「よりよい」をめざすための道のり。

パルテノン多摩・周辺施設整備等特別委員会の市民との意見交換会でした。たま広報でも告知ができず、集客がやや心配でした。

副委員長の大野議員がプレスに案内を送り、新聞(読売・朝日・東京)で取り上げられ、あとは年末と成人式の日に実施した議員有志での遊説、それから、特別委員会メンバーにそれぞれ100枚ずつのチラシを割り当てて配布してもらう…もちろん市議会のホームページ上での告知など…あとは図書館のことなので図書館でチラシを置いてもらう…それから、もう一つ私が知っている範囲で言うとすれば大野議員と折戸議員は自分自身のニュースの中に告知記事を載せたり、あるいは、一緒に戸別ポスティングをしたり(ってその数がハンパない!それぞれ3000枚以上)、あとは出会った人、関心を持ってくださった人に案内をする…結構、手を尽くした感がありました。

結果的に集まったのは約55人ほど。特別委員会のメンバー以外、それから、参加者から質問が出るかもしれないとのことで、関連する部署からの部課長なども参加。会場になっていた市役所西第一会議室は外の冷たさに反し、議論も含めて冷静ながらも熱かったなと思います。意見交換会では特別委員会での意見の到達点から、「パルテノン多摩の西側駐車場とレンガ坂との間」か「パルテノン多摩西側駐車場の場所」のどちらかに図書館の場所を決定するためのヒアリングだったのですが、結果的には「もう少し落ち着いて決めたらいかがか?」という市民からの声が大きく、「なぜ、そんなに急ぐのか?その必然性はどこにあるのか。」という声などが上がり、グループ分けをして意見交換しようと考えていたようにはなりませんでした。とは言え、「会の雰囲気によって、臨機応変に対応することがあるかもしれない。」と予めおっしゃっていた藤原委員長がうまく会の進行をしてくださったと思います。

委員会としては「今日の意見交換を経て、17日に場所を決定したい」と方針を示したこともあり、そこに反発が大きかったように思います。それに対し、意見交換会の状況を受け止め、もう少し落ち着いて議論を進めるのかどうかが議会に問われるなと思いました。「今日の意見交換会の意見はどのように反映されるのか?」とする意見も出されていました。「どんなに意見を述べたとしても、17日に場所を決めてしまうとしたら、意見を述べても仕方がないと思う。」と主張する方もおられました。端的に言えば「これはガス抜きの場ですか?」と言われたのだと思っています。

今までの経過をつぶさにご覧になっている方もいらっしゃれば、そうではなく、今日の意見交換会に初めて足を運んだという方もあり。最後まで、意見を述べられずに終わった方もおられて気になりましたが、「発言した人と同じ気持ちだったので、様子を見ていた。」とおっしゃっていて、「こういう場が大事だし、がんばってほしい。」と感想を述べて下さった方もいらっしゃり、ありがたかったです。市民の方々も立場がそれぞれ。「議員の皆さんは市民の代表なのだから、自信を持って進めて欲しい。」「決定が1日遅れれば、1日分のマイナスになる。」という趣旨で委員会の取組みを後押しする声もありました。

個人的に言えば、「そもそも財政が困難。ハコモノを減らすと言っていた方針はどこに行ってしまったんですか?私たちは子どもたちの時代に負債を残したくない。」とのご意見に、「痛み入ります。」という気持ちです。「最初の方針はどこに行ったのか?」について言えば、「一貫性の無さ」を指摘する意見を耳にすることは少なくありませんし、私もそう思っています。

これからの時代を見据えて、先見性を持って対応していく。「よりよい」をいつも考えて取り組んでいくことでは誰しもが思いを共通しているのではないでしょうか?市民に意見を聞くと言っても、「聞いたら聞いた人だけの分」の声が存在している。もちろん、いつまでも議論をしていていいというわけではありません。そこに決断があるのだと、いろいろな場面で私が感じていることです。その中で大事なことは「このあたりまで議論していれば、多くの人に説明もでき、理解もされるだろう。納得も得られるだろう。」という自分の感性的なものを失わないことかなと思っています。それは、「自分の思い通りに事が進むかどうか?」の判断とはまた異なる次元での判断。議長としては…特別委員会の議論の行方を見守りつつ、委員長や副委員長の思いもあるでしょうから尊重しながら、議会全体としての動きを作って行けたらいいなと思います。なので「よりよい」をみつける道のり…なのです。

寒い中、不便な場所での意見交換会にわざわざ足を運んでくださった皆さんの存在に感謝です。こうして意見を述べて下さる方の心の底には「議会への期待」があるのではないか?というのは私の考え違いではないと思っているのです。