3月定例会はじまる 代表質問

20160301

今年第1回定例会開会です。今日は市長施政方針とそれに対する代表質問でした。会派の人数順に発言が回ってくるので1番目でした。発言時間が50分だったので、質問通告を長く作成したつもりなのに・・・20分も時間が残ったので、再質問する羽目になりました。再質問の時間は8分位残そうと思っていましたが大きな誤算でした。

市長の施政方針は、変わらず淡々と。でも市長らしく、今年は塩野七生さんの著書を引用されていました。私も読んでみようかと思ったのですが、あまりの分厚さに断念。ただ、市長と同じく「民主主義」の在り方を再考しなければならないというのは、私も同じ思いがあり、「民主主義の質」と語った市長には、ぜひ、「多摩市ら「民主主義の質」を上げるべく実践をしていくべき!」と最後には指摘をして締めくくりました。

民主主義と市民参加、住民参加とは切っても切り離せない関係。果たして多摩市の市民参加の「質」とは?・・・なかなか評価の軸を持つことは難しいわけですが、自治基本条例に基づいて実施している各種参加の形態、そして参加の場が市民にとって満足のできる内容になっているでしょうか?参加すれば参加するほど、「参加しなかったらよかった」とか、「全然、参加した意味がない。」・・・というような「参加した手応え」を得ることができず、ガッカリ・・・との感想も耳にします。

というわけで、評価の軸・・・を持っても良いかなあと言うことで、かの有名な「参加のハシゴ」(インターネットで検索をすれば、すぐに情報が引っ張り出せます)のことに触れてみました。ちょっと古いですが、アメリカの社会学者シェリー・アーンスタインによるもの。実は、これ・・・最近「子ども参加」のことを調べていて、大学の時に勉強した記憶が蘇りました。

果たして、多摩市の市民参画の水準は?・・・そしてまた、大切なことは多摩市がめざす「市民参加」は何のためにあるの?ということです。アーンスタインは「住民の参加とは、住民に対して目標を達成できる権力を与えること」と定義していますが、私たち議員も含めて、住民市民参加のめざす先にどんな参加イメージを描いているのでしょうね?

市民の意見を聞くのは・・・自治基本条例がある限り、何らかの手続きを用いるのは「当然」のことになっていて、決して参加する場が閉ざされているわけではなく。それなりに取り入れて、いろいろな事業に取り組んでいるのは確か。でも、「もっと住民主導で」とか「市民の声を聞くべき」として、議会からも行政に指摘が飛ぶわけです。・・・・その時、発言している議員はアーンスタインの定義のごとく「住民に対して権力を与えること」を頭の片隅に留めているかどうか・・・と言えば、必ずしもそうとは言えない感じもありますね。アーンスタインの定義にまで一気にハシゴをのぼりつめることは難しいと思いますが、それをめざすかどうかを問うてみれば、これまた議会の中でも意見噴出でしょう。

阿部市長が1期目の時に「地域委員会構想」がありました。これは、地域ごとにまちづくりの権限と財源を一部委譲していこうとする発想のもとで提案されたわけですが、なかなかそこまで行くのが大変で、まずは議会からも理解を得るのが難しい・・・これが現実。私たち議会自身が描く「市民参加」や「住民参加」とは何か?も問われているのだと思います。行政に厳しい指摘をするだけではなく。

ただ、執行機関への市民参加と私たち議決機関への市民参加のあり方は同列に語れるわけではないはず。執行機関がやらないから、議決機関が肩代わりして実施するというものではないでしょうね。そのあたりも事業がより効果的効率的に進んでいくような道筋をつくっていきたいなと考えます。

 

というわけで、私の再質問で明らかになった注目すべきことは・・・パルテノン多摩の存在とそれによる経済波及効果?「約15億円!」なんだそう。一体、この数字をはじき出した根拠は?とりあえず、代表質問ではつっこみませんでしたが、同じ会派もしくは他会派でパルテノン多摩のことを質問する議員さんに委ねたいと思います。

今日は私以外には、公明党から三階さん、自民党・新生会から藤原さんが代表質問。パルテノン多摩の大規模改修問題が話題になり、「多摩センター」に今まで以上に光があたってきて何より。うれしい限りです。私が前回12月定例会で「文教地域である多摩センターを学園都市にしてほしい」というテーマで一般質問をしてみたのですが、それぞれの議員さんたちが多摩センターにどんなグランドデザインを描いているのか、イメージしているのかが知れることはうれしい。みんなが注目し、話題にしないと、きっとエリア全体にも活気が出てこないでしょうし・・・注目されればされるほど、きっとポテンシャルが引き出されていくとも思うのですね。「みんなで良くしていこうよ!」と気運こそが、街全体の活性化につながるって私は思っています。

それから、うれしいこと!選挙管理委員会が行っている出前授業などの取組みが表彰されるそうです♪…市内特別支援学校への協力、都立高校、大学などでも啓発活動に精力的に出張しています。来年度はさらにレベルアップさせていくそうで、これまた楽しみ。18歳選挙権に向けて、こうした取組みが注目されればされるほど、バージョンアップできていく。やっぱりここにも機運がありますね♪

 

ということで、3月定例会始まりました。インターネット中継もあります♪