定例会終了…

20161004

9月1日に開会の定例会が終了。すべての議案は無事可決。昨年度も決算も全会一致で「認定」となりました。各会派とも討論の中で「パルテノン多摩大規模改修」に対する見解を述べていましたが、議会全体としては「大規模改修」を頭ごなしに否定するものではないですね。もちろん金額の規模は別ですが、「パルテノン多摩は廃止」と述べる立場の意見はありませんでした。街全体をどうするか?を考える上で今回のパルテノン多摩の大規模改修のみならず、後続で待ち受けている?・・・多摩中央公園も含んでのパルテノン大通りなど全体地域の再整備からの図書館本館の移転新設・・・そして、市庁舎の建替えも・・・私たち市民自身も考えなければならない課題は山積。先行して取り組んでいるパルテノン多摩が目立ちますが、それだけの問題ではないことを踏まえ、私たち市民自身で解を導いていかねばなりません。現状報告と伝達に果たす議会、議員の役割も大きいですね。明日のたま広報にも掲載されるようですが、市長が先頭に立ち、市民に向けての説明会も行われる予定だとか。議員もこうした場に積極的に参加をしていきたいものです。

さて、週末に小学校の運動会がありました。今年は雨続きで、十分な練習ができなかったので、子どもたちはもちろん、指導する側の先生たちも「もう少し時間があれば」という気持ちもあったかもしれません。高学年になると「照れ」も入ってくる年頃ですが、それぞれ表現の仕方はいろいろあっても、一人ひとり持っている力を出し切ったと思える場になっていたらよかったなと思います。

学校教育については、ちょうど全国学力調査の結果が公表されました。それに合わせてた結果報告が先週の教育委員会でも行われました。私は学力も大切だと思っていますが、同時に行われる生活習慣、学習環境に関する調査も大事かなといつも思ってみています。学力調査は結果票が家庭にも戻されるようですが、いわゆる生活調査の方の回答については戻ってこないのですね。いずれにせよ、全市の傾向ということで、教育委員会では各学校ごとの正答率を把握しているのだと思いますが、一般には示されることがありません。本当は各学校がどうであるのか知ることで、例えば学校ごと予算配分の在り方とか変化をつけることもできそうなのですが、そこは公表することの影響を考えると躊躇するというか、「公表しない」ほうが妥当であり適切です・・・そのかわり、学校ごとに必要と思われる対応と伴う予算付けも考えてもらいたいですね。大阪の茨木市に視察に行ったときには、各学校の状況を教育委員会が分析し、内部情報としてきちんと示しながら、限られた予算を市全体の学力底上げや子どもたちの生活力向上のために配分されていて、押しなべて「子ども一人当たり○○円」みたいな感じではありませんでした。もちろん、多摩市の場合にも若干学校ごとに色付けはありますが、しかし「公立」であるかぎりどちらかと言えば「平等」が優先されています。でも、その考えも理解できないわけではありません。けれど、子どもたち全体の「底上げ」の観点も重視していくべきでしょうね。少しずつそちらにも視点が向けられていて、放課後の学習指導などは「必要な子ども」への補習が重視されていますが・・・でも、そうなると心配なのは「まあ、大丈夫だろう」と思われている子どもたちかなとも感じたりします。「まあ、大丈夫」と思っている子どもたちが実は大丈夫じゃなかったり、落ちこぼれていき、「平均」にいる子どもたちが「平均以上になかなか上がれない」との分析があることも頭の片隅に置いておきたいです。

ということで、教育委員会の中で話題になっていたことで、「生活調査」の方で「いじめはいけなことか」と回答している子どもの割合(当てはまる、どちらかというと当てはまる)が全国平均に比べて低い傾向で、道徳にしっかり力を入れていく必要性が確認されていました。その中で、教育委員さんが発言されていたこと・・・・素晴らしい視点って思ったことがあります。それは、「いじめはダメです!」というのではなく、逆の視点で「親切であること」とか「人にやさしくあること」を伝えていく方がいいのではないか?ということでした。確かに「いじめはいけません!」と否定的に伝えられるよりも、「人への親切」とか「思いやりの気持ち」がどんなに素敵なことであるか子どもたちに伝えていくことにもっと力を入れたほうがいいですね。子どもたちが自然と大事なことに気がつき、行動できるように大人が促していくこと大切です。道徳教育に力を入れることを否定はしませんが、「教科書で教える」ことにどうも違和感がありすぎて・・・・。私が子どもの頃「道徳の時間」になると、NHKの教育番組を見ることができて毎回楽しみにしていましたが。そういえば、土日のどちらかで「中学生日記」という番組もあってそちらも気に入って、よく見ていた記憶あります。

 

いずれにせよ、「親切であること」って生きていく上でとても大切であり、必要なこと。運動会を見ていても思ったのは、互いに相手のことを思いやったり、チームを思いやったりしながら、行動しているんだなあということ。単に勝ち負けを越えたところに、協力し合うとかなんだとか・・・きっといろんな価値が込められて成り立つのが運動会なんだろうなあ。「勝負」も大切ですが、練習を通じて、そして本番を迎えて・・・・終わって・・・子どもたちに何が伝わっているだろう?運動会を見ながら、考えたことでした♪

 

明日から全国都市問題会議に参加するために、岡山に向かいます。せっかくなので広島まで行き、平和祈念公園なども見てきます。もちろん、せっかくなので、広島にあるアステールプラザ(いわゆる複合文化施設(笑))も見てきます。