東京都市議会議長会で要望書提出。

先週末議会も終わったとは言え、普段通りの一日が始まり…朝一番で都庁へ。先月の東京都市議会議長会の総会で全会一致で可決した「東京2020オリンピック・パラリンピック大会ライブサイトに関する要望書」の提出に同行させていただきました。会長の若林町田市議長、副会長の五十嵐小金井市議長、野島東久留米市議長、そして、提案者というか木村国分寺市議長、そこに滝口小平市議長、子籠あきるの市議長、そして私というメンバーです。

何しろ、東京都市議会議長会でこうした要望書が提案され、審議されることなど滅多にないこと。要望書をこんなかたちで提案するというのも稀ということになりますね。

要望内容自体は、東京オリンピック・パラリンピック大会について「多摩地域におけるライブサイト会場を大幅に増やすこと」「多摩地域においてコミュニティライブサイトを実施する際には、東京都が十分な財源措置を講ずること」という2項目を要請しております。特にライブサイトについては23区内で8カ所。そのうち多摩地域は1カ所…なおかつ井の頭公園…ということで、多摩市からしてみたら、随分と23区に近いところとも言えまして、やはりオール東京、東京全体でオリ・パラを盛り上げるとするならば、もう少し多摩地域にも配慮が欲しいと感じるのは当然のこと。要望先であるオリンピック・パラリンピック準備局長さんは「テロなどへの対策も必要…」とおっしゃってはいて、「大幅に増やす」事は難しそうでしたが、せめて、あと数カ所くらい場所を増やしてもいいのでは?と個人的にも思います。もちろん、オリ・パラの開催そのものへの賛否はあるにせよ、やっぱり、「開催する」ことが決まっているからには、みんなで盛り上がるを大事にしてほしい。こんなところでも「三多摩格差」を感じるのはホント残念。

コミュニティライブサイトについても、「十分な財源措置」がどのくらいなのか?というのはありますが、取り組みたいとする市区町村に対しては上限設定をして補助金を出す仕組みなどが検討されているようです。

まあ、こんなことやればいいのに…とか、せっかくなんだからみんなで盛り上げることも大切だし、盛り上がりたいとも思う一方で…こうした行事を受止めて、環境整備をするというのか、現場で動くことが求められる市区町村の体制づくりというのはなかなかこちらも課題が多いのが実情。私の中で大きなスポーツイベントと言って思い出すのは数年前の国民体育大会なのですが、大会開催のための「補助金消化」のために必死というのか、まあ、なんかいろいろ大変そうだった、盛り上げるために、みんなでお揃いのポロシャツを着用したりとか、市職員さんもいろいろ大変だったと思い出したりするのでした。東京都も必死でグッズを配布していたような記憶もあります。多摩市独自と言えば、あの時の大会マスコットゆりーとくんとキティちゃんのコラボのファイルとか缶バッチとか作成していたよな…。

そういえば、12月議会の補正予算で「オリ・パラの準備室」が聖蹟桜ヶ丘の関戸公民館ヴィータ・コミューネの一角に事務所を移転するための費用が計上されていて、特に議員から質疑されることもなくそのままスルーでその方向が認められたわけですが、自転車ロードレースがやってくるというわけで、地域では時たま話題になることもあるとはいえ、市全体からするといまいち盛り上がっていないというか、「浮いている感じ」なんですよね。それよりも、もっともっとやっていかなければならない課題があって、正直言って、1964年のオリンピックの時のように、いけいけどんどんで「みんなでやろうぜ!」とはならない感じがあります。いずれにせよ、せっかくやるのだから「レガシーを!」…とも考える一方で、どこか盛り上がりに欠けてしまう現状とも向き合っているのは市区町村だけでなく、都の準備局も同じなのかなあ…と思ってみたり。

個人的な感覚ですので的外れなのかもしれませんが、なんというか…午後から子ども教育常任委員会の勉強会があり、パルテノン多摩の大規模改修問題に関連していろいろ意見交換などをしていたのですが、よっぽどその方が盛り上がる議論になるなと感じております。

大事なことを書き忘れておりました。今回の東京都議会への要望行動なのですが、町田市の若林議長を通じて…町田選出の吉原修都議会議員のはからいがあって実現したようでした。吉原都議は「みなさん自民党ではないんですよね…」と配慮もしてくださるところで、さすがだなと思った次第です。ありがとうございました。