6月定例会 議会運営委員会

20150630 

今日は議会運営委員会でした。改選後なので、これから4年間の議会運営のことを考えるスタートです。議会運営委員会も昨日の代表者会議と同様に、全会派一致で議論を進めていくのが基本です。ですので、遅々として進まない・・・と歯痒さを覚えることもあります。ただ、「後退することはないんだよね」・・・とかつて先輩の議員さんから言われた言葉を思い出すこともあるのもまた事実です。

これからの議会運営、「議会改革」という言葉もまた古臭く、結局は「改革が必要」というよりは、「常に進化する議会をつくっていく!」という気持ちで前進することが大切かなと思う今日この頃です。

そんなことで、市議会議長会の資料である「市議会の活動に関する実態調査結果」などに目を通したり、同じく「議員定数」「議員報酬」の調査結果にも目を通してみたのですが、市民には高すぎると批判される多摩市議会の議員報酬も他市との比較をしてみれば決して高額ではなさそう・・・議員定数についても他市との比較をしてみれば決して多すぎるとも言えない数かな・・・とも思えてくるので「調査モノ」というのは面白いですね。

今日の議会運営委員会では「趣旨採択」という採択とも言えず、不採択とも言わない「判断」の取り扱いについて、今後、どうあるべきか改めて考える方向が示されました。市民の方は「趣旨採択」については、議員の逃げ口上であり、隠れ蓑であると受け止めているのでしょうね。本当は反対であっても市民を目の前に「反対」とは言い難かったり、もちろんその逆もありますね。心の中では「賛成」したくても、いろいろな手前もあり、はっきりと「賛成」と断言できない場合とか・・・・。難しいものです。

市民にとってはどうなのでしょう?「採択」「不採択」というかたちで、はっきりと「白黒」決着つけたほうが良いのか、それとも少し幅と言うか、のりしろと言うか・・・なんと表現したらよいかわからないけれど、「気持ちはわかる」という程度であっても、「趣旨採択」というような判断の方がいいのか。これもまた、実は市民の受け止め方もさまざまあるような気がしています。

 

今後の議論に先送られましたが、私たちの会派改革みらいは「趣旨採択」を少し進化させて?「部分採択」というかたちで、例えば、市民からの請願や陳情の内容に全面的に賛成でなくとも、そのうちの一部には賛同できる場合には「部分」を明らかにして賛否の態度を明らかにすることも可能ではないか、むしろその方が良いのではないか?と考えています。みなさんはどうお考えですか?ご意見お待ちしています!

明日は最終日前日の「事務整理日」にて休会です。

6月定例会 代表者会議

20150629 

梅雨を感じさせる空模様の一日でした。定例会も先週末委員会が終わったのでひと段落しました。今日は代表者会議です。代表者会議では市議会として、都や国などへの要望事項をまとめた「意見書」の提出に関する協議などが行われます。

今日、協議された意見書案については下記のとおり。以下、タイトルと提案会派
①平和安全法制に関する意見書(自民党・新生会)・・・今国会での平和安全法制の成立を要望するもの②「マイナンバー制度」の実施中止と再考を求める意見書(日本共産党)・・・マイナンバー制度の実施に向けて、慎重な対応と検討を求めるもの
③年金機構情報漏えいによる国民の被害に対しては政府としての救済措置を求めます(日本共産党)
④ブラックバイト根絶のための的確な対策を求める意見書(日本共産党)・・・適正な労働環境を確保すること、それに向けた対策の実施を求めるもの
⑤政府が、米国政府に対し、横田基地へのCV22オスプレイの配備計画の撤回を迫るよう求める意見書(日本共産党)
⑥CVオスプレイの横田基地配備健闘の撤回を求める意見書(生活者ネット・社民の会)
⑦労働者派遣法改正案、労働基準法改正案の撤回を求める意見書(生活者ネット・社民の会)
⑧「国際平和支援法」と「平和安全法制整備法」制定に反対する意見書(生活者ネット・社民の会)

ということで、以上ですが・・・・多摩市議会は全会一致で意見書などの提出をする決まりになっているため、残念ながら、いずれも合意点も見出せない「まとまらず」・・・・意見書提出は見送られることとなりました。

ちなみに改革みらいとしては、上記①以外は、多摩市議会としてぜひ声を上げていきたい内容でもあったなと思っておりますが。

でも、今日は議会としての「決議」をあげることで合意することができたのが喜ばしいことと思っています。今回の定例会で議論してきた公共施設の使用料の改定についての意見です。使用料設定や改定の根拠になっている、「公共施設の使用料設定にあたっての基本方針」について、多数の課題やら問題点が指摘されていることを踏まえ、基本方針の内容の見直し、点検に早急に取り組むべきとする決議です。決議文の表現やら、内容としては「曖昧模糊としている」とも指摘されたものの、それでも、「早急に取り組むべき」と議会で意見することの意味は大きいのかな?!

明日は議会運営委員会があります。ちょっと注目しているのは「『趣旨採択』というあいまいな判断はなくすべき・・・とする請願に対する各会派の対応かなあ・・・。

6月定例会 子ども教育常任委員会

  20150626

お花のお裾分けをいただきました。いつもとは違って華やかな室内です。

さて、今日は子ども教育常任委員会でした。予定どおり、公共施設使用料の改定に関する条例審査。全部で7件ありました。「公共施設の使用料設定にあたっての基本方針」のそもそも論も含めて、多数質疑や意見が出たと思います。共産党さんから、公民館使用料改定については修正案が提案されました。修正案は否決され、最終的には条例7件とも共産党さん以外の賛成を得て可決です。

「公共施設の使用料設定」についての基本方針については「受益者負担」とする表現で 言わんとすることはわかるものの、それを「受益者負担」と表現してしまっていいのかどうか・・・・利用する人たちにその対価として「利用料」をお支払いい ただく・・・・という素直な表現でいいのではないかと思うのです。また、使用料の算出根拠に含まれている「減価償却費」についても、今後、施設にも年期が 入り、「減価償却費0」になるケースも出てくるとき、どうするのか?も課題であることも指摘しました。あとは、施設ごとにその性格によって、市民の負担率が変わってくる(施設の性質別負担率)のですが、その分類の仕方についても抜本的に見直すことが必要では?と指摘しました。

 

以上の指摘など等、私のみならず、私以外の委員さんからの意見についても行政側は「次回の使用料改定に合わせて、見直しも検討していきたい」とする回答をしていましたが、「いつの時期に、どのような形で見直すのか?」までは明らかにされなかったので、今回の条例が可決され、使用料の見直しが行われる来年の4月以降でもいいし(私は心の中では明日からでもやってほしいという気持ちがあるが)、とかくいち早く「公共施設の使用料設定にあたってに基本方針」の見直しに着手してほしいと考えています。

 

今日は、会派で議論した内容をもとに質疑をしましたが、やっぱり一番は「公共施設の見直し方針と行動プログラム」と「公共施設の使用料」の問題を一体的に議論していくことの必要性があるにも関らず、そうなっていないことへの課題を感じます。こういう時にこそ、市長のリーダーシップが発揮され、ちゃんと行政の取組みをマネジメントしていく視点が求められるはず。新人市長というわけではなく、市長も2期目であるし、もっと持ち味やら切れ味を活かしてもらいたい!市長にはいよいよ本領発揮してもらわねば。「スマートウェルネスシティ」・・・健幸都市にしたいという思いをひとつひとつ具現化する道筋にも、公共施設の在り方をどうするか?の問題もあるでしょうし。乞うご期待!・・・ということですね。

 

梅雨らしい1日でした。どうぞよい週末を!

6月定例会 生活環境常任委員会

20150623

今日は生活環境常任委員会でした。予定通りに議事進行が進んだと伺いました。今日も会派控室で作業をする予定でしたが、急遽変更余儀なくされてしまったため・・・別の用事を。こんなこともありかなと思いながら過ごした一日でした。今日の委員会についてはインターネット録画にて復習。思いのほか、これを視る?聞くのは大変なんですね・・・を実感。

ところで、今、一番やらないといけない・・・と気にしているのは今月号のレポートの作成が大幅に遅れていること。作成、印刷、配布・・・・という日程を活動の中に入れていかねばなりませんが、もう来月になってしまうなと思っているところです。

明日は子ども教育常任委員会です。新しいメンバーで気持ちも新たにスタートです!

6月定例会 健康福祉常任委員会

20150624

今日から公共施設の使用料の改定について、個々の施設に対する見直し(値上げ)の条例提案があり、今日は総合福祉センターが対象。そもそも考え方や立場が問われるので、個別の施設ごとに条例は提案されるけれど、可否の態度については同一になります。

ということで、会派としては「利用料の単位」については10円単位で提案されているものを100円単位にしたいということで、修正案の準備も一応しておきました。そもそも使用料改定の根拠となっている考え方「公共施設の使用料設定についての基本方針」についてに全体見直しをかけるべきと言うのが私たちの見解で、公共施設の在り方全体を再構築していこうとしているこの時期に、使用料設定の在り方についても改めて検討し直すべきと言うものです。

行政は上記基本方針通りに、3年ごとの料金改定とするルールの原則に従った見直しである・・・・と説明し、「原則」を主張するため、私たちとしては「だったら、『利用料金については100円単位で見直す』とする基本ルール」にも忠実になったらどうか?と思ったわけです。消費税を適切に反映させていくために「10円単位」にしたというのですが、都合のいいところだけ行政の理屈で「原則」や「基本」を変更するのは「ちょっとおかしくないかなあ?」と感じたのです。

でも、修正案を提案したところで多数を形成できない情勢も読めてきたこともあり、「さて、どうするか?」・・・今日は朝一番で会派でミーテイングをしました。最終的には提案することは断念。同じく修正案を提案する予定と伺っていた、共産党さんは’きっちりと立場と見解を貫く’という意味で予定通りの修正案を提案し、今日は新人のおおくまさんが委員会で修正案の提案や説明をし、質疑応答にも答えておられました。新人議員で初めて尽くしの議会で、いきなり修正案を提案するというのはこれまで事例がなかったのではないかしら?と思います。何だか偉いなあと尊敬してしまいました。自分の新人時代を思い起こしながら・・・・。

ところで、修正案については、「どうせ多数をとれない見込みなら提案しない」という考え・・・ここは市民的に見てどう評価されるのでしょう?自分の立ち位置をしっかりと表明するという意味では砕け散ること前提で提案することもありかなと私個人的には感ずるところもあります。なぜなら、市民は結果だけ見れば、議会では何も動きもなく、そのまま素通りで市長提案に賛意をしめいているように見える気がするので。水面下でいろいろな調整を図っていたとしても(決して悪い意味ではなく、後ろめたさもなくちゃんと市民にも説明できる範囲です^^;)、そういうことは市民には見えないし、わからない。・・・・なので、この件に限らず、個々の議員さんはいつもいろいろ調整など行政側と図っているけれど、いちいち表立った説明もしないし、主張もしなければ、ホント・・・市民には「捉える」ことができないですね。「視える化」を進めるって、どこまでか?・・・ということもあるのですが、「議会ってちゃんと機能しているのか?」とか「議員は仕事はしていないのではないか?」と言われる誤解はどうやったら解消できるのかなあと・・・思ったりするのです。拙い文章ながら、私もブログなど更新していますが、私以上に奮闘されている議員さんもいらっしゃることを間近に見ているので、ホント、議会の動きやら議員の活動を正確に伝えていくことは難しいものだと思うものです。それに、こうして修正案などを準備するにしても、私たち議員が実際に作業をするというよりは、裏方である議会事務局、そしてまた議会事務局を通じて資料や情報提供は各担当部署の職員さんにお願いをしていく・・・・という流れ。「議会って何もやっていない?」とか「議会事務局って楽そう?」とか・・・そういうイメージ変えたいなあと思います。

 

そんなわけで、少し話が逸脱したところで元に戻りますが・・・。委員会で各施設の使用料改定の条例案は可決されていくことになると思うので、来年4月以降は「10円単位」にて市民の方には公共施設の使用料をお支払いいただくことになりそう。うーん。。。細かい。「釣銭なきようお願いします!」という案内は窓口で必須かもしれませんね。

 

明日は生活環境常任委員会があり、消費生活センター、地区市民ホール、コミュニティセンター、女性センターなどの使用料改定が審査される予定です。いろいろ考えていくと、部屋の予約については1時間単位でも取れるようにするとか、何らか工夫をしてもいいのではないか?とも思っています。このあたりは宿題として、意見で述べておくかな・・・なわけですが、述べた意見がただ述べただけ、主張しただけに終わらないようにするためにどうしたらいいのか・・・が次なる課題ですね。

うちのベランダでラベンダーが2本だけ咲いていました♪

6月定例会 総務常任委員会

2015623

日本一大粒なさくらんぼ「サミット」と言うらしいです。初めていただきました。アメリカンチェリーのような見た目ですが、味が日本風味だと思います。ただ甘いだけじゃなくて、甘酸っぱい感じです。

今日は総務常任委員会がありました。インターネット中継でも様子を見ることができるのは本当に便利ですね。会派の控室でパソコンで傍聴することができました。今月頭に沖縄に視察に行ったので、「6月23日」本日にも少し違った思いを抱きましたが、ちょうど「沖縄の怒りに応え、地方自治の堅持を政府に求める意見書提出を求める陳情」が審査されたという巡りあわせにも不思議な気持ちがしました。また、今、国会でも話題になっている安保法制についても反対の声を市議会から上げてほしいとする陳情書も審査されました。いずれも私たち多摩市議会から意見書を提出してほしいというものです。多摩市議会では意見書は「全会一致」のルールがあるため、残念ながら提出することができません。ただ陳情書は委員長判断にて採択されたことはよかったと考えています。

そして、もう一つの陳情書。公共施設の使用料見直しに関する陳情書が議題になりました。こちらは「不採択」という結論です。私たちの会派も「不採択」の結論です。陳情書は文言審査になっているため、「公共施設の使用料値上げ計画は中止」という点については、私たちの会派とは少し見解が異なると考えているからです。ただ、陳情書にもあるように「受益者負担の原則」も含む基本方針の抜本的な見直しをするというのには賛成です。受益者負担の原則の見直しが必要であるかどうかは、改めて議論してみてもよいかなと思ったりするため。あるいは受益者負担とする考え方が、公共施設の利用に馴染まないという指摘についてもなるほどと理解できるところがあるため。でも、受益者と言うのかどうかは別としても、利用する人が「使用料」として一部負担するという考え方を鼻から否定するべきではないと考えています。

今日はほぼ一日、会派の控室でぼちぼち仕事をしておりました。明日は健康福祉常任委員会があるので、また議論の様子を見ておきたいなと思っています。梅雨らしい一日だったなあと思います。目にとまるのは紫陽花。今が見ごろだなあって思う一瞬、心がホッとしますね。

おくすりのはなし~諏訪商店街で開催

 

 20150622

諏訪商店街で「おくすりのはなし」という試みがあると聞いたので、足を運んでまいりました。現役のお医者さん、薬剤師さんたちと私たちが身近な話題、ちょっとした疑問などを気軽に話し合う場です。「かかりつけ医さんって、どうやって選んだらいいの?」「薬の飲み方って?」「薬局って何するところ?」「同じ薬でも処方してもらう薬局によって値段が違うのはなぜ?」・・・・ということで、参加者も一緒に話し合える場でした。そして、新たなる発見とは!・・・・「かかりつけ薬局」をつくるということ。総合病院でない限り、だいたいは診療所に一番近い薬局でお薬をいただいて帰ってくるのが一般的かなあと思いますが、そうではなくて、「行きつけの薬局」を持っていて、薬剤師さんと顔見知りになって、いろいろと相談できることの大事さを学びました。それから、今は薬剤師さんも在宅訪問をしている話しとか、そこで飲み残している大量の薬が発見される話しなどなどリアリティに富む現場のことも伺うことができました。すごくタメになった!

小規模で参加者も一緒におしゃべりをしながら、意見交換していけるのはやっぱりいいなと思いました。講演会スタイルで一方的に話が聞ける・・・これもまた良いわけですが、本当の意味で理解を深めることができるというのは、やっぱり一方的な説明では十分とは言えなさそう。これは、まちづくりでも同じですね。市政運営においても同じことだなって思うものです。

今日は休会でしたので、会派で打ち合わせをしました。できれば、今回議案になっている公共施設の使用料の改定案について、市長からの提案は10円単位での見直しが行われていて、130円とか、470円とか・・・になっているのですが、もともと基本方針では利用料金については100円単位にすることが書いてあるので、方針の「基本」に則したかたちで金額を設定したほうがわかりやすいなと思うわけです。そもそも利用者が施設運営費の一部を負担するという考え方を否定するものではないのですが、市民と窓口でお金を収受することを考えても「100円単位」のほうがいいのになあってこれは個人的にもそう思います。行政が一年近く前から、いろいろと市民とも調整してきた話・・・とは言え、市民のアンケートでも「10円単位」の細かさについては「やめてほしい」という声もありました。今回はちょっとずつの利用料改定で、市長提出の議案どおりにとおれば約1000万円の収入増につながるそうです。財政的に困難で厳しいことは確か・・・でも、使用料収入をちょっとずつちょっとずつあげて・・・だけど、施設そのものの使い勝手が飛躍的に良くならない、改善もされないという現状をどう捉えて、市民に説明すればいいのかなあとか思ったりもします。

それにしても、使用料を上げる前に本当はもっと大胆に公共施設の見直しについても取り組んでほしいし、そういう意欲を燃やしていたのが阿部市長だと思ったのですが、何だかすっかり尻すぼみでトーンダウンしているのも気がかり。このままいけば、どうなるのかと心配です。何しろ、今回の子ども教育常任委員会では確定的な金額までは示されていないものの、パルテノン多摩についても大規模改修が必要で、目が飛び出るくらいの改修費が必要だとのこと。仮にも、パルテノン多摩が今、行政内で想定しているスケジュールにてそのまま大規模改修するとしたら・・・?今、話題になっている公共施設の見直しやら再配置やら、どうなっていくのでしょう?例えば、公共施設の再配置の意味からも方向が示されていた新規建設の施設の青写真(例えば図書館とか)などは吹っ飛びそうです。そしてまた、学校の大規模改修費用についても心配です。影響でそうだなあと・・・・。市長のリーダーシップのもとで仕事をしている職員たちは、今のこんな状況をどう見ているのかなあと思ったりします。「待ったなし」という言葉を聞くけれど、状況が「待ったなし」のごとく動いているようにも感じられないというか・・・。何とも言えない感じを受けているのは私の思い違いなのかもしれませんが・・・・。

 

ということで、明日から委員会が始まります。私の所属する子ども教育常任委員会は26日金曜日です。

明日は休会です

20150621

先週末金曜日の本会議で補正予算が全会一致で可決、その他の案件についても可決しましたので、明日の本会議は休会となりました。その他の案件では、議会選出の監査委員に橋本由美子さんの人事提案も行われ、こちらも全員一致で可決です。

さて、補正予算は項目は少なかったものの、マイナンバー制度に関わる費用、東京都学力ステップアップ事業の経費に対し、質疑が行われました。マイナンバーについては、多くの市民は何となく頭の片隅に言葉がインプットされているものの、よくわかっていないのが実情ではないかと思っています。市民へのまずは情報周知が大切ではないかとする指摘はそのとおり・・・とは言え、国からの一斉号令や命令で自治体が請け負うこととなる業務でもあり、正直、大変です。住民基本台帳ネットワークの導入、それに伴う住基カードの発行・・・とても利便性が高まるようなことも言われていましたが、住基カード普及率はチョボチョボ・・・・マイナンバー制度はそれを超えていくものなのかどうか・・・・でも、さまざまな申請書類などに記載することが求められそうなので住基ネット以上の背番号制度とも言えますね。マイナンバーが利用される、利用できる行政の業務や民間事業者による利用活用についても今はまだ限定的にも見えますが、やがてどうなっていくか・・・・ここが見えてこないというか、結局、入り口は制限されていても、あとは段々利用活用範囲が拡がっていくに違いないと思う時、複雑な気分です。個人の所得などを正しく把握できると強調されているメリットについては頭ごなしに否定すべきことではないと思うのですが。

もう一つ、東京都学力ステップアップ事業。東京都内10の区市町村が指定されて、1年間で約1千万円、3年間で約3千万円という事業に取り組むそうです。算数、数学と理科を中心の取組み。一つは教員の指導、そして放課後や土曜日、長期休業期間を活用した補習時間の展開を試みようというものです。私としては、放課後等の補習活動の仕組みがない学校についても一律補助金が交付されることになっている点、やや心配です。まずは仕組み作りから始めなければなりません。発想としては悪くはない、子どもたちの補習もやってほしいと思います。でも、結局、教育委員会からの「やらされ感」だけで学校がムリクリ・・・やっていくような流れを作り出しはしないか?とやや懸念しています。とかく、私たちが想像する以上に、今の小中学校はいろいろな点でものすごく大変になっていると思うのです。新たな取組みを学校に広げていく時、個々の学校の置かれた環境や状況も含めて、教育委員会としてどのくらいバックアップしていけるのかが課題です。かくいう教育委員会自体もものすごい忙殺されていて、バックアップとかフォローという体制になっているかと言えば、お世辞にも十分できているとは言えない気もしています。

多摩市教育委員会は、こちらの事業展開については東京都教育委員会が作成している東京ベーシックドリルをタブレットで利用できるようなコンテンツ開発も考えているそうです。中学生でも小学生からの勉強のつまづきがある子どもたち・・・その子どもたちが自学自習で以前にさかのぼって勉強できるような仕組みを考えているみたいですね。補正予算の質疑には珍しく、最後に教育長が事業に対する考え方などを表明されていましたが、その思いも含めて、各小中学校にきちんと浸透していくことを願っています。

 

かなりスムーズに議事進行が進みましたので、本会議は明日は休会です。

 

そうそう・・・・学校建替えや大規模改修など、当初の見積もりよりも工事経費が上がっているので、変更の議決もありました。現在、進んでいる工事については設計変更などをせず、そのまま進んでいくと思いますが、今後、学校の大規模改修などが予定されている学校については、例えばグレードを下げるとか何とか・・・・影響しないかどうか心配です。

6月定例会本会議(一般質問5日目)

20150618

いよいよ本番・・・ということで一般質問を終えることができました。質問数を欲張りすぎたため、再質問も含めて、ものすごいスピードと口調になってしまったのが反省ですね。一般質問は何度やっても満足に行くことは少ないです。反省反省で、改良を重ねていっていればいいのですが・・・。ということで、今日は「プレミアムロールケーキアイス」をやっと食べました。コンビニで見つけて、今日のごほうびにととっておいたのでした。

さて、今日は私の前に発言した向井さんが環境部をわざわざ復活させた阿部市長の意欲というか構えというか、やる気を問い質していましたが、ホント、的を射ているなと思いました。環境政策をどう進めていきたいのか、配置されている職員数も少なければ、予算も少なくて、「気の毒になってしまう」との向井さんのご意見・・・私も同感だったりします。きっと半分以上の議員も同じ気持ちだったのではないかと思います。一旦、廃止の憂き目にあった環境部を’わざわざ’復活させるほどの市長のこだわりは未だ発揮されていなくて、きっとこれから発揮されていくのでしょうね。・・・って期待したいと思います。

そして私の質問は3つの項目があったのですが、特に今回ポイントにしたのは下記の点。

①図書館については、「公共施設の見直し方針と行動プログラム」に示されている「地域図書館の廃止とサービスポイントの設置」案については一旦撤回してもらいたい。一度、現在の案をクリアにして、ゼロベースから議論してほしい。しかし、その際には、唐木田図書館の民間委託化を議論した際に話題となっていた図書館の運営上の課題(私は何よりも人的資源の枯渇こそ問題であると考えているが)を明らかにしながら、市民と一緒に「図書館運営の基本となる計画」をつくることをめざしてほしい。

②特別支援教育推進計画を今さらつくることを否定はしないが、丁寧に策定してほしい。何せ、6月末から8月末までの間、たったの4回の会議だけで決めてしまうことは乱暴すぎる。ちゃんと保護者(当事者、関係者)の意見を取り入れるべきであるし、そのために必要な時間を確保してほしい。

 

さて、ここ伝わったでしょうか?伝わったかどうかは、この後の教育委員会他関係部署の動きによって証明されていくかなと思います。かなり早口なりすぎて、言葉も荒かったのですが、とても紳士的な答弁には恐縮してしまいます。この場をかりてお礼申し上げます・・・「ありがとうございました」。 あれこれ指摘をする議員よりも、それを受けて、いろいろ考えて、そして実行に移していく・・・組織を動かしていく・・・とっても大変なことでしょうね。

 

今回の一般質問で、とりわけ「公共施設の見直し方針と行動プログラム」に関しては、「市民と同じ方向を向けるように対応していきたい」とする趣旨のことが何度となく答弁にて発せられたのですが、「市民と同じ方向を向く前に、議員とも・・・そして市職員組織全体としても・・・・」・・・・同じ方向を向いていけるように粘り強く対話を重ねていかねばならないでしょう。そしてまた、いつまでも結論を先送りしているわけにはいかないので、どこかで決断も下さなければならない。甘々ではなく、私たち議員それぞれ、議会も問われている自覚を持たねばならないので、すごく重たいなと思っています。

 

特に・・・図書館のことは、唐木田図書館の民間委託化を判断するときに、こう見えても・・・胃がキリキリ痛むほど悩んだことを思い出すのです。そして、図書館に配置する職員は増員しない(正職員という意味で)という突き付けられていた条件をもとに、「試行的に民間委託を導入してみる」ということで、判断したんだよなあと思うものです。また、その際、試行期間は2年間で、その間に図書館全体の運営の在り方を見直していく・・・・っていう方針も同時に打ち出されていたよなって記憶を呼び戻す時、その見直しが未だ2年たち、3年たち・・・・4年たち・・・・・と試行期間が延長延長されている今の現状にとても責任も感ずるのです。なので、この問題は引き続き、市民とも行政とも一緒に「私たち多摩市の図書館どうする?」の視点から追っていきたいと考えています。

 

自分におつかれさまでした・・・でも、明日の補正予算の審議に向けてちょっと休息して、また頑張ります!

「趣旨採択」をどうする?

20150617

今日は休会だったのですが、会派で打ち合わせ。議会運営委員会に提出されている請願内容について意見交換しました。同じ会派の折戸さんが請願の署名議員になっている関係もあり、私たちの会派で態度をどう決めるべきなのか・・・かなりシビアに議論しました。

請願内容としては、陳情などでの「趣旨採択」というあいまいな判断をなくしてほしい。もしくは「趣旨採択」をするのであれば、「趣旨の内容」を厳密にしてほしい・・・というもの。確かに、趣旨採択と言うのはとても「あいまい」なものでもあり、仮にも陳情が「趣旨採択」という判断に決着をしたとしても、そこ止まりで陳情で要請した内容は反古にされるとの印象が強いですね。

とは言え、請願や陳情などは「文言審査」を厳格に行うことにしているのが多摩市議会。なので、市民からの要請内容について、確かに言っていることは理解できてわかったとしても、しかし厳密に考えてみれば「採択はできない」という場合も少なくないので、その際には「趣旨採択」という判断はとても便利に使えたのは事実。「不採択」と決めてしまうのでは、市民の方の気持ちに寄り添えないというか、全部を「ダメ」としてしまうのは忍びない・というか・・・そんな気持ちにかられることも多いのです。なので、「趣旨採択」という判断に落ち着く場合も多いのが現状です。

かくいう私も、「趣旨採択」という判断に頼っているところがありますが、それへの賛否も両論。採択でも不採択でもなく、どっちつかずは「あいまいすぎる」と批判や指摘をいただく場合も多いのです。一方で、「でも、不採択にやるよりは趣旨採択の方がいい」とおっしゃっていただける場合もあったりして・・・・ここは、感覚的な問題なのかもしれませんが、「趣旨採択」をバッサリ無くしてしまうことへの賛否もありそうだなと思うのでした。

 

で、いろいろ意見交換をした挙句、結局、私たちの会派の結論としては、折戸さんが請願に署名をされていることも頭に留めながら、「趣旨採択はなくす方向をめざす」ことにしました。趣旨採択をなくすことで、「採択」か「不採択」というかたちで白黒明確になるところは「市民にわかりやすく」を実現したい多摩市議会にとっては否定すべきないと言えるので。ただ、先にも書いたように、趣旨採択がなくなることにより、趣旨は理解ができても採択できない場合にはすべて「不採択」になってしまうので、それに対する賛否はやっぱりありそうです。何とも難しいなあと会議を終えた後も頭をひねっているところです。

この議論は私たちの会派だけで決めれる問題ではないために、議会運営委員会における議論に委ねられていきますが、私たちの議会全体としての姿勢が問われてくるなと考えています。