9月定例会 一般質問2日目

20150902

昨日に引き続き一般質問です。予定調和じゃないよね・・・とか思うわけですが、しかし傍聴席から見ていると「予定調和」で、緊張感もない質疑答弁になっている・・・と言う感想もちらほら。多摩市議会のルールとしては、発言する当日の朝、市長の第一答弁書を受け取ることができますが、決して予定調和ということはないはず・・・と思っていますけど。傍聴席で、何だか出来過ぎな質問が多いと感じるのはなぜなんでしょう?

私の場合は発言する当日の朝にもらった答弁書を必死に読んで、それから頭の中でその次の質問を組み立てていくような作業・・・もちろん、前日には「想定問答」という感じで、何となく答弁を予測したりもしますが・・・・。

今日は図書館について、同じ会派の藤條たかゆき議員が質問をしていたのですが、「貸出中心の図書館サービスからの転換を図っていきたい。」とする答弁。貸出に力を入れ、本を借りてもらうことに力を入れ、貸出冊数で図書館活動を評価しているような現状では、なかなかそこからの脱皮はできないかと思っております。大事なことは貸出冊数ではない!・・・ではどこなのか?ということだろうと考えています。

もちろん、貸出機能は図書館サービスの柱の柱だと思っているのですが、単に読書活動を広げていきたいのであれば、本の貸出冊数を増やすことだけに一生懸命になる・・・という方針なら、みんなが読みたいベストセラー本を多数購入し、そしてどんどん市民に貸出をしてその実績を上げればよいだけの話。少々乱暴ですが、「貸本屋機能」を高めれば目的は達成されるでしょう。けど、その時には、別に直営で運営し続ける必要性は揺らぐでしょうね。

でも、実はそうではないところで、図書館が果たすべき役割があるのではないか?・・・ということで、私は相変わらずの「行きつ戻りつ」質問になりますが、「歴史文化」の継承に果たさなければならない図書館固有の役割について、どんな認識をしているか尋ねたいと考えています。情報を収集し、整理し、保管していく、蓄積していく場所としての図書館・・・ここをどう自覚して取り組もうとしているのか?「貸出中心の図書館からの転換」を果たしたいと思う時、そこに必要な体制をどう構築していくのか・・・具体的に示してもらいたいですね。どうやらその内容や中身についても具体的には「読書活動振興計画」に盛り込んでいくのかもしれませんが、肝心な計画についても8月末までに素案ができるはずが未だ示すことができない状態らしい・・・・。やや心配な雲行きだったりします。

まあ、そもそも読書活動の振興計画の中で今後の図書館の在り方までを盛り込んで策定してしまおうとするセンスに私は全く共感できずにいます。読書活動の振興はそれはそれとしてやっていけばいいのですが、しかし、図書館そのものの屋台骨となる「図書館計画」無くして、これからの図書館の役割が明確になっていく気がしないのです。読書活動の振興ももちろん図書館のやるべき業務としては重要だと思っていますが、しかし、それ以上に地味ながらも取り組んでいかねばならない役割があるはず・・・そこまでも「読書活動」に包含しようとして、余計にわかりにくい計画になる恐れはないのかしら?外野席からの煩わしい意見かもしれませんが、私はそう思わざるを得ません。

それにしても、今日は雨上がりに夕陽がまぶしく。気持ちも何だか晴々できた感じも。明日も引き続き一般質問です。私は週明けまで順番がまわってこないため、どよん、だらんと中だるみしてます・・・。