武道館・陸上競技場・テニスコート内覧会@多摩東公園

低気圧が身体の不調をきたすことがあるそうですね。頭痛やら肩こりやら…と思っていましたが、一言…「単に、年を取っただけ」と言われて、返す言葉なし。

さて、武道館、陸上競技場、テニスコートがリニューアルされ、一般向けの内覧会があり、せっかくの機会と足を運んできました。自分自身が利用者でない限り、よほどのことがない限り、施設の中まで入ることはありませんので、私にとってみれば、「またとない機会」でもあります。

まだ、工事が終わったばかりと感じさせるような新品くささのある工事後のにおい。LEDに交換された電気はあかるく、そしてまた、何より武道館は空調が入って、快適さには格段の違い。トイレなどもきれいになっていて、気持ちがいいですね。この状態をいかにして持続させていけるか…今後は指定管理者の力量が問われていくことと思います。もちろん、市の責任が全く問われないとか、無くならないというものではなく、「指定管理者任せにはしない」とする姿勢は必要です。ただ、日常管理などは指定管理者の豊富な経験に委ねられていくことと思います。行政が直接運営するよりも機動力がアップしたり、あるいは多摩市以外の地域でも公共施設の指定管理を実施し、新たなノウハウなどもあるかもしれませんし・・・そのあたり、どのように発揮されていくか注目したいと思います。

それにしても、武道館…オープンしたのは昭和61年ですから1986年ですね。その頃は他市と競いながら立派な公共施設を建設してきた時代です。多摩市と同程度の自治体では「武道館」があること自体、珍しい。ここであと30年間は使う…ということ前提に大規模改修を実施したことを思うと、それこそ、どこまで活用実績を上げていけるかが問われる気がします。ますます市民にも認知され、その存在価値が納得されるようにならなければ…と思います。

今回の大規模改修工事はできるだけ使えるものはそのまま使うということを心がけたようですが(って当たり前のことと思いますが)、建設当時もとっても気合を入れてお金をかけた施設だなあとしみじみと。今回は必要最低限ということでエレベーターを設置するなど法対応も実施して、武道館の工事費としては約4.7億円。

そして、陸上競技場とテニスコートと合わせて、全体では12億円。かなり大規模な支出!…です。しかし、一方、比較すべきではないと思うもののパルテノン多摩の大規模規模改修は約80億円の規模・・・なんだか、12億円が「その程度の改修費」に思えてしまうということで、感覚が鈍りそう。市民がパルテノン多摩を持ち続けるためのコストの大きさを改めて認識しておきたいものです。

武道館。いい場所だなあと思います。武道だけでしか使用できない、させないという考え方ももう少し寛容になってもいいのかなあ…個人的な意見ですが、使ってあげるほうがいいなあって。もちろん「大切に」というのは言わずもがなであって、何でもかんでもOKにはならないかもしれませんが。この場所を維持管理していくための運営コストのことを考えることも必要になる時期も訪れるかもしれません。

陸上競技場、テニスコートも見学しましたが、限られた予算内で工夫をしていることがわかるような場所もいくつか見受けられました。陸上競技場はトラックが「青」になっていて、さわやかさを感じる施設になったと思います。ただし、いわゆる「公認」の競技場ではない点が残念。中途半端にしか記録会が実施できないという悩みは相変わらずのつきものですね。それはそうと、ロードレース大会とか…どうなるのかな…とふと思い出したりもしました。

テニスコートはコートを1面増やしました。6面は人工芝。1面はクレーコートに。更衣室の中までは見学できませんでしたが、当然、お色直しというのか改修していますので、快適にご利用いただけるといいなあと思います。また、実際に利用される方に感想を聞いてみたいと思います。

 

個人的にはテニスコートのすぐそばの喫煙所があまりにも堂々しすぎているのが気になりますが、「わかりやすい場所になければ、あちこちで喫煙されてしまう可能性がある」という配慮がされた結果の場所のようですね。それも一理あるかなとも思いましたが、時に風向きによっては簡単に受動喫煙できてしまうのは残念。

 

いずれにせよ、大規模改修をして、「使うのが楽しみ」と感想をおっしゃってくださる方もいるのがうれしいです。「大切に使われているんだなあ」といつになっても感じ続けることのできる場になってほしい。これは残念なだと思っていますが、古くなったり傷んだりすると、いつしかぞんざいな使われ方をしてしまうようなことってあると…感じるのです。だからこそ、日々のお手入れ、点検も含めて、心をこめて取組んでいただけるようにお願いしたいですね。管理している指定管理者だけではなく、その意味では市の姿勢もまた問われていくことでしょう。

 

 

最後に…私が納得できないというのは、やっぱり自動販売機のズラリと見事なペットボトル。自動販売機についても「置く」、「置かない」と意見は対立しています。ただ、私は「置く」ことを鼻から否定はしません。ただ、「気候非常事態宣言」をしている以上、多摩市として発信していかねばならないことがあるのではないの?と。ここにもまた、宣言を発した多摩市の本気度が問われる気がしてなりません。