休会明け。予算審議が始まる。

議会が始まって代表質問が終わったところで休会。「ここ1、2週間が正念場だから」ということで長期にわたる(私にとっては)お休みでしたが、しかし、まだまだ正念場が来ているのかどうかもわからないというのか、新型コロナウイルスの感染は広がりに広がっていて、いつ終息するんだろう…という様相になっております。

今日から多摩市議会は予算特別委員会です。来年度予算が丸ごと市長専決処分なんて手段はあり得ないということで、しっかりと質疑をせねばということですね。とにかく年度内に議決させなければ(可決しなければ)、4月1日からの仕事がストップしてしまいます。

そういえば、予算特別委員会が始まる前に、本議会があり、市長からこの間の取組みについて行政報告だけ行われました。「質疑はしない」ということになっていたので、聞きたいこととかありましたが、まあ、そこは…遠慮しました。予定通りに本会議が終わって、予算審議へ。最初はいつもどおりに大会派順に総括的質疑。フェアな市政はしらた議員が担当しておりましたが、会派順では4番目に回ってくることもあり、準備していた質疑についての大部分が先に質疑をした会派の皆さんの内容とも重なっていたようにも思います。質疑内容がリピートになってしまう場合には、もう思い切って総括的質疑はやらないで、個別事業などで質疑をしたほうが良いのかもなあなんて思ったりもしました。

総括的質疑が終わってから、多摩市議会ならではの昨年秋の決算審査で実施した「議会による行政評価(みたいなもの)」を踏まえ、次年度予算での取り組みについて確認する質疑タイム。各常任委員会ごとに議会で実施した評価の内容について、行政のレスポンスを確認し、その後の提案などを行っていく感じですね。行政側から提出されている「平成30年度決算審査における『議会の評価』への令和2年度予算対応等について」(決算評価などについてはこちらから)を見ながら、チェックしていきます。すでにかなり綿密な打ち合わせをしていたこともあり、今日の質疑はすっかり副委員長の斎藤せいや議員にお任せ。他から見れば「副委員長とはいえ、新人議員にいきなり任せるのか!」(議場からは「冷たいな」というつぶやきも聞こえたが)ということだったのかもしれませんが、いえいえ、大丈夫。ちゃんと事前準備の成果を発揮して、委員会代表としてしっかり質疑してくれました。もちろん、年期を重ねている議員と同じく…とはいきませんが、自分自身が新人1年目のころを思い出せば、かなりグレード高いですから、文句なし!

私たちの生活環境常任委員会は「脱プラスチック社会」というのを一つのテーマにしていますが、とかくこれについては一つ一つできることを取り組んでいくしかない。今日の答弁では「すべてのプラスチックを無くすことは難しい」という認識も示されたわけですが、しかし、発生抑制に向けて行政ができるあらゆる努力を重ねていくことは必要ですし求められますね。市民に求めていく、あるいは企業に求めていく前に「市役所が率先して!」という姿勢を見せていくことが何よりですね。

この後の歳入の質疑の中で、折戸議員が「公共施設にある自動販売機の飲み物を点検して、脱ペットボトルにしていくべきでは」と提案していましたが、なるほど…そうした小さなところからでも取組みしていけそうですね。すでに鎌倉市では私たち委員会が提案したマイボトルの普及をめざした官民連携のウォーターサーバーの設置、そしてまた「プラごみゼロ宣言」により公共施設の自動販売機でのペットボトル販売の中止など、具体的行動がズンズンと進んでいるのです。

あ、なぜ、こんな話が出てくるのかと言えば、市長が施政方針で「(仮称)気候非常事態宣言」を行うということを突然表明したこともあり、議長や副議長(お二人とも生活環境常任会に所属している)から、委員会が取り組んできた「脱プラスチック」のこと、あるいは「廃プラスチック発生抑制」のことについても、一層取り組みを加速させることができるのではないかとご示唆をいただいています。先日の委員会の打ち合わせの際にも、「何か議会としても行動できることを…」と議長、副議長を中心にして素案を検討されているようなことを聞いていますので、私たち生活環境常任委員会としても議会全体での取り組みが進むよう動いていきたいと考えています。

さて、やはり今日の質疑では新型コロナウイルス対応、またその影響などをめぐるやりとりもありましたが、当然ながら社会経済環境と市税収入というのは密接な関係があるわけで…今後の見通しについても楽観視できないというか、厳しい見立てをしておかねばならないだろうなあと思っています。もちろん今、具体的に…明らかにできるものではないですが、景気後退の波が襲ってくることは確実でしょう。

 

それにしても、今日はものすごい一日が長かった。議員は発言時間に制限がありますし、ちゃんと5日間という予算審議の日程を踏まえて時間設定されているはずなんです。そういう意味では、残業しないように配慮されているとも言えるんですね。にも拘らず、今日は19時半に終了とは。イレギュラーなことが発生し、審議が中断したとか、他の要素があれば別ですが、今日はまあ、ごくごく普通に質疑が進んでいったんですけれどねえ。一日の会議の時間というのは時計を見ながら、ちゃんと采配してほしい…という思いを持ったのは私だけではないでしょう…。こういうところ、実は議会事務局(局長とも言えるかもしれないが)の手腕の見せ所なんですね。

 

明日は歳出の質疑から始まります。総務費はかなりのボリューム…私もいくつか質疑の準備しております。