自転車利用環境向上会議@さいたま

3年ぶりに開催された「自転車利用環境向上会議」にお誘いをいただきましたので、せっかくなのでと初日のセッションだけ参加してきました。5月に急ごしらえにて開催したThe Dutch Cycling Embassyとのご縁がきっかけです。私の暮らしにとって、自転車はそれほど必要なものでもなく、時々マンションのシェアサイクルを利用している感じですが、電動アシストのある自転車は本当に便利ですね。車だと駐停車しにくい場所は意外と多いので、その場合には自転車の方が便利だなあと思うこと多いです。でも、自転車で車道を通行しなければならないのが恐ろしい…自分自身も車を運転しながら、車道の自転車に冷や冷やしているので、その逆バージョン。なので、自転車を利用するのも気が引けるという面があります。

とにかく安全に自転車が走行できるようにしていくことが必要ですし、そのために必要な環境を整えていくことが優先になりますし、同時に自転車利用にあたってのマナー向上も一つ課題になっているなあと…今回のセッションに参加し、日頃、私が感じているような認識はこうした場でもまさに現在進行形で議論されていて、関係者の皆さんがいろいろとご苦労されていることを感じた次第です。

いよいよ、キックボードがどんどんと世の中に出回りそうな…そんな予感。それに向けて法律なども着々と改正されていることもわかりました。

先日、地球温暖化対策を考える市民のワークショップに参加した時にも、環境の視点から「自転車の利用」が語られていましたし、また、健康増進と言う面からも「自転車の利用」は以前からも着目されているものの…しかし、多摩市の場合には丘陵地域でアップダウンがありすぎることがネックと指摘をする方もおられます。まあ、何というか、アップダウンが激しいせいか、電動アシストの自転車の電池の消耗が早いような気もしております。でも、サイクリングはとても気持ちがよく、ニュータウンからも乞田川沿いを走行しながら、多摩川にまで行くと本当に気持ちがいいです。それはそれは心地よく楽しめるような周辺環境は整っている気がします。ただ、ホント…自転車は車両で「車道を通行」というのが怖い。あとは、やっぱり歩行者の交錯もありますし。

海外から日本に視察にこられた皆さんからは「日本にはすでに自転車文化がある」とお話しをいただくのですが、自転車を利用している人がいるから「自転車文化がある」には直結しない面があるのだろうなあ。

何と言っても「歩行者優先で」…これが外すことのできない大原則。東京オリンピックでロードレース大会がちょっとかすったくらいで「自転車文化」を語ることのできるような多摩市ではなく、一方で、「ウォーカブル推進都市」なんてことも言っていることを考えると、まあ、それを共存させていくための工夫やいかに…という感じがします。

この会議に先立って、自転車利用環境向上に関心のある議員の皆さんの集まりがあり、そちらにもぜひ…と言われて出席をさせていただきまして、多摩市議会でも自転車愛好者である藤條議員も参加されていました。藤條さんは「取締りの強化と罰則が必要」とおっしゃっていましたが、私は自転車のマナーを学ぶ場があって、そのうえで取締りになるんだろうなと考えているので‥‥あ、そういえば、多摩市には「交通公園」なるものがあったけれど‥‥とふと思い出したりもしたのでした。せっかくあるなら、もっと活用した方がいいですね。おそらく。

今回の会議では、5月に多摩大学で実施したシンポジウムの時にも参加してくださったThe Dutch Cycling Embassyの代表よりプレゼンテーションも行われましたが、「実験を恐れないこと」…というわけで、自転車の利用環境を考えていくために必要な基盤整備を進めていくにも、市民との合意形成が必要であり、そのためにも「社会実験を!」という指摘だったのかなと受け止めています。これはとても大事な視点。実験をやって、その結果分析がもっと大事なんですよね。

最近、多摩市でも特に市内の公園利用や活用を考えるための社会実験が流行っていますが‥‥その結果の分析がいまいち、良くわからないなーとか思っているのは私だけでしょうか。ちゃんとその結果が公表されているとはいえず、人がただ集まってきたら「◎」みたいなそんな感じ…。

いい雲が広がってますねえ。空を見上げて、深呼吸をして、「さて頑張ろう」という感じ。ところで、文部科学省では…教育委員会を通じて、マスク着用に関してはリーフレットの活用を!…って求めているようですね。しかし、律儀にマスクを絶対に外さないで外遊びしている子どもたちの姿などを見かけたりして…ホント、心配になります。