9月議会 補正予算は賛成多数で可決しています。

前からずっと気になっていた「棚」があり、でも、いつも売り切れていたところに今日は「こだわりプリン」がまだ残っていたので思わず買ってしまう。こだわり・・・とついているだけあって、このプリンは「牛乳、鶏卵、砂糖、クリーム」が原材料であって、クリームが入っている分、コクあって、少し高級感出ています。おすすめ。私には少し甘すぎる感じもありますが、甘さも押さえた味だと思います。

今日は補正予算と委員会付託を行わない案件についての議決、それから、明日から始まる各委員会に付託される案件の提案説明、来週から始まる決算審査にあたっての議案の説明が行われました。ちなみに今日1日に詰め込んで補正予算の質疑からその他の予定を終わらせたので、明日は休会になりました。

さて、補正予算は一般会計と特別会計に分かれていますが、私たちの会派のみ一般会計補正予算には反対をしました。全部が全部反対というわけではなく、新型コロナウイルス対策など必要な予算が盛り込まれていますし、賛成できる内容も含まれています。ただ、私たちはかねてから、「これから新規建設したり、新規に公共施設を設置していく」ということに対しては、将来の見込みを建て直ししてから取り組んでほしいと主張してきました。新型コロナウイルスにより、経済環境は著しく落ち込んでいますし、来年度以降の財政環境はさらに厳しさを増すと思います。そして、市民の生活は新型コロナウイルスで打撃を受けていますし、セーフティネットとして行政が果たすべき役割への期待が高まっている…財政環境は厳しくなって、市の収入が減ったとしても、支えていかなければならない市民の方々が減るものではありません。むしろ増える可能性もあるでしょう。そうなると、今、これから「造る」ということに関してはより慎重になるべきだと思えてなりません。

今回の反対については直接的には「北貝取小学校」について、恒久活用の施設にしていくための建設工事費に反対しました。今回の定例会では新たに「市民活動・交流センター条例」と「多摩ふるさと資料館条例」の制定も提案されています。確かに既に方向性としては決定もしていることであり、新たな公共施設をオープンさせていくための準備も進んできたことは確かです。しかし、状況が状況だけにここで一旦立ち止まる必要があると考えた…というわけです。

また、そもそも阿部市長が「子どもたちにツケを残さない。そのための行政改革も進めていく。」という一環で掲げてきた「公共施設を増やさないで、むしろ減らしていかなければならない」とする方針がいつのまにか反故にされたかのようになっており、廃止する方向で検討されて施設も住民要望を受け止めて存続(現状維持)に転換してしまい、全体でめざしてきた方向性と真逆を進んでいるのではないかと思えるような状態にあることを危惧しています。とにかく建物の維持管理というのは、老朽化した施設をメンテナンスするだけでなく、日々の運営管理もしていかなければならないわけで、他市に比べて公共施設の数が多い多摩市には大きな負担になっています。要するに最低限のコストで公共施設を守っていくにしてもかかる経費は膨大であるということですね。これ、多摩市の負担というのは「市民の負担」という意味ですね。

「本当にそれでいいのか?」

ということです。もちろん、利用できる施設はたくさんあればあるほどいいですね。市民のニーズは多様化していますし、それに合わせて、いくつもあれば幸せとも言えます。でも、全部、私たちが負担していくことになり、将来に引き継いでいくことになります。人口は将来的には減少していくことは目に見えていますし、何より、支えていかなければならない対象(高齢者など)は増えていき、支え手となる市民の数は減っていく…今に始まったことではありません。

なので、何とか、市民の皆さんの理解を得ながら、公共施設「数」を減らしていかねばならない…これが阿部市長にとっても固く決意した方針ではなかったかと思うのです。私はこの方針を支持しますし、もちろんこれは、現に利用している方々などに理解を得ることも難しいこととはいえ、理解を得る努力を進めていくことが必要ですね。きっと、そうした努力をされてきたけれど、理解を得られなかった結果の「施設は存続、廃止はしない」なのかもしれませんが、そうであるなら、「新しくつくる」という発想にはなかなか立てないはずなのです。私は今の状況にあって、市長と同じ立場は立てません。

北貝取小学校の「新たな公共施設」については、今、暫定利用されている東永山小学校の代替機能として検討されているものであり、「新しく施設を増やすわけではない」と説明されるのかもしれませんが、東永山小学校はあくまでも「暫定利用」にすぎません。新しく公共施設として条例で設置をして、恒久活用していくのとは全く意味が異なります。市民活動が活発であることは否定しませんし、もちろん、その活動があって、「健幸まちづくり」という一面もあると思っていますが、とはいえ、財政全体のことや将来的なことを考えると、「今は慌ててはいけない」と私は思いますし、私たちの会派でもその議論をしてきました。新型コロナウイルスはまだまだ終息に向かっているとは言えませんし、様子を見ることも必要ではないかと。

そして、文化財を一カ所にまとめていく方向性の「ふるさと資料館」ですが、もちろん、その方向を全否定はしません。ただ、もともと今の文化財展示場所である西落合中学校については桜美林学園が小中一貫校を設置する方向で話が動いていて、「だから、図書館も別の場所に建設しなければならない」「だから、体育館にある文化財もどこかに移転させなければならない」と急いだ話になっていたのですが、今、桜美林学園との話についても急ぐ話ではなくなったというか…「どうなっているのか?」という状態。となれば、急ぐ必要はなくなっているかもしれませんね。

まあ、長々書きましたが、要するに行政もよく使用している「持続可能性」について、改めて現況を踏まえて考え直すことも必要だ…という一点だけを理由にして反対です。もちろん、この状況を受けて、南永山小学校の跡地施設の解体を中止するなど一部見直しは行われています。でも、個人的にはお化け屋敷のようになっている南永山小学校の跡地施設の解体は進めてほしいです。夜、あのそばを通るのは怖いです。

一般会計の補正予算は反対しましたが、特別会計については賛成。また、今日、議決した契約案件についても賛成しています。補正予算で取り上げた内容についてもまたどこかで書けると良いなあと思っています。特に「5G」のこと、「電子図書館」のこと…便利便利をどこまで追求するのか?と問われている課題でもあるので。