パルテノン多摩の今後の運営。

こちら「パルテノ」がお気に入りです。味もですが、名前も。もちろんギリシアヨーグルト、「パルテノン神殿」が商品名の由来です♪

さて、一般質問は「阿部市長は『多摩センター』をどんな‘まち’にしたいのか」「公益財団法人多摩市文化振興財団の今後について」でした。どちらも重たい問題過ぎて・・・。言ってみれば、どちらもパルテノン多摩の改修問題などにも密接にかかわることでもあるからです。なおかつ、どちらも市長がちゃんと方向性を示していかなければ、どんどんぶれるし揺れていくことと思っているからです。

って、別のこれに限らず市長はつねに方向性をちゃんと出していくことが求められますし、そこを補佐する副市長の力も大きい。とは言え、パルテノン多摩の改修問題がこれだけ騒ぎになっている(と言ってもまだまだ一部だけれど)わけなので、やはり市長の手腕が試されるときかなとも思っております。

昨日、再質問を作成していて、当たり障りなくサラリとだけは終われないなと思ったので、「財団の今後」ということに集中しようと決めていたのですが、本当は「多摩センターの今後」のほうがもっとたくさんの再質問を用意していたんです・・・・。これもどこかで取り上げておきたいなと思っていて、予算委員会でと思っています。

で、財団のことについては、次なるパルテノン多摩の運営者をどうするのか?と関わってくる問題。改修後もどうやら「財団」に任せていきたいと考えていることは、9月あるいは12月の私の一般質問でも確認できているところです。そもそも副市長は「任せるべきは多摩市文化振興であろう」って答弁をしており、担当部長も「多摩市文化振興財団に任せることが基本」なんてことを答えているわけです。多摩市の文化施策を推進していく重要なパートナーであるという認識も述べられてきました。

そこまで言うのだったら、「改修後も財団の運営でいく」と決めて、次のステップに進んでいくことが大事ではないかと考えてきました。ところが、9月の時には「12月に結論を報告したい」と言われ、12月の時には「当初予算までには方向性をしっかり固めていきたい」と答えをもらい・・・・そして今回も、「これから財団を第三者評価したり、専門家からアドバイスをもらったり、ワークショップなどでご意見も聞きながら」最終的な結論を出すというのが答え。

未だどうするかこうするかと迷うような状態こそ、「財団に任せたいと思っているけれど、でも、今の財団に任せる」と言い切れない’何か’があるというわけですね。その’何か’については、どういう聞き方をしても、行政からちゃんとした答弁をもらうことは難しいだろうと思っているため、嫌われること承知で「財団がダメ」な理由をちょっとだけ指摘。理事会や評議会がどこまで機能しているのか見えてこない状態、事業費の赤字率も出てきた資料によれば50%を超える状況で、財団の収入は6割以上が税金に依存している状態・・・・市民には「天下りのための組織」と言われ、「あの三セク」という言い方をされ、「廃止したほうがいい」と言われ、「温存しているのは議会の責任は大きい」と言われているわけですから。

やっぱり、堂々と自信を持って「財団」に任せることが最良の選択と言えるようになりたいですね。そのために事業者は広く公募し、市民にも公開でプレゼンテーションもしてもらうくらいの過程を経るべきだと思うわけです。公募をしないという選択は、もう今の段階ではありえない。そんな風にすると、ますます「議会何やってるの?」と言われかねないため。確かに財団はパルテノン多摩を運営するために設置されたこと、これまでの実績もあることは認めます。でも、だからといって、このまま継続させて良し!と議会が太鼓判を押せるかと言うと、なかなか難しい。

これが私の判断です。

あっ、もちろんパルテノン多摩の大規模改修がどう進んでいくのか?もわからないわけですが、「大規模改修しない」と決まったわけではありません。市が考えている「大規模改修」が実施されることになれば、いずれにせよ、その後の指定管理者を選んでいかなければならない。もし、「財団」に意思があり、その後の運営者にもなりたい!という気持ちがあるのなら、公募事業者の1団体として、しっかりと臨める体制を構築してもらうしかありません。指定管理料についても4億円を出し続けることはもう考えにくいわけ・・・・ですので、事業の組み立てに工夫も必要になってくるでしょう。財団の経営をどう立て直していくか、いつのころだったか、「経営改革プラン」なるものが策定されていましたが、もっと集中改革を進めていかないと、市民に説明できるような、市民が理解できるような内容にはならないでしょう。

 

「別にパルテノン多摩いらないけど」という声も私のところには寄せられていますので、その市民の声にもきちんと応えられるようしていかなければならない。パルテノン多摩の80億円の改修費。運営に毎年5億円で30年間運営するとしたら150億円。だったら、今、20億円かけて壊してもらいたい・・・・という同世代も決して少なくありません。この状況の中で、「シンボルだから」とか悠長に構えていられない…その気持ちと背中合わせで考えていかねばならないのです。個人的な心情として、財団の職員さんに顔見知りの方もいらっしゃるし、厳しいこと言いにくい。でも、言わなければならないですね。