「犬、怖くないかも。」…セラピーで活躍するワンちゃんたち。

私は動物は得意ではなく…特に、犬は大きくても小さくても…「怖い」という気持ちの方が先立ち…犬と散歩している市民の方を遠目で見ることは嫌いではないのですが、近くには立ち寄れず、とにかく、子どものころに補助輪を外したばかりの自転車に乗って公園で遊んでいた時に…割と大きな犬に追いかけられて、ジャングルジムに上って逃げた記憶があり、それ以来…「近寄らないようにする」というセオリーがあって、以心伝心で…「怖がっている」が伝わらないようにと心がけてきました。

 

そんな私ですが…「ドッグセラピー」というのを伺い、セラピー犬になるためのトレーニングをしている場所があることを知り、足を運んできました。

「私、大丈夫かなあ…」

と思いながら、ちょっと緊張しながら会場へ。思った通りにラブラドールレトリーバー、ゴールデンレトリバー、ボーダーコリー…と大きめのワンちゃんたちがズラリ。

でも、全く吠えない。ものすごくお行儀がよく。飼い主でもあるトレーナーの皆さんの指示を理解して、場の雰囲気を「読んでる」という感じで。トレーナーの皆さんは必要な知識を得るための学校にも通われていて、「犬の行動学」をきちんと学んでおられる方々です。保護犬などを引き取りされている方もいらして、中には6匹のワンちゃんたちと一緒に暮らしていているという話しも聞いたりしてもうびっくり!もっと驚くのは、6匹のワンちゃんたち、1匹ずつと向き合うことが必要なので、まとめて複数ではなく、1匹ずつと散歩に出かけてコミュニケーションをとって、信頼関係を築いておられるそう!セラピー犬として一人前になるためには数年はかかりそう。

私の知らない世界を垣間見ることができ、好奇心が揺さぶられました。ちょうど、新米で参加していて、これからセラピー犬になるための訓練を受けているトイプードルちゃんがいて…トレーナーさん同士でもアドバイスをしあいながら、技術を磨いている感じでもありました。

彼ら彼女たちは…高齢者の施設などに出向いて(コロナ禍で今は中止しているそうですが)、心穏やかなひとときや癒しの時間をプレゼントしています。とても喜ばれているそうです。いつもお世話ばかりされている高齢者の方が、セラピー犬を撫でてあげたり、ブラッシングしてあげて「お世話をする」行為をすると、とっても良いらしい。調べてみると、セラピー犬によってストレスが軽減されて、心が安定するとか効果があるようで、活躍の場が広がっていそう。

もちろん、子どもたちにも。児童館とか学童クラブなど、子どもたちの集まる場所に出かけて、ふれあいを通じて、いのちの大切さを伝える活動をしてるそう。

ドッグダンスの世界大会にも出場されている伊藤さん。ワンちゃんたちにも個性があって、それは犬の種類によっても特性があるようですが、もちろん1匹ずつの個性があるので、それを見極めるが求められるのでしょうね。

今日、来てくれたサニーと伊東さんの演技。息がぴったり。

おまけの写真。20キロのむつみ。スタンダードプードルです。普段、トイプードルしか見たことがないので、大きくってびっくりしました。お風呂に入れてあげて、ブラッシングして、乾かしてあげるのに…所要時間4時間とか!それに、トリミングするのにも1回あたり…数万円と伺ったのにも驚き。なので、トレーナーさんはトリミングの技術まで習得しておられるとか!お世話するために必要なのは「お財布」かもしれない。

そして、こっちは…タイニープードルのミミちゃん。体重は1.6キロ。スタンダードプードルとの大きさの違いに驚きました。3歳。これ以上大きくならないと。めちゃくちゃ小さい。

とにかく、「犬って…怖くない。」って思えたこと、「かわいいかも。」と思えたのが私の最大の収穫かもしれません。セラピー犬を受けいれてみたい施設…どこかないかなあ。そろそろ、コロナ禍ももう…ね…と思いますが。

私のお部屋にいる思い出がたくさん詰まっている犬。これに紐をつけて、犬の散歩気分を。私には「癒し」をくれる一匹。