「食」と地球の温暖化

干し柿のお裾分け。ありがたくて、すごくうれしい。傷まないように油断してはいけないのですが、せっかくなので数日つるしてみてから、いただくことにします。今日は生活環境常任委員会で非公式の勉強会があり、副委員長の本間さんつながりで講師を依頼した環境省の方にいらしていただいて、「食と地球温暖化対策」をテーマに学ぶことができました。秋になったら柿が色づいて、そして、渋柿もこうしておいしく吊るして、保存食としても貯えることができるような食文化も当たり前なくなるいつかが来ないようにしたいなあと思うわけでした。委員会では「食品ロス」に注目していたのですが、「食全体」を捉える必要性について共通認識することができました。

ちなみに、今日の勉強会の資料は環境省が実施した「サステナブルで健康な食生活に関する意見交換会」で使用された資料(こちらの資料を眺めるだけでもとても勉強になります)をふまえ、温暖化対策に関し、国際的な動向、国内の取組みからの解説でした。

 

しかし、「レジ袋有料化を進めるにも、関係者間の調整をするのがとても大変であった」というのは想像に難くないわけですが、地球温暖化対策を強力に推進させようと思うと、さまざまな軋轢が生じるわけであり、なるべく穏便に…としようとすればするほどに、なかなか動かず進まないような印象ですね。環境省の苦労を察することのできた学習会でもありました。本当はもっともっと「製造者責任」を追究していくことの必要性を感じるのですが、そうそう簡単に規制で縛ることも難しい。「作らない」「買わない」をセットにして考えなければなりませんし。結局、行きつく先には、私たち一人ひとりのライフスタイルの転換、意識改革というのか変容が求められます。消費者である私たち一人一人の行動を変えていく…ものすごく難しい点ですね。環境にやさしいエコ製品…価格面から言えば安くないですし。買う側からすれば、意識はあっても…でも…ですね。

 

そもそも地球温暖化対策については、やっぱり、まずは国が…そして、東京都が、多摩市が…となるわけで、やっぱり一自治体で取り組むには荷が重たい。ただ、市民に最も身近な行政だからこそ、できることとやるべきことがあるのではないのか?と思っていて、啓発してもしてもしてもしても…しすぎることはない…ということで、健幸まちづくりの大前提になる地球環境ですから、もっとPRを含めた発信には力を入れていくべきと思っています。

 

そして、やっぱり、教育が大事であって、その観点からは「消費者行政」にも力を入れていかねばならないと痛感するものです。多摩市には立派な消費生活センター…ベルブ永山内にあるのですが、ほとんど知られてない施設ではないか?と思っています。6月議会でも触れたのですが、少し(かなり)テコ入れ必要。

 

国における環境省と同じく、我が多摩市の環境部も何となく後進部隊なイメージが強いのですが、それを払拭していく力が必要ですね。「政治的」に動かしていかないと、地球温暖化対策、気候危機、気候非常事態宣言の推進ができていかないような気がしています。市長の危機感が言葉だけでなく、しっかりと市政運営にと結びつくとき、多摩市の取組みもまた強力推進されていくことでしょうね。ということで、12月議会の一般質問は…半年前に引き続く…「多摩市気候非常事態宣言」に関して、生物多様性からのアプローチについて一般質問する予定です。

 

 

なんとタイミングが良いのでしょう!…国立環境研究所の動画チャンネルでも「食システムの脱炭素化」がコンパクトな内容で掲載されていました。参考になります。(※国立環境研究所の動画チャンネルのはそのほかのものも含めて、おススメです。)