委員会で南多摩水再生センターへ。

 

生活環境常任委員会の行政視察で南多摩水再生センターへ行ってきました。「水再生」というのが、なかなか素敵な表現だと思っておりますが、下水道処理施設です。以前にも見学をしたことがあり、そのスケールに驚いた記憶を思い起こしつつですが、かれこれあれから何年経過しているのかしら…?

敷地内を最大限利用し、敷き詰められた太陽光パネル3776枚、あるいは新設されている汚泥処理をしつつ発生した熱を回収して再利用できる施設に小水力発電(とても小型)など、以前にも増して環境配慮型施設になっていました。ある意味、さすが都民の施設だといちいちに感心させられ、言ってみれば、ものすごいお金をかけなければ設置できない施設だなあとしみじみ感じてしまいました。

 

この施設のおかげで多摩川には鮎が甦ったとの話には「えー!そうなの?」と思うわけですが、なるほど…と納得したのは、多摩川の下流域に行けば、そこに流れる水の半分以上が水再生センターから放出されている再生水であることの説明があったため。この事実にはちょっと驚きました。消毒されているお水…という点も含めて。

そしてまた、下水道というのは24時間365日…休む暇なしの施設です。南多摩水再生センターももちろん休む暇はありません。年末年始もなく働いている場所でもあります。さて、写真の図は北多摩水再生センターとつなぐ地下7階(深さは35メートルのところにある)連絡管です。多摩川の下にもぐって設置されていて、バックアップ機能を果たせるようつないでる場所。通常は入ることができないところですが、特別に見学させていただきました。日常的に汚水などを相互にやり取りし、補完しあっているのだそう。ここの通路1時間くらい歩いていけば、北多摩水再生センターにたどり着くわけですが、この頭上には多摩川が流れているというのを想像すると神妙な気持ちにもなるわけですが、地震などが来てもここは大丈夫な場所というのか位置にあるそうです。

南多摩水再生センター…見学しがいのある施設。こうした場所を通じて「下水道」というものに対する理解を広げるということもまた重要かもしれません。私たちは蛇口をひねらない(今は‛ひねる’蛇口は少なくなっているか…)日はありません。そして、水を出すところには意識が向くわけですが、なかなか使用済みの水の行方については追いかけることも少ないように思います。ただ、なるべくお水は汚さないで…という心がけをすることは大切ですね。オイルボールを見てそう思いました。稲城市に立地しているので、多摩市にまで情報が行き届かないということもあるのかもしれませんが、サマーフェスタをやっているらしいので、これは子どもたちの自由研究ができる良い機会ではないのかな?とも思いました。今年の夏はイベント開催日時をチェックして宣伝しよ♪

 

そんなわけで、とても有意義な行政視察となりました。ありがとうございました。そして、すぐにその様子を市議会のフェイスブックページにアップしてくれるなんて…。うれしい。