パルテノン多摩大規模改修関連の予算は見送り、図書館は設計はしないけど基本計画は立てる。

20170126

インフルエンザ流行警報・・・どうぞお気を付け下さい。学級閉鎖はもちろんのこと、学校閉鎖?とまで言われるくらいの勢いだそう。マスクの着用は必須ですが、あとは手洗いやうがいと言ったところでしょうか?私も油断しないようにとマスクを着用して過ごしています。

さて、今日は来年度予算について説明が行われました。いわゆる「復活予算」・・・今後、さまざま精査をしてからの復活分はのちほど計上されるそうですが、だいたいの骨格が示された感じです。今年よりも当初予算ベースでは約5億円ほど縮小し、一般会計は総額で約539億円ほどになるようです。歳入(収入)も気になりますが、やっぱり気がかりは歳出(支出)ですね。

話題のパルテノン多摩大規模改修に関する予算は「0」なのですが、それで本当に良いのでしょうか?・・・と疑問です。確かに実施設計段階に入るための予算は現時点では計上できないとするのはわかりますが・・・しかし、本当にそれでいいのかしら?と思います。今年度完成させるとしている基本計画、基本設計の内容を検証するとか・・・って予算は必要ないのかしら?

昨日の特別委員会で気になったことですが、「大規模改修予算にキャップをかけるべき(上限を決める)」とする意見がありました。しかし、キャップをかけ、それなりの工事しかできなければ、「以後30年は維持し続けるホール」として価値あるものにならない可能性もあります。言ってしまえば、「安かろう悪かろう」の工事しかできなかったあまり、「ますます使われるホールになる!」のとは逆のベクトルに進んでしまうということです。「安物買いの銭失い」みたいな感じかもしれません。30年間維持し続ける運営コストも考えていかねばなりません。キ費用対効果をどう判断するか難しいところです。「その程度の改修しかしないなら、改修しないで、そのまま朽ちて閉館させる」という選択肢の方が辛くて正しい・・・になるかもしれませんね。

ということもあり、パルテノン多摩を大規模改修したいとするのなら、その後に、維持管理費を含めてどう考えるか、将来にわたる展望までを示してほしい・・・これが私たち議会から行政に対して要請要望していること。そこが全く見通し立たないからこそ、二の足を踏んでいるというのもまた事実。なぜ、それだけの改修費をかけるのか、その必要があるか、理解できる説明がなされていない状況を変えない限り、この問題は硬直化することはあれ、次の一歩も進めないのでは?とすら感じています。その後の運営をどうしていくかについても未だはっきり決めていない状況があり、私たち議員はどうにもこうにも・・・市民に理解されないと判断しているわけです。それに加えて、「まちづくりをどうするか?」のエリアマネジメント的な観点も弱すぎて・・・・。

 

とパルテノン多摩のことをついつい書き綴ってしまうわけですが、合わせて気になる「中央図書館的本館」ですが、こちらは「今までの積み重ね」があるので、そのまま基本計画をつくっていくことがわかりました。基本設計に進むための予算は計上しないけれど、基本計画は策定する・・・そうです。「場所が確定しないのに、どうやって基本計画を作るのか?」・・・と議員誰しもが思ったはずです。説明によれば、「今までの積み重ねがあり、その中では桜美林大学アカデミーヒルズの土地の一部に建設する予定を示していることを市民にも示している」ため変更はしないとのこと。

しかし、当該図書館の建設を巡っては、パルテノン多摩との合築やら、建設場所の変更とか・・・議会からもいろいろ意見が出ているのに・・・・。要は、「変更する意思はなし」「議会の動きは気にしない」ということになるのかどうか?・・・・とても違和感があります。何かヘン。一見、議会での議論を見守るような姿勢ではありますが、それは単なるポーズなのかしら?結局、自分たちの思う方向に粛々と進めているようにしか見えなくて。

 

・・・・それにしても、武道館と陸上競技場の老朽化に伴う改修工事も予定していることがわかり、来年度予算で基本・実施設計予算が計上されています。現在想定されている事業費としては約10億円とのこと!WAO!…ここにはエリア的にはさらに多摩東公園の改修予算も加わっていくことも視野に入れておく必要があります。そしてまた、エコプラザについても・・・・約10億円規模の工事になるとかならないとか・・・。

うー、何だか首が締まってくるような思いになるのは私だけでしょうか?・・・・あとは総合福祉センターについても20年目の設備機器の更新を行うそうですし・・・・。

やはりもう一度、ちゃんと考えていかねばならないと思います。新たに「(仮称)若者とのまちづくり協議会」なるものも発足させていくようですが、私たちが真剣に向き合って考えていかねばならない課題の重たさを若い世代にもちゃんと共有していけるかどうか・・・ここも大事な視点ではないかと思ったりします。「若い力をまちづくりに活かそう!」という発想も、多摩市の場合には2週以上の遅れがあるような気もしてなりません・・・。「やらないよりはやった方がいいのかもしれませんが、しかし、中途半端な取組みにしかならないのであれば、やらなくてもいいのでは?」とする意見もご尤もと思いました。

 

若い人たちの力を活かす・・あるいは民間の力を活かす・・・市民の力を活かす・・・「Win-Winの関係」をどう築けるのか?を常に念頭に置いておかなければ、きっと支援者は増えていかない。多摩市は今までも一生懸命、市民の力などを活かしてきた、そのために努力も重ねてきたと思っていますが・・・しかし、どうなんでしょう?・・・「行政と連携したくない」「行政と関わって疲れた」・・・という意見がでるのはなぜでしょう?・・・というあたりを、行政自ら検証してみてもいいかもしれませんね。

 

ほぼほぼ固まっていると言える来年度の予算・・・現時点では、「まずまずいい感じだな」と思えていないとだけ感想を述べておきたいと思います。