3月議会 一般質問

「かこさとし」の特集のMOEが届く。週末の楽しみが一つ増えてうれしい。

今日も市議会定例会は本会議、一般質問の5日目で最終日。5名が登壇しました。トップバッターは自民党の山崎議員。コロナ禍における高齢者問題、GIGAスクール構想とICT教育に対する要望を質問されていました。穏やかにご自身の意見を中心に述べられていたことと、学生インターンの方々からの声をまとめてICT教育に対する問題提起をされていました。ネットモラル、ネットリテラシーについては私の質問でも指摘をしましたが、今まで以上にしっかりと取組む必要があり、そのためにも先生たちが意識のみならず、知識もつけていかねばならないのでは?とも思っています。市教委の情報提供が大事ですが、どんなに役立つ情報であっても、先生たちの目に留まらなければ意味が無い。もちろん各家庭への情報提供も必要であって、「家庭との連携」という視点も重要ですが、それにしても、結局は、きちんと届かなければならないし、その先で、提供された情報がきちんと受け止められていく…ということも必要で。

言うは易し行うは難し。でも、「言い続けなければならない」…しつこいくらいに…という気持ちが大事かもしれません。

続く、公明党の渡辺議員から話題提供のあった「消防団活動」に関する問題。消防団活動の意義があり、しかし、その活動をこれからも継続していくための担い手の確保をどうするのか…という視点から、時代に合った見直しや改善を進めていくべきではないかとする問題提起がありました。活動を承継していくためには、担い手となる世代を取り巻く環境なども考慮した体制に変えていくことの必要性は共有されたように思います。もちろん、今までもそれに対する意識がなかったというわけではありませんが。現実的には、市外に働きに出かけている方が消防団活動に関わることそのものへのハードルが高いとも言えます。待遇を改善しても、活動を支えていくために犠牲にしなければならないことも多く、特に家族への負担感という意味でも難しい面もあります。家事も育児も男女ともに…という時代ですから。

女性にも消防団に加入してもらい、活躍の場を増やしていくことも一つの方策とはいえ、やっぱり、力仕事になると…そこはなかなか厳しい面もありますね。ただ、火事に対応するというよりは、いざというときの災害発生時に女性の活躍は期待できる面もあります。そこは同じく公明党の本間議員が「防災に関する決定の場に女性が少ない」という指摘もされていたように、女性の立場からの視点をさらに取り入れる工夫も含め、まだまだ検討できる余地はあるようにも思っています。

本間議員の質問でも、昨日の伊地智議員の質問でも「普段からの備え」のことが指摘されていたように、「いざとなれば…」ではなく、やっぱり、日常の心がけが大事だというのはいわずもがな。そして、本間議員も伊地智議員と同様に「地域委員会」というのが災害時に大事な役割を果たしていくのではないか…という指摘をされていましたね。個人的には地域委員会は中学校単位が一つに目安になっているので、災害時にも役割を果たすことが期待されるとなれば、やっぱり避難所ごとの小学校区ごとかななんて思ったりもしますが、いずれにせよ「地域委員会構想」なるものについて、もう少し、協議を深めていくほうが良さそうですね。本間議員が今日も取り上げていた「地域猫問題」も「地域委員会」の課題のひとつになっていくことなのかもしれない…とふと思ったりしました。

同じ会派のしらた議員からは市の財政問題をはじめ幅広い分野での質問が行われました。財政は今後、厳しくなっていくし、新型コロナ禍の影響は数年先にまで響いていくという認識が示された以上、「従来通りにはいかない」という視点で市政運営を見直していくことの必要性がますます高まるのではないかと私も思っています。急旋回はできないとはいっても、将来にわたって、安定的に市政運営にとりくめるような軟着陸がどう方向づけられているか…私たちの会派にはちょっと理解しがたい状況ですが、結局、こうした状況もすべて国政に直結しているということで、地方自治体は国での不都合がすべて押し付けられている形になっているのでしょうか…。

一般質問最後は共産党の小林議員でした。災害対策からの話題でしたが、最後は東京オリンピック・パラリンピック開催に対する市側の考えを問うていました。答弁するのもなかなか難しいですよね。市が「開催する」「開催しない」を決めるわけではないですから。ただ、全国各自治体、オリンピックの事前キャンプなどの受け入れについては対応をどうするのか協議しているところもあると聞いています。島根県の奥出雲町では断念したという話しも報道されていましたね。「いのちのほうが大切」とアスリートも訴えていると小林議員がおっしゃっていましたが、一連の報道を見ていると、「何のための誰のためのオリンピック、パラリンピックなんだろう」という気持ちになってしまうのは私だけではなさそうです。

議会は来週は本会議、補正予算の審議や来年度予算の提案などが行われ、予算特別委員会へと移っていきます。ずいぶんと日が延びているなあと実感しています。それでも、今日も終わってからヒアリングをして、それからも会派でいろいろ意見交換していたら、真っ暗になっていました。「市民からの負託」ということを一段と強く考えたり、感じさせられたりする今日この頃なのです。