「あえて書きます」~これでいいのか?ワークショップ。パルテノン多摩大規模改修。



「水を差すな!」「余計な事言うな!」と言われると思います。でも、どうしても疑問なのであえて書きます。
(今日の議会報告会風景、ミニ講座風で市議会について解説もしました!)

パルテノン多摩の問題に関し、たま広報(4月20日号)には「老朽化が進むパルテノン多摩および図書館本館への対応については速やかに行う必要があります。今回の補正予算(第1号)では、多摩市議会自らが調査を行う経費も計上されているため、議会に対し、早期に責任ある判断を強く求めていくとともに、市としても市民の皆様に混乱と不安を招けないよう真摯に対応してまいります。」と書いてありました。

「ふむ、なるほど。」って思いました。私たちも責任ある判断を下すために、できるだけの努力はしなければと思っていました。ただ、雑な進め方はしたくありません。私たち自身も議会として市民と対話する時間は欲しいと考えています。そして、同時に広報で告知された「市民ワークショップ参加者募集!」の記事を見て、その思いはますます強くなってしまいました。

私たち議会は、パルテノン多摩の問題について、もっと市民の意見を聴いてほしいと要請しています。それは何度となくブログでも書いている通り、昨年度当初予算に対する附帯決議に充分に応えられていると思えないからです。そのために、今年度当初予算で市長は「パルテノン多摩大規模改修関連費用」を0計上してきましたが、議会として私たちの「自ら行う調査経費」とともに、市民ワークショップに関する予算も改めて確保するように要望し、場合によっては私たち市議会で市民ワークショップを実施してもよかったと思っていますが、そこは行政側が実施する(したい)との運びとなり、自らが執行責任を担うかたちで予算計上をすることとなりました。当初予算を可決し、直後に補正予算まで可決するという異例中の異例な対応はこうした経過の中で行われたわけです。

で、その市民ワークショップの進め方がどんな推移を辿っていくのか注目をしていたところの広報での告知。それによれば5月から7月まで計5回を開催すること。応募者多数の場合には抽選で定員は20名程度ということになっているのです。

議会が臨むワークショップの形式についてヒアリングされたわけでもありませんし、どんなワークショップになっていくのかが楽しみなわけですが・・・しかし、5回の開催は(平日夜間や土曜日などの開催も予定)という極めてあいまいな書き方になっており、私のところには「日程が決まっていないので応募したいのに応募できない。」「もし、応募しても、参加できなかったら、まるで無責任な市民と思われそうだから、やめておく。」とか、できるだけ若い世代にも参加してもらえたらなあと関心のありそうなママ友に声をかけると「子どもとか同伴だと難しいよね?夜だと厳しいし。」などとあれこれ質問が・・・・。

せっかく実施するワークショップ、なおかつ、これだけ議会からも’うるさく’’やかましく’言われている状況下で、全然、扉が開いていないというか、こんなに間口の狭いワークショップにしてしまっていいのでしょうか?

例えば、学識経験者とかを入れるようなちょっとカッチリしたような協議会やら審議会やら・・・そんな場であれば、まずはメンバーを決めてから、全員が集まれる日時を設定するのが通例でしょう。でも、ワークショップと言うのは、それとはもう少し気軽な感じで、誰しもが出入り自由と言うイメージもあります。もちろん、一定の定員を設けるにしても第1回目がいつになるのか?くらいは告知しておかねば、参加するにも参加できないのではないかと思うのですが・・・・。それは私だけでしょうか?
それとも、今回のワークショップは定員が20名程度ということなんですが、第一回目は20名全員が集まる日を設定するつもりなんでしょうか?ワークショップ開催など、行政よりも経験値の浅い私の頭で考えたとしても20名程度全員が集まれる日にちの設定はかなりの困難を極めそうですね。私の考え休むに似たりかもしれませんので、スタート前からクレームつけるようになってしまいますが、しかし、どう考えても、出だしいまいちではないかと思えるのです。

 

 

ですので、「今回の市民ワークショップって、一体、どんな設えになっているのか?」という疑問・・・つまりは、「本気で市民から意見を集めたいと思っているのか?」と思わざるを得なくて、すごく残念。「いつ集まるか、第一回目の招集がかかるのかすらわからない。」・・・「参加したいのだけれど、よくわからないから、やめとこう。」と応募を控える人が多くなってしまうとしたら、本当に残念な話。逆に言えば、いつ開催となっても日程が合わせられる市民とは???って顔ぶれを思い浮かべると・・・それ以上は言及しませんが、ある程度想像もついてしまうという・・・・。そしてまた、「責任を持って参加したい。意見を言いたい」と思っている市民は参加するのにものすごく躊躇すると思います。

 

とりあえず、私の元に問い合わせが来た場合には、「まだ日程は決まっていなさそうだけれど、必ずしも全部出席が求められるわけでもなさそうだから・・・・」というそれこそ、ものすごくアバウトすぎる返事をしていること自体が問題かもしれませんが、「参加したいなあ」ってちょっぴりでも思う方にはぜひ応募してもらいたいです。あ

しかし、せっかく実施するワークショップ、そしてまた、今の多摩市政にとって目下最大、超重要課題に対する取組みはこんな出だしでよいのでしょうか?こうした広報での告知について、市長は事前にご存じだったのでしょうか?あるいは、こうした呼びかけ方に対し、職員の皆さんは「これでいいのかなあ?」って心のどこかで思ってはいないのでしょうか?

 

「とりあえず、やりました!」

 

って言いたいだけのワークショップではないはずですよね。慌ててやり過ぎて「急がば回れ」にしないほうがいい。出だしからして「アリバイ作り?」と邪推されるようなことであっては(そう見えてしまっては)、いささか不本意と言わざるを得ません。今日はベルブ永山で若い世代参加を求めた議会との意見交換会でしたが、「パルテノン多摩」についても関心のある学生さんもいて、ワークショップへの参加もしてもらえそうだったけれど・・・・ホームページの告知を見るだけだと、応募をためらってしまうかもしれないなあ・・・。

 

しかし、やっぱり何度も何度も広報を読み直しているのですが、「第一回目の招集日」くらいは掲載するべきですよね。申し込みが5月8日月曜日必着になっているので、第一回目はそれ以降になることだけはわかるのですが、いつになるのかはわからない。市民の立場、市民に寄り添って「告知の呼びかけ」をするってどういうことなんでしょうね?「市民目線」ってどんなことなんでしょうね?

これだと何だか後手後手になりそうな予感がするのですが、当たりませんように・・・・。できるだけいいかたち、いい着地点に向けて進んでいきたいのにな。市長が掲げてきた「市民が主役」とか「市民の自治を広げる」ってこうしたやりかたで本当に実現していくのかな、市長もこのやり方でOKサインを出したのだとすると、「初心」をもう一度思い出してほしいと伝えるありません。