オンライン学習のこと。

早朝からウォーキングしてきました。もちろん、ブヨなどにやられないために、虫よけスプレーをシュッシュかやってからです。尾根幹線沿いを多摩東公園から、永山方面へ。かつて、尾根幹線整備に対し、地元の方々が激しく住民運動をされた歴史がありますが、当時の成果が道路整備予定地として確保されている広々とした側道?…ウォーキングやランニングでも活用されている場所。お仲間同士でウォーキングをされていた方がそれぞれのスマホをとりだして「7800歩になった」「私は8000歩になっている」…と会話をしておられ、私も歩かねばならないと思った次第です。

 

小中学生は分散登校が始まったのかな…ということで、子どもたちが登下校する姿も見かけました。久しぶりの学校に心が救われた子どもたちもたくさんいたことでしょう。秋ごろには第2波がやってくるかもしれないとも言われている中で、オンライン学習を可能にする環境整備は避けて通れないと考えています。日本全国で言えば、約20万人もの不登校の子どもたち、あるいは学校に続けて通えないような子どもたちがいることを思うとき、オンライン学習環境が進むことで、より「個別最適」を追求することもできますし、プラス面は大きいのではないかなと感じています。

 

今日は、都議会無所属東京みらいの皆さんや都内の議員の方々と一緒に、愛和小学校でも一人一台タブレットを実現され、学校ICTのことでは先進的に取組みをされていた松田孝先生をお招きしてオンラインでの学習会。松田先生、くもん出版からも本を出されるということですが、まだ店頭に並んでいないので楽しみにしています。KUMONがプログラミング教育に着目し、そして松田先生の実践を伝えるために本を出版するというのはとてもインパクトの大きいことではないのかと思っております。愛和小学校がもし一人一台タブレットの実践をずっと継続できていたら、今…どうだったのか?…ということは考えないようにするわけですが、しかし、正直言って、松田校長の実践をベースにしながら、その取組みをベースにできていれば、もう少し、いろんな意味で違ったかたちが多摩市にもできていたかもしれない…と思うと残念です。

 

従来通り、昭和時代の「黒板+チョーク」の授業にどっぷりし、そこから変えようとしない意識…学校はとかく遅れているといわれます。でも、私がSNSなどで拝見している限り、試行錯誤ながら、変わっていくべきところ、変えていかねばならないところには臨機応変していく意欲を失っていない先生たちもたくさんおられるんですよね。これから子どもたちが生き抜いていかねばならない社会のことを見据えた教育、そして学びの場をつくっていくことが求められますね。今、新型コロナウイルスによる学校休校で「意識転換」が迫られた先生たちの大半がいろんな葛藤を抱えつつ、でも、今の状況を受け止め、乗り越えていくための努力をされているのだと思っています。そこを温かく見守りつつ、しかし、オンライン学習でただただ、今までの授業風景を録画して流すだけでは子どもたちは満足しない…ことも認識しておく必要があるでしょう。

 

子どもたちには自分のお気に入りのYouTuberがいて、さらにいえば、学校の勉強を先生よりももっとわかりやすく解説してくれる人たちがたくさんいるんです。うちの娘でさえも「学校の先生より、YouTubeを見ているほうがよっぽどわかるし、そのほうが面白いし頭に入る」と言っております。まあ、娘にとっては当該授業時間は苦痛かもしれませんが、でもYouTubeがわからないところをフォローしてくれるので、救われてきた経験が多々あるようで。いちいち先生の授業に腹を立てなくても、文句を言わなくても済んでしまう…というメリットがありそうです。オンラインになれば、当然ながら、同じことを学ぶにも、つまらない動画を見ているのは「時間の無駄」→停止ボタンで済みますからね。

 

ですので、先生たちには、子どもたちが学ばねばならないことがあるとして、それを自分自身の作成した動画で学ばせなければならない…ということに捉われることなく、対応してもいい…くらいの自由な気持ちで臨んでもらいたいものです。ただ、それが学校現場で許されているのかはわかりませんが。退屈でつまらない動画を見させられることほど、苦痛なことはない。想像すればわかることでもありますね。ですので、子どもたちが習得しなければならないことが、きちんと身についているかを先生たちが確認することが大事なことであって、それは、これだけ世の中に子どもたちにわかる、伝わる、理解できる…という動画もあるので、そうした既にある有用な教材を見つけ、その情報を先生が提供してもいいんだ~!くらいの心の余裕が欲しい。

 

それにしても、オンライン学習で問われるのは子どもたちの自己管理能力ですね。学校だとチャイムが鳴って、とりあえずいやでも何でも席に着かされる…わけですが、決して、自宅学習だとそういうわけにはいかない。親が見張り番なんていうのも子どもも苦痛ですが、親も苦痛…。「ちゃんとオンラインで勉強させないと」というのが親のプレッシャーになり、ストレスになり、そのことが親子間トラブルにつながるようなことあってはならないと思っています。

 

オンライン学習環境を通じて、先生と保護者とも今まで以上にやりとりが円滑にできたり、あるいは先生と子どもたちとも今までにはないやりとりができたり…まずはそこから始まるのかなって思います。先生たちはこれまで以上に、一人ひとりフォローすることをしなければならず、その意味では先生たちにも「慣れ」が必要になるのかな。そういう意味では保護者の皆さんにも、先生たちを温かく見守ってほしい…とも思います。

 

決して、悪い方向に動こうとしているわけではないので。

 

松田先生が指摘をされていたように、健康管理についてもとても大切で、ずっと画面を見続けないこと、あるいは姿勢の問題など、付随してくるような話題にも対応できるようにしておきたいものです。すでに市教委でも考えられているのかもしれませんが。私たち議員も、いろいろ目まぐるしく変わっていく環境、そこに新たにでてくる課題…対応できるように学び続けていきたいものです。