしてきた経緯もあるようですが、パルテノン多摩を運営している財団で頑張っている学芸員さんたちの力が存分十分に発揮されるとは言い難い広さのスペースしかないのはやはり問題ではないかと。市民の方々の協力者も少しずつ増えつつあり、企画展などへの市民参加協働も進んでいるのです。多摩の歴史や文化を次世代につないでいく時のパルテノン多摩の果たすべき役割にももう一度目を向けていきたいものです。

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それにしてもお天気続きの連休はよかったですが・・・週末の天候が心配です。運動会があるので・・・・。テルテル坊主に願かけなきゃ!

決算特別委員会 民生費~

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今日は民生費、衛生費(公衆衛生)、そして労働費、農林業費、商工費に審査が進んでいます。商工費のところで昨年度作成した「多摩センターPRビデオ」のことが話題になりました。ハローキティが出演する映像なのですが、こちらから・・・・(You TUBE)。約1万近くのアクセスがあるとの話で、久しぶりに見てみました。中国語、韓国語、タイ語、それから英語対応にもなっていて、少ないとはいえ海外からのアクセスもあるようです。この映像・・・パルテノン多摩も素敵♪

さて、個人的には今日の民生費では「発達支援室」と「ひまわり教室」のことについて指摘をしました。発達支援室は設置してから5年余りの間に予算規模が2倍になっています。ほぼ人件費です。相談ニーズ増に応じて、相談員を増やしていることがわかります。確かにそれは必要なこと・・・・とは言え、限られた予算・・・人数を増やすにも限界があります。同じ建物内にある教育センター相談機能ともう少し上手に連携できないものだろうか?あるいは子ども家庭支援センターとの連携などもできないものだろうか?と思います。外から見ているだけだとわからないところもあり、現場はとかく大変な状況であることは確か・・・でも、このまま相談員を増やすことができない中、工夫が必要になると感じています。特に発達支援室は療育などが必要な子どもたちの早期発見早期支援に力を入れて取り組んでいる一方、義務教育を卒業した世代(高校生以降)への相談対応の役割も期待されていますが、現状では未就学児対応で手いっぱいの状態・・・・高校生や大学生で支援を必要とする子どもたちには手が届いているとは言えません。若い世代の引きこもりなどが課題にもなっていることを思う時、実は発達支援室に期待される役割、小さくありません。もちろん、そこは別の機関でフォローするとの整理をするならば、それもありかな・・・でも発達支援室は子どもの成長を途切れなく支援していく場所・・・現状の改善が必要だと考えます。

そのためにも教育センター相談機能との連携が必須・・・「何のために」業務を進めていくのか、そしてまた、限りある税金の使いようをどう考えていくのか・・・・テリトリーとか責任の押し付け合いのような醜い争いがあるとは思いたくありませんが、きちんと仕事をシェアし合う体制をつくり、役割分担もしてほしいですね。

加えての「ひまわり教室」・・・民間委託化に移行するためにかなりの働きをしてきた場所でもあり、思い入れもあります。稲城にある「正夢の会」さんが受託して下さり、事業を進めてくださっています。ただ、保護者のニーズに寄り添いきれていないところもあり、それについてはある意味仕事を委託(発注)する側の多摩市行政の考え方が大きく関わっている面もあるため、そのことを指摘しました。通園児童に対するいわゆる「預かり保育」のありかたについて、今の要綱では「13時45分~15時45分」となっているのですが、保護者はもう少し時間を長くしてほしいという希望をお持ちです。現状、事業者としては要綱から逸脱することができないため、この時間内での対応しかできません。しかし、業務時間の範囲であれば延長することは十分可能なはず。もちろん、「市内保育園での一時保育など他のサービスを利用すればいい・・・」という考えもあるかもしれませんが、療育を必要としている子どもの場合、そうそう簡単、気軽に他の園の一時保育サービスを利用できるわけではありません。ですので、やっぱり・・・・保護者ニーズへの対応は一考の余地ありです。

利用者アンケートでも要望希望が多いところです。あとは・・・通園できる日を増やすこと、また小学校1年生まで利用することを可能にしてほしいとする要望もあります。小学校1年生まで・・・については、そのメリットについて事業者さんにもヒアリングしてこなければと考えています。正夢の会さんが稲城で行っている同様の施設の場合、小学校1年生までフォローしていると伺っています。どんなフォローをしているのか、果たしてそれは多摩市でも可能なのか・・・聞いてみたいと思います。

少しずつでもいいから前進させることが必要。長い目で見ながら、でも、一人ひとりの子どもたちの成長は止めることはできないわけですから、できることやれることにはスピード感を持って取り組みたいものです。

 

「私と同じような悩みを持つママたちを減らしたい」・・・障害のあるお子さんを必死に育てているママたちは、ご自身も悩んでおられるにも関らず、「後に続いて同じ悩みを持つだろうママ」たちに思いを馳せて相談してくださる方が多いです。目の前にいるママをすぐには助けたり、救うことができなくて心苦しくなることも多いです。でも、だからこそ、そこから見えてきた課題などにちゃんと対応し、解決できる道筋をつけていきたいと思います。私個人としてはその気持ちが継続するわけですが、対する行政職員は人事異動で担当者が変わってしまうことが最大の壁だな・・・。

決算特別委員会 総務費

20150917 

決算審査2日目です。今日は歳出、総務費の審査から。決算審査も各議会によってやりかたが異なります。多摩市議会に場合は議員が銘々に事業を選んで、持ち時間の中で質疑もするけれど、次年度に向けた改善点などの意見も述べていく感じです。他の議員さんの視点や意見も聞けるいい機会になっている感じもありますが、必ずしもその内容に賛同できるというわけでもなく・・・・しかし、自分がその場で反論するまでもないわけで、「あっ、あの意見が次年度の事業改善の中で反映されるのかな。」と思ったりするわけです。

ま、議員たった一人の意見だけで改善されるものは多くはないのですが、とは言え、全く改善されないというわけでもなく、いずれにせよ、「気長に質疑を続けていく」ことは必要ですね。議員になった時から個人的には関心も寄せてきたし、うまくいけばいいなと思ってきた多摩NPOセンターのことについて、ここ数年来・・・・やっぱりこのまま継続させていくことは市民の理解を得られないと考えてきたので、ある意味、心苦しくも「廃止の方向」を提案し続けてきました。事あるたびに・・・・・。そして、ようやっと「抜本的な改善を考えていく」段階にたどりつけました。多摩NPOセンターが設立されてから、もう15年ほど・・・取り巻く環境も変わっています。これまで蓄積されてきた経験を踏まえ、次のステップに進んでほしいものです。

同じような視点から言えば、「女性センター」について質疑が集中した印象を受けました。「女性センター」は女性だけでなく、男性も利用できる場所であり、活用してもらいたい場所・・・でも、その名称が男性にとっての使いにくさにつながっているのではないか?というご意見でした。確かにご尤も・・・って思うのですが、単に名称だけ変えれば、それで利用者が増えるというものではないんですよね。「ネーミングは大切ですが、しかしネーミングだけの問題ではない」ってその意識を持って、そこで実施する企画、事業内容や事業展開を改めて見直すことが重要だと感じます。ネーミングとか、あるいは’ゆるキャラ’とか。ゆるキャラなんて、あったらあったでいいのかもしれませんが、「ないからPRできない」とかって言うものではないんですよね。もともとPRすべきなかみがなければ、いくらキャラがあっても生きてこないわけですから・・・・。  さて、朝日新聞の夕刊に柴幸男さんが。今週末の1キロフェス@パルテノン多摩で舞台公演があります。「あたらしい憲法のはなし」を劇に。もし、ご関心ある方はぜひ。1キロフェスはだんだんと進化もしてきて、知る人ぞ知るイベントになっているのですよ。もっと市民にも浸透してほしいなあって思いますが、同じ日程では永山フェスティバルもあり、市民的に知名度があるのはやっぱり永山のイベントか?!  私としてはパルテノン多摩の企画展も見てね♪・・・・と感じです。「定点観測シリーズ」。学芸員さんも含めて、結構がんばっていろんな企画たてているんですよね。これまた知る人ぞ知るなんですが・・・・。ぜひ、ご覧あれ!  明日は民生費、高齢者福祉、障害者福祉、子ども福祉関係などの事業の審査から始まり、あとは衛生費・・・・と続きます。

決算審査始まりました。

20150916

決算審査が始まりました。昨年度を振り返った総括的質疑から始まって、私たち改革みらいからは遠藤めい子議員が質疑に立ちました。昨年度は・・・市長が再選されて、出鼻を挫く?生活保護費の不適切支給問題があり、予想通りなのか?市民合意を得る厳しいいばらの道に突入している公共施設の在り方見直し問題、そして自治基本条例は10周年を迎えて、多摩ニュータウンの再生もおぼろげながら?方向性も見えてきたという感じ。一言で振り返ることもできないだろう一年間について、主な点を質しました。

そして、初日のみ出席してくださる代表監査委員さんに対する質疑も。代表監査委員の沢登先生は多摩市がこれまで取り組んできた行財政改革などについて「とても緻密な計画に基づいている」という評価をされていました。このあたり、私には理解できそうで理解できないところなんですが、「しっかり取り組んでいる」というのが評価のようでした。とは言え、軽微な事務処理ミスもまだまだ多いということで、今回の監査委員の意見では厳しい指摘もいただいています。また、未収金に対する回収についても、もっと効率よく実施できる体制づくりをすべき・・・という意見もいただいてます。

市行政に対し、地道にそして確実にゆっくりでも前進させていくことへの期待が述べられましたが、事務処理ミスなどで一歩進んだものが二歩以上後退してしまうような状況にちょっとした苦言を呈されたのかな?とも思いました。良い取組みと言うのはそれほど評価されなければ注目もされませんが、ある意味で失敗については注目もされて、叱責もされて、叩かれて叩かれて・・・・という感じ。行政改革の取組みはどんなに頑張っていても、事務処理ミス(生活保護費問題とか)があれば、全て台無しになってしまう現実。多摩市役所の姿そのもの?!

ホント、多摩市外知人からの多摩市行政への評価はとても高いのですよ。

もちろん、私自身も「意外と努力しているな、頑張ってるな!」・・・・って感ずる部分もありますし、職員さん一人ひとりもいろいろアイデアを持って、頑張ろうとしている・・・・にも関らず、いきなり天から地に突き落とされたかのようなモチベーション低下につながるような出来事・・・・ちょっと多すぎる気もするのです。とっても残念。いきなり変えるというのがななかできないのが正直なところですが、でも、議会から指摘されて「ご尤も」と多くが合意できるような点については、少しずつでもその方向にシフトしていく努力は評価したいものですね。

今日は私の質疑の場面はありませんでしたが、持ち時間をちょっとやりくりしながら、明日は歳出の総務費の中でいくつかの点指摘したいと考えています。今夜はニュースにくぎ付けです。先日、地元で開催した憲法カフエで受け取った「SEALDs」のパンフレットを眺めながら・・・。

民具約8千5百点!・・・って少ない方らしく(>_<)

20150915

子ども教育常任委員会でした。珍しく議案や陳情の審査案件はなく、すぐに協議会に切り替わり、行政からの報告事項さまざまについて説明とちょっとした質疑を行って終了しました。

で、昨日に引き続く、今日一番の注目を浴びた報告事項は「旧北貝取小学校の跡地活用の件」・・・ということで、学校跡地活用方針の基づいて粛々と?内部検討を進めているらしい「文化財展示・保管施設及び市民活動の拠点施設化」についての内容でした。市民活動の拠点施設化についても言いたいこと様々ありますが、実は私たち子ども教育常任委員会の範囲外と言うことで、質疑は文化財問題に集中・・・・。

そして、各委員が質疑をしている中で明らかになったこととして、「多摩市には民具が約8千5百点ありますが、これは周辺に比べたら・・・なんですが、決して多くはなく、少ない方なんです!」とする事実。一体、周辺他市やらそれ以外の場所・・・一体どのくらいの数を保有しているのだろう?そしてまた今後も増え続けるとしたら、どうなっちゃうのだろう?ということ。市域面積が広いところなら置く場所も確保しやすいのかもしれませんが?!置き場所保管場所、しかも雨ざらしにしておいていいわけではなく、適切な保存を考えると’そこそこ’以上の対応が必要。現在は学校跡地施設などに分散して保管してある各種文化財をなるべく一カ所にまとめることにより、効率よい管理ができて・・・というわけなんですが、しっかし、そのために一体どれだけの対処が必要になるのでしょう?

とは言え、土器やら石(石?って何?なんですが。)類はプールの場所などに集約して(雨ざらし?!)、そこで順次整理もしていける・・・とも考えていることもわかり、とにもかくにも気が遠くなり、正直言って、今、これに従事している職員さんたちが整理完了する未来までちゃんと責任もってくれるのか?ということも甚だ疑問になってきて・・・・。

文化財保護・・・という名目からして、丁重に丁寧に扱わなければならない分野であり、専門家ではなくド素人の私たち議員にとっても非常に難解難問が突きつけられています。「同じようなものや類似品については良いものだけを残して、あとは破棄してしまえば?」ではいかないものなのです。「一つとして同じものはない!」そうです。このあたりの話になってくると、奥深すぎて、ついていけなくなるわけで・・・・市民感覚的には「別に一つあればいいんじゃない?」では通用しない世界に首を突っ込んでしまった状態です。

 

首を突っ込まねばならない状況でもあり、議会でも議論を重ねることは必要なこととは言え・・・何だかパンドラの箱を開いてしまった気分。この件、詳細については24日の決算特別委員会分科会で審査が深められる予定です。そんなことで明日から決算特別委員会が始まります。どの事業を取り上げようかなあと分厚い決算事業報告書を眺めながら、睡魔と闘うのが大変です。

多摩市に文化施策はあるか?

20150914

今朝は永山駅の街頭宣伝から一週間の始まりです。終わってから、発達支援室に行き、決算審査に向けて必要かな?と思われる資料を受け取りに。それから、議会へ。議会で実施する施策評価に向けて事前打ち合わせでした。委員会のメンバーで「文化の継承と創造」についてちょっとした意見交換・・・・議論の中心はやっぱり・・・「パルテノン多摩の今後」と「大量に収集している文化財、とりわけ民具類をどうするか?」という問題に。

今後どうしていくかについては、明後日水曜日から始まる決算特別委員会内の子ども教育分科会で具体的議論をする予定になっていますが、今まであまり光のあたってこなかった’文化財行政’を集中的に再点検するというのはなかなか面白いものです。そもそも私たち議員自身、文化財行政を知り、理解をするところからスタートするという感じ。私自身にとっても優先順位が高くなかった・・・というよりむしろ埋没していた文化財行政がものすごい奥が深く、そしてまたものすごく大変で労のいる仕事であることを認識させられました。

こんな風に注目されることに慣れていなかった文化財行政の担当者もこれだけの話題になることに、うれしさ半分・・・と言った感じかもしれません。郷土の資料、民具など等・・・と聞けば、イメージとしては「のんびり牧歌的」なわけですが、そんなイメージとは全く反するような状態。私たち議員もそんな忙しさを初めて理解できたような気がします。そして、人手不足への認識、特に、職員の育成という点については、「学芸員資格」のある人材を長らく雇用してこなかったということもあるらしく・・・今後の文化財行政の継承についてもまだまだ黄信号が点滅している感じです。数年前までは継承できる職員すら存在していなかったのもまた事実で・・・・赤字点滅と言うより赤字転倒状態であったのでは?とも思うくらいです。

 

ということなんですが、根本的にはやっぱり・・・多摩市に文化政策ってあるの?・・・という柱の部分にまで議論が及ぶような気もしています。文化政策はどう育まれてきたのか、そこに関係機関や部署がどう関わってきたのか・・・・関連すると思われる各事業だけを見ているだけでは「文化政策全体」の慎重状況ってなかなか見ることもできませんね。そしてまた、事業だけを見ていると・・・政策そのものの価値以上に、事業そのもののコストにばかり目が行くのも事実で、本来議論すべきところが置き去りにされたままの’金勘定’だけで判断されていく傾向もありそう。文化って費用対効果や、目に見える成果やコストだけでは測定するのが難しい・・・とは言え、コスト計算を無視するわけにはいかないわけで、「このあたり」というラインをどうやって見出していくかが議論のしどころなのかもしれませんね。

それにしても、「多摩市の市民文化」・・・これって人によって評価の視点も違えば、表現のありかたも異なりますね。私はどう考え、どう評価し、どう表現するかな・・・と思う時、なかなか言葉に置き換えていくことが難しいと感じるのでした。みなさんにとって「文化」ってどんなもの?こんな投げかけで高尚な議論ができるかどうか?・・・・これまたさらに難しいな・・・。