「子どもが参加できるといい!」

コロナ禍とはいえ、少し落ち着いてきたところでご近所のみなさまと一緒に登山。最近はウォーキングもさぼり気味なので、久しぶりのハイキングというのか、山道…そして、足を痛めて帰ってきまして、階段昇降が辛いです。筋肉痛ではないですね。膝が痛くなっていて、しばらく安静にしておかねばと思っています。帰り道、いい景色を眺めてきたことなどすっかり忘れてしまうくらい、足が重たかったので。こんなの初めて。

さて、土曜日。「50年後も持続可能な多摩市のために、私たちがいま始めること」というタイトルに恵泉女学園大学で開催された一般社団法人多摩循環型エネルギー協会のシンポジウムというのか、セミナーに参加してきました。高橋真樹さんのお話しはどこだったかで以前にも伺ったことがあるのですが、安定してというか変わらずに「わかりやすい!」。これから私たちがめざし、考えていかなければならないってどういうこと?という視点から、「SDGs」のことを開設してくださったなあという感想。ぜひ、「日本のSDGs:それってほんとにサステナブル? 」は一読しておくべきかなと思います。「人新世の『資本論』」にも通ずる視点から、SDGsのことも捉える必要があるという指摘には同感。そしてまた、うれしかったのは「SDGsウェディングケーキモデル」が紹介されたことですね!

 

 

「私たちの暮らし、すべての活動は健全な地球環境があってこそ成り立つ」。私も6月の議会で取り上げて、これをまちづくりの大前提の考え方に置く必要があることを指摘をしました。SDGsを語るときにもここが肝心であり、ポイントであることを改めて確認することができましたし、市長も今日のセミナーには出席されていましたので、さらに認識を深めてくださったのではないかと期待するものです。何せ、市長の強い思いから発せられたのが「気候非常事態宣言」であり、それを受けて、それなら市長だけでなく、市議会も一緒に…という気運もあっての「多摩市気候非常事態宣言」でもあります。2050年に「二酸化炭素実質ゼロ」をめざしていかなければならず、そのためにやらなければならないことはうーんと山積みになっていると思っていますし、ものすごーい課題が積みあがっていて…「どうするんだろ」って途方に暮れて終わってしまいそうな感もあるのが正直なところ。

しかし、国をあげて取り組んでいかねばならないわけなので、身近なところからできることをコツコツと…やっていくしかありません。これはきっと私たち人間の「生き方」にも関わってくることで、急旋回して何か問題解決できるというものではないことだけは確か。

さて、このセミナーではパネルディスカッションが行われたのですが、中でも中学生の堂々とした発言には驚かされるものですが、中でも「子どもがもっと参加できる場が欲しい」「子どもの意見も聞いてほしい」という意見には思いっきり頷いてしまいました。気候危機を切実に受け止めていく世代。おそらく今以上に厳しい状況に直面するのではないかとも思うとき、やっぱり、彼らを当事者としてもっと大事にしていく必要があると感じたわけです。

ちょうど、今日は市長公約でもあった「(仮称)子ども・若者総合支援条例」についても12月議会に提出される段取りが整えられたそうで、所管である子ども教育常任委員会の勉強会があったので、同席してきました。「子どもの権利条約」を踏まえつつ、しかし、それだけではない、ものすごい簡単に表現をしてしまえば…出発点は「引きこもり防止」(困難な状況にある子ども・若者)のための支援をしていきましょう…とする観点にたった「切れ目のない子ども・若者支援」とを盛り込んだ内容。条例としては、内容を欲張りすぎた余りに、何がやりたいのか、結局「どっちつかず」的になってしまうのではないか?…という危惧もあるのですが、「両方の観点を無理やりにでも盛り込みなさい」という指示の下で成案されてきたものであることを考えると「労作」と受け止めるしかありません。

「労作」であるがために、その後、この条例を踏まえて、どう進めていくかのリーダーシップや手腕も問われていくことと思いますが、条例をつくり、それを踏まえて、今後は「(仮称)子ども・若者計画」も策定するようですが、条例や計画を作って燃え尽きて終わりにならないようにフォローしていかねばと感じています。

 

いずれにせよ、この条例で「子どもの意見表明権」が今まで以上に重視されていくと思うので、それこそ、「子どもの意見も聞いてほしい」とセミナーに登壇した中学生が「子どもの声を聴いて!」との発言を受け、子どもの未来に直結し、重大に関わっていく「環境基本計画」の策定にあたっても、子どもたちの声を集めるような道筋をつけていかねばならないですね。まさに、「子どもこそが当事者!」とうい視点から、2050年脱炭素社会に向けた取り組みを構築していきたいものです。