パルテノン多摩…島田療育センターへ。

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今年からパルテノン多摩は新日本フィルハーモニーではなく、読売交響楽団を迎えております。こうした交響楽団とホールとの関係構築も関係者の努力あってのことですね。いわゆる日本の三大オーケストラの公演を招致するためには、それなりのホールであることが条件となり、その点でパルテノン多摩はある意味・・・格調の高さが評価されているのかもしれませんね。大規模改修にあたっても、その後のパルテノン多摩で展開される事業内容を思い浮かべていくことが必要でしょう。はっきり言って、現状では、大規模改修後のパルテノン多摩の姿が見えてこず。「器だけを変えたとしてもね・・・・」という印象です。

さて、パルテノン多摩が懸け橋となり、島田療育センターに読売交響楽団のメンバーが出張したコンサートが行われると耳にしたので、これまた厚かましく様子を見学させていただきました。昼下がりのひととき、楽団員の方のユニークなトークとともに、馴染のある楽曲の演奏が約1時間。島田療育センターに入院されているみなさま全員が柔らかな音色と楽しんでまいりました。風邪が流行っている病棟を利用されているみなさんはホールに集まることができませんでしたが、ライブ中継により音が届いていたことでしょう。言葉を上手く発することができなくとも、身体全体で音楽を受け止めているみなさんの姿がありました。

こうした事業も実現に至るまで決して一足飛びとはいきません。楽団員の皆さんのスケジュール調整から始まるわけで、そうそう簡単にいくものではないそうです。読売交響楽団さんとのさまざまな折衝があって、ようやく実現!パルテノン多摩のスタッフの皆さんも無事に公演を終了できたことは感慨深いことかもしれません。

「ぜひ、来年も継続してほしい」・・・ってもちろん院長先生からも謝辞をいただきました。外出することも簡単ではない島田療育センターのみなさんにプロの音楽を届けていく仕事・・・パルテノン多摩の取組みとして意義あることと言えますね。ここだけに満足せず、地域にもっと目を向けて、パルテノン多摩が果たすべき役割をもっと発掘し、取り組んでほしいと思った次第です。

11月23日(水・祝日)にパルテノン多摩にてシンポジウムが行われます。「パルテノン多摩が『わたしのお気に入りになる』をめざして」・・・無理矢理、お気に入りにする必要はないと思っているのですが、市内でもさまざま他の魅力的な講演会などもあるなと思っているのですが・・・よかったらぜひ!私も参加する予定です。