公民連携を模索するためにはどうすればいい?

無題

これからの時代は「公民連携」と言われ、多摩市でもめざすかたちとして研究とか、担当者もいろいろ情報を掴んでいるのではないかなって思います。せっかく情報収集していても、それがなかなかかたちにならない、できないとしたら、その理由の分析が大事かなと思う今日この頃。

先日も、私がお気に入りで見ているページに、公民連携の事例研究で「宿泊型産後ケア施設」の話しが掲載されていて、興味深いわけですが、こうした情報に触れれば触れるほど、今、いろいろ多摩市が取組んでいる諸課題にも工夫できそうだと思いますし、むしろ方向性としてはめざしていくべきことではないかと考えています。

これらは、「仕様」をつくるところから行政と民間が一緒に取組むことであって、いわゆる今までの伝統的な「民との連携」発想では通用しないもの。多摩市もチャレンジしたらいいなと思いますが、先んじて、多摩市行政の組織風土に照らすと・・・なかなか二の足を踏んでしまうような感じもありますね。一人ひとりの職員さんと個別に話すと意識も高くて、結構ユニークでいい発想を持っているのに、組織となると何か後ろ向きというか、「守り一辺倒」という感じがするのは本当に残念。

多摩市にスタジアム構想・・・というニュースには私も度肝を抜かれたわけですし、これに対しては丁重にお断りをしたそうですが、私はこうした提案を出してもらえる潜在性があるのだと感じたことが収穫であって、その点では、将来にわたってのまちづくり構想の中で、多摩市のポテンシャルをもっともっと見出してもらえるような場も含め、「営業活動」って大事だなと感じたわけです。

多摩市のまちづくりの歴史を考えてみると、「待っていたらできた」のニュータウンであり、いつのまにか発展したのかもしれませんね。一方、今、私たちがしょっちゅういろいろな場所で比較される稲城市の場合・・・実は、かなり行政が努力されたという話を聞いています。特に稲城市のニュータウンエリアについては後発で、取り残されたようになっていたことは(取り残されたというよりも、順番待ちだったのかもしれませんが)、30年前の若葉台駅周辺の記憶のある私にも理解できることで、ホント・・・稲城市の成長と発展をまざまざと実感していますが、この過程ではニュータウンの土地をどうするかについて稲城市行政がかなり奮闘されていたとのことです。次々と企業立地していて、しかもイメージもいいですね。テレビ朝日とか・・・。遅れをとった分、時代環境も変わって、街づくりに対する危機感もずいぶん高かったはずですね・・・その意識が街の発展に結びついているのかなとお見受けしております。

そんなことで、私たちの多摩市も・・・ニュータウンの先輩として、いつかは新しいエリアも場所も辿る道を先行しているとも言えますし、ここで、危機感(ちょっと表現が当たらないかもしれませんが)を持ちながら、次の一歩を踏み出し、次の一手をうっていきたいですね。さあ、市長の任期は残すところあと一年になってくるわけですが、さまざま課題山積厳しい状況の中で、どんな施政方針演説をし、まちの未来を語ってくださるのかが楽しみ。そうそう、私たちの会派はそんな市長に対し、今回は代表質問に臨むのは遠藤ちひろ議員と決まりました。市長からそのお考えをしっかりと引き出す質問づくりを会派で進めていきたいなと考えております。

まずは公民連携を進めようとする素地づくりをもう少し加速できるような一歩踏み出し、市長には取り組んでほしいなと・・・思ってます。やっぱり、こうしたことには「うまくいくかどうかわからない」と躊躇するのではなく、「よし!やってみよう!」と背中を押してくれる存在が大事ですから。模索をするにも、そんな後押ししていきたいですね。