「探究」する学びをつくる。

ドルトン東京学園の公開研修会に参加しました。学校の研修会を一般にも開く…こも発想にものすごく共感します。すばらしいですね。これぞまさに「開かれた学校」と言えるのではないかと思えてなりません。

「自分だけが良くなればいいわけではない。周りも一緒に良くなっていくことが大切。」

今、私たち一人ひとりが求められていることだと思っていますし、子どものころから私も言い聞かされて育ってきたなと思いますが、「せっかく話を聞く機会をつくるなら、滅多にないこの機会を一般の方々にも開いて、シェアしていこう」という考え方が素敵です。「こたえのない学校」の藤原さとさんをお招きした約1時間半…非常に中身の濃い充実したひとときでした。

「自分だけが幸せならいいのか」

こんな問いを立て、そして、社会を捉えて考え、そして行動できるような人が増えていくといいのになあと常日頃から願っていますが、「どんな社会をつくりたいのか」というめざす目標からつながり、つくっていく教育プログラム、「学び」が展開されることが大事ですし必要ですね。

多摩市の場合には「2050年の大人づくり」なんてことを大目標というのか、大きな方針と方向性として掲げ、教育委員会のみならず多摩市全体でも取り組んでいるようですが、そこに「どんな社会をつくりたいのか」ということが合わせて示されているかと言えば、そういうわけでもなさそうですね。

そしてまた、子どもたちの創造性、想像力が大事だと言いながらも、子どもがのびのびと学べるような教育現場があるかと言えば、やっぱり、それとは真逆になっているわけであって…とにかく先生たちの発想は「管理」…そして、学校の先生たちそのものも「管理」されているわけなので、矛盾が噴き出しているとも言えます。学校嫌いの子供も増えれば、学校現場のいきぐるしさに耐えられなくなる先生たちも増えていて…文部科学省があれこれ掲げているお題目は立派だなと思いますが、まるで雲の上で語られていることのように思うことも多い。

多摩市では他市よりも先駆けてESD教育に着目し、市内全小中学校がユネスコスクールとして教育活動を展開していますが、その効果検証というのか成果はどのように省察されているのでしょうね。年月を重ねているESD教育の到達点について確認してみる必要がありそうです。「探究学習」にもつながる取り組みでもあって、かなり先行してきた多摩市教育委員会の成果と課題があって、次の発展と展開につながっていくのかなと思うものです。

そういえば、数年前まで毎年開催されていた「多摩市子どもみらい会議」などは各学校から選抜された子どもたちによる発表となっていて、「立派でした」「子どもたち大したものだ」という感想を持つ一方、つねにどことなく違和感を感じていたことを思い出します。要するに、各学校の代表の子どもたち…ある意味「良い子」(良い子をふるまう訓練がされている)が集まり、大人向け発表会に過ぎなかったとも言え、そのこと含めた振り返りをすべきだと感じます。それに、今後は、「オンライン」という新たな手法も導入されることになりますし、個人的には工夫のし甲斐があり、面白い展開ができそう…とも。これは、外側から見てる人が気軽に言えることなのかもしれませんが、いずれにせよ、多摩市でも「探究」する学びへの取組みが進化していくことを期待するものです。

藤原さとさん、ドルトン東京学園のみなさまにもこうした研修会の場を開いてくださり、感謝申し上げます。より多くの方にシェアしたいお話しでもあり、とてもわくわくするひとときでした。ありがとうございました。

お正月は箱根駅伝…盛り上がりましたね。去年は壮行会は開催できなかったものの、グリナード永山では国士舘大学への応援コーナーが設置されていて、今でも足を止めてご覧になっている方がいらっしゃるのはうれしいですね。来年もまた国士舘大学も応援したいなあ。頑張ってほしい!