多摩市の特別支援教育。

久しぶりに教育センターに足を運んできました。12月の議会に向けてのヒアリングのため。この間、教育センターに行った時には気が付いたのか気が付かなかったのか…他に気を取られてぼーっとしていたのかもしれませんが、発達支援室と教育センターの相談室の事務室を隣どうしにして、機動的に動けるような環境整備をしたことに伴って、階段、廊下にもペインティングがしてあって、わかりやすい表示。この建物はもともと学校で…いかにも廃校的な殺風景な廊下には冷たさとさみしさを感じていたのですが、明るくて…トボトボ廊下を歩くイメージが少しは払しょくされた気がします。

合わせて、階段をのぼりながら、特別支援学校の子どもたちが描いた作品が飾られていて、これもまた雰囲気がいいなあと思っていたのですが、センター長に伺ったところ「そうなんです!少し明るい雰囲気をつくりたいなあと思って。」と多摩桜の丘学園からの作品を掲示しているのだそうです。階段、廊下など…雰囲気づくりはとても大切ですね。やろうと思えばいくらでも工夫はできるものですね。教育センターについては私もずっと感じていることもあるので、少しずつでも良い方向に改善していけばよいなあと願いつつ、見守りつつ…時には取り組みを促しつつ…と今に至るのですが、決して後退はしていないと思っていて、今後、新たに就任された千葉教育長にはさらなる教育センターの活性化を期待したいと考えています。

9月末で退任された教育長も「特別支援教育の充実を願っている」ということを述べられていましたが、現実的には限られた予算の範囲内で対応することの難しさと、そのやりくりにはこれからも頭を使うというか、悩ませるところだなと捉えているところです。頭を使ったり、悩んだりするのは私というよりは、どちらかというと実際に執行側にある行政とも言えますが…。千葉教育長は多摩市で特別支援教育の取り組みが始まったころに教育委員会の指導室で各学校などにフットワーク軽く訪問しながら、現状把握をされながら、具体的な施策や事業へと落とし込みをされてきた方。また、指導室からは現場の中学校に戻られたのち、多摩市の特別支援教育の現場でも実際に仕事を重ねられてきた経験もあるので、個人的には期待しているところ。

ですので、せっかくなので「教育センター」のことをはじめ、今後の、特別支援教育、不登校などにかかわる問題と改めて一般質問したいなあと思っているのでした。

毎日が終われるようにセカセカしながらも10月に入ってからもう1週間が過ぎ去り…早いなあと思っています。明日はオンラインによる生活環境常任委員会の開催。9月の議会で「会議時間短縮」のもと「協議会は先送りして、10月にオンラインで開催する」方針に基づいて行われます(こちら、参考資料;生活環境常任委員会2109日程)。

定例会内で実施される通常の委員会の場合には協議会も含めて、インターネット中継が行われるのですが、オンライン開催の協議会ののみの開催だと市民との情報共有という観点での中継などが行われないのが難点。技術的な問題の解決もありますが…。個人的には協議会案件にも重要なものが含まれており、行政が取り組んでいるさまざまな事項の進捗状況など確認できる点は無視できないと考えています。今回の協議会案件では多摩センターのレンガ坂の改修工事に関する説明が行われる予定です。すでに先週末、市民説明会を経て、工事に入ろうとしている現段階で…手続き論というか、市民からのパブリックコメントをどう募集してきたのか、意見をどう聞いてきたのかも含めて、少し課題があるのかも。そのあたりについて確認しておきたいと考えています。長年、市民が親しんできた風景をどう守っていくのか、全取り換えしてしまうのではなくて、「親しんできた環境」はまちの財産と捉えたうえで、次にどうつなげるのかを考える…これは「街づくりの思想」ともいえるのかもしれませんが、きっと大事なことですね。叩き壊してすべてを刷新するという時代はもう終わっている感じもします。新しくしてしまうほうがコスト的には安く仕上がる…という場合もあり、その選択をせざるを得ないのかもしれませんが、でも、私たちの街に刻まれている「財」を帳消しにしてしまうようなことはできないかなあとも。

レンガ坂の価値を含め、オンラインの意見交換会でさまざまな方からのご意見を伺うことができ、自分もまだまだ勉強不足であるなあということを感じながら、街を大事に思い、街の価値を見失わないようにして、未来を考えていく必要性を改めて認識したのでした。事前に配布された資料にも一通り、目を通したので、明日の準備は完了…。