10年間ふるさとなみえ博物館@関戸公民館

今週末に開催される「せいせき桜まつり」にあわせて、「10年間ふるさとなみえ博物館」の展示が行われています。少し前までは、多摩第一小学校でも展示がされていて、先月末から関・一つむぎ館、そして、明日から関戸公民館のギャラリーに場所を移しての展示となります。展示準備のお手伝いをさせていただく機会に恵まれ、関・一つむぎ館での展示物を片付けて、関戸公民館ギャラリーに運んできました。(東京新聞にも記事掲載されています)

桜ヶ丘商店会連合会のみなさんが中心となり、毎年、東日本大震災が発災した3月には福島の子どもたちとの交流を積み重ね、桜まつりにちょうど合うタイミングで、私たちの記憶を少しでも風化させず、そしてまた、そこから私たち自身が学ばなければならないことを伝える機会をつくってくださることは貴重だと感じています。私も可能な限り、多摩市の子どもたちと福島の子どもたちでつくるコンサートなどに足を運んでいるのですが、「大人、もっと頑張らないといけないのにな」という心境になり、自分の未熟さを感じたりもするのです。

こうした取組みも、継続することは簡単ではありません。「あれから10年以上」にもなってしまうと、残念ながら、私たちもあの時に感じたこと、考えたことから遠ざかっているのが正直なところではないかなと。

もちろん、それは、ある意味で時間の経過の中で、それとともに前向きに歩んできた、いろんな意味で立て直しをしてきたとも言えるのかもしれませんが、でも、やっぱり「忘れてはならない」のだと考えていて、特に、私たちは福島の原発事故のことはまだ現在進行形で自分事として捉えながら暮らすことが必要ではないかと。だから、継続して取り組んでくださっている商店会連合会のみなさんの志には頭が下がる思いです。「継続は力」…蓄積されているものを感じているのは私だけではないと思っていますが。

 

それにしても、あの時、東京に住んでいる私たちに問われたことは何だったのか。そして、計画停電なども含め経験をしてきた私たちは、今、どう私たちの暮らしの中に教訓を生かすことができているのか。本当はあの震災で私たちすべてに「暮らし方」「生き方」の問い直しがされたのだと考えていますが、それでも、自分自身も根本的な問い直しができているとは言い難いかな。反省。

 

だからこそ、こうした展示に触れ、改めて考える機会を持てたり、新たな学びに出会えることが大事。子どもたちが心を込めて制作した数々の作品にはどんな想いが込められているのでしょうか。「なみえっ子カルタ」に綴られている子どもたちの心情とは…そこに私たちは何を受け止めることができるでしょう。

 

ぜひ、多くの方に足を運んでいただけるといいなと思っています。