「声を拾う」ということ。

週末まで行われていた「豊ヶ丘複合施設整備方針」に関わるオープンハウスをちらっと覗きに行きました。残念ながら、身近であっても知られていない市政情報について、より多くの皆さんに触れてもらう機会の一つかなと思っています。少し曇りがち、そしてまた、お花見の時期だったこともあり…私が足を運んだタイミングではそれほどの人出があったとも言えませんが、それでも、通行する市民の方々に「こんにちは!」と声掛けをしながら、関心を寄せてもらい、ちょっとした会話にトライする職員の方々…「いいな!」って思いました。とても大事な場だと感じました。もちろん、足を止めてもらえない時もあるわけで、それでも、声掛けをして、歩み寄ろうとする姿勢を感じると「これが、大事なんだよなあ」って思います。

とは言え…。人通りがそれほどなかったり、あるいは、何となく冷たい市民の方々の視線を感じることもあるでしょうし、その場合には「何しているんだろう…」というような…仮にも、私が自分が担当しているプロジェクトだったとして、大事な取り組みだと思っているのに、やった甲斐がないというのか、「素通り」されたりすると、ガッカリもするでしょうね。寒空のもとだったりすると尚更のこと。気持ち的に凹んで、気分もダダ下がり…なんてこともありそうですが、それでも、こうした場をつくり、市民の皆さんに働きかけをしようとする姿勢は市民にきっと伝わっていくと思っていて、場の存在意義はあると感じています。

 

でも、「声を拾う」というのは難しい。

 

不特定多数のみなさんに働きかけするというのは、それこそとても難しい。それは、朝の駅で街頭宣伝活動をしていても、また、選挙期間中の活動であっても同様で、顔見知りの皆さん向けに活動をすることは気持ち的にも楽で、やりやすいのは当たり前のこと。でも、多くは知らない方ばかりであって、小難しい市政の話題を提供したところで、ビビッドに反応していただけることの方が少ない。その現実に心が折れるのは当然というか自然な事とも言えます。さらに、私の場合には、市政に対する関心の低さについては「投票率」を参考に、判断することもありますが、投票率の推移を見るたびに、自分自身も今まで何やってたんだろう…みたいになることも多いです。

ただ、ありがたいことに、それでもやっぱり、関心を寄せてくださり、自己中心的な要望や要求ではなく、自分のキャパシティでは及ばないところの意見をくださる方も少なくないので…街頭宣伝活動を継続することができている気がします。そして、マイナス思考のスパイラルに入らなくても済んでいます。ちょっとした声掛けがどれほどありがたいことか。

「継続は力」

なのかもしれません。それと同様、オープンハウスのような場が非日常ではなく、日常的になり、市民が当たり前のように畏まらなくとも、気軽に意見とか想いを伝えやすくなって、行政もその「声」を拾いやすく、集めやすくなっていくといいなあ。