未来に向かう…か。

議会が終わるとホッとするのは束の間、次の定例会に向けての準備が始まる感じです。いろいろとアドバイスをくださる方もいらっしゃるのですが、やっぱり、「高齢化がますます進んでいく」ということをどう考えていくか、自分自身の経験と共に…ということもあり、子育てや教育のことを中心に市政の課題に取り組んできましたし、これからもやっぱり「子ども政策」は優先で重要とと思う一方で、高齢者の人口がまだまだ増えていき、ニュータウンそのものも′まち’としては年月と共に更新もしていかなければならず、その課題は多摩市にとっては本当に重たい。

団地の建替えについても話題には出ても、実際に進めていくともなれば厳しい。戸建て住宅は、例えば桜ヶ丘地区を見ていても、立派なお屋敷だったところが売却され、そこに住宅が新築されていき、「景色が変わっていく」を感じているのですが、集合住宅の場合には、まずは住民の合意形成が本当に大変。日本最大級の建替えと言われた諏訪2丁目住宅の場合にも25年間、四半世紀かかっていて、その間の歴史を辿ると社会経済状況にも左右されていることもわかります。ちょうど建替えについて話し合いを始めたころが、平成元年くらい…となれば、そのころ、25年前から始まっていたということは、そのころの多摩市の高齢化率は10%にもまだまだ届かないという状態だったので、着手するのが早かった…ここは大きなポイントだと考えています。

賃貸の集合住宅の場合にはオーナーの考え方次第。東京都やURが今後どうしていくかがカギを握っているわけで、都営住宅は少子化と共に閉鎖をした学校跡地に助けられる格好で少しずつ建替えが進んでいますが、「民間ではない」からこそ、もちろん、できていくこと…こうしたところにも「税金使われているんだよな」と。

「先見性をもって、将来のビジョンを」

と言われるのですが、私の中ではニュータウンの再生と言うのは、今あるもの、今あるこのままの状態をそのまま維持していくことではないだろうと感じていて、団地の建て替えや再生などについても、今の戸数をそのままそっくり維持するとか、あるいは、戸数を増やすとかそんなことは全く考えられず、「人口が増えるように対応すべき」と言われても、r何だかピンとこない今日この頃。ただ、やっぱり「住まい」は「暮らし」を考えるうえで、その快適性、居心地を含めて、とても大切なこと。住宅都市としての魅力とは何か…その原点に立ち戻りつつ、新しいニーズを捉えていくことが大事なのではないかなと思うのでした。「職住近接」なんて発想とは無縁のベットタウンでしたし。

受験生である我が子を見ていると「未来に向かっていくんだなあ」という気持ちがしていて、同世代の子どもたちと話していると、やっぱり、子どもたちにとっての「未来」はいつも明るく開いていて、大人になる子どもたちを待ち構えている感じ。「残りの人生をどう生きるかを考えよう」なんて年齢やら年代とはまあ、違うなあと。

より先を長く生きていく子どもたちだからこそ、私たちよりも先を見ているはず。そう思うと、もっともっと若い世代の声を反映できるように仕組みをつくったり、工夫をする必要もありそう。「負担ばっかり増やさないで、押し付けないで」と言われているような気がしているのは私だけ…とも思いませんが、私たち大人がどこまで「未来を見れているか」…「今だけ、自分だけ」になっていないかどうかを改めて考えたいものです。

ということが、頭の中によぎる時間が多い…そんな寒い一日だったな。明日からまた連休でうれしい。