2021年度予算審議。

「多摩市は多様な性と生を尊重します」…近づかないと書いてある文字が読めないけれど、でも、ちょっと視線を惹きつけるタペストリーですね。「性と生」というのがポイントです。こうした考え方が地域に浸透していくと、もう少し、深呼吸しやすくなるかなあと思うものです。「多様性を認めましょう!」とは言うものの、「一人ひとりみんな違ってみんないい」とは言うものの…何となく息苦しさを感じずにはいられないなあという窮屈を感じること少なくありません。

 

さて、先週末金曜日は予算審議の2日目でした。一般会計歳入から始まりましたが、歳入の質疑はいつもどおり少ないので、すぐに歳出に入りました。

歳入のところでは荒谷議員が指摘をしていた「公園駐車場有料化」については気になる気になる懸案事項。。多摩東公園で有料化を実施する方向が頓挫?というのか、中断している感じですね。担当所管である公園緑地課は改めて課題などを整理しながら、今後についての検討を進めていくそう。現在、無料で使える公園駐車場を有料にしていく方向性は否定すべきこととは言えないと考えていますが、例えば有料化したところで、どのくらいの収入を見込んでいるのかとか気になるところです。しかし、「無料駐車場完備」とか「無料の駐車場あるよ!」という呼びかけは「公園」の魅力度を若干押し上げる要素にはなりそうですが。

歳出に入り、ちょっと盛り上がった話題は「生理の貧困」のこと。私も予算総括質疑でチラッとだけ触れた問題ですが、最近、取り上げられ、一気に広まりました。なかなか表に出せない、言い出せないし、相談もしにくい課題であることは女性であれば理解できるだろうなと思います。共産党の橋本議員、公明党の池田議員がこの話題に触れ、例えば、生理用ナプキンを公共施設の女子トイレに置いておくとか、何らか対応を考えられないのか?と質疑していました。災害用の備蓄品にもなっていて、一定サイクルでは買い替える時期もあることから、その時には困っている方に配布できる可能性には言及されていました。…というか、豊島区は神対応…既にこうした課題が明らかになった時点で即決断で実行に移しているようです。多摩市も豊島区に続いて…という期待も高まります。

こうした問題は男性議員ではなかなか扱いにくい話題でもあると思いますし、答弁する側も男性だとなかなか答えにくいことかもしれません。男性とか女性とか、性の区別や差別もなく「共に生きる」とは言うものの、やはり、こうした話題になると同性どうしのほうが意思疎通が図りやすい。その意味で、担当する課長が女性であることは心強いです。

他の方の質疑を聞きながら、「なるほど、なるほど。」と自分自身にはない観点や視点に頷けることも多く、ある意味「市民感覚だよなあ」と共感することあります。一方、それぞれの事業に対し、「予算が削減されている」ことを問題視する指摘もあり、拡充を求めるような提案や要望に対しては、「何か別の財源手当てができるのか?あるいはその工夫はあるのか?」いう点にまで話しを膨らませてほしいなあと思います。「手厚い予算額」の要望については、今後、それに対する財源手当てについてどう考えているのか…例えば、福祉関連の予算を増やすためには、他の分野でどこの予算を削ることを認められるのか…というようなシビアな議論が求められる気もします。そこに、それぞれ会派や議員の「優先政策」が問われていくのでしょうね。

福祉関連の予算が盛り込まれている民生費の質疑が始まっています。予算特別委員会はあと3日間。私の残り時間はあと10分程度かなと思っているのでは、どこで質疑しようかなと考え中。