愛宕アカデミー放課後学習倶楽部

20150603 

今日は朝から盛りだくさんの予定でした。会派での打合せ、反核平和リレーへの参加(今年はランナーではなく)、その後、東愛宕中学校ではじまった愛宕アカデミー放課後学習倶楽部の見学に行ってまいりました。愛宕アカデミーは毎週水曜日の放課後に実施していますが、タブレットも使用した学習が可能になっています。今回、6月の定例会の補正予算では学力向上を支援するための予算の提案があり、そこではタブレットを使用した各教科ドリルの開発費なども入っているようです。どんな感じで、放課後の学習支援が行われているのかしら?・・・と見に行ったわけです。

放課後学習支援に参加したい子どもたちは事前登録をしています。出席カードがあり、学習内容については「自分で決める」のが基本です。教科書の復習に取り組んでいる子ども、タブレットで教材に取り組んでいる子どもたち、宿題をやっている子どもいるようでした。基本的には自学自習で、「やればできる」という自信を子どもたちの中に少しずつ育んでいきたいとおっしゃっていたのは学校コーディネーターの原島さん。原島さんは、10年前に東愛宕中学校の校長先生をつとめられていた方です。その当時、これと同様のことをやりたいと構想をあたためていたそうですが、残念ながら異動してしまったそうです(とは言え、東愛宕から多摩中学校の校長に異動した後、多摩中で土曜日も含む週3日間同様の取組みを立ち上げた実績があるのですが)。普通は、こんな風に戻ってきてくださることは珍しいことと思います。既に引退されているところに今の校長からの強いオファーがあったに違いないと推測しています。一人ひとりの子どもたちの様子を的確につかみながら、必要な子どもには声かけをしているお姿など「出過ぎないアドバイス」を学ばせていただきました。

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この学習倶楽部の肝になっているのが「今日の成果」を子どもたち自身に記入してもらうという点。「一言でいいから感想でいいから書いてね。」ということで、子どもたちは退出する際(時間内出入り自由)に提出して帰宅します。「誰かに見せるということではないからね。」という先生の声かけに子どもたちも安心して記入しているようにも見受けられました。ちなみに学習支援ということで、学生ボランティアも多数参加しているようです。今日は教育実習に入ってしまったボランティアさんが多く、数名の大学生しかいませんでしたが、子どもたちは「ナナメウエ」にいる大学生たちと楽しそうに会話しているのも印象的でした。

そしてまた、今日は放課後学習倶楽部の後半時間を使用し、東愛宕中学校の卒業生がワールドカフェ方式の体験の場を子どもたちに提供してくださったようです。私もそちらも見学したかったのですが、その後の予定との兼ね合いで断念。

 

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せっかくなので、卒業生たちを集めてきた・・・ということで、私と同世代よりもちょっとお若い方々が8名ほどいらしていました。こういうのいいなあ!って思いました。また機会があると思うので覗いてみたいと思っています。東愛宕中学校は昨年度、文部科学大臣が視察をされたこともあり、いろいろと発信をしてくれている学校。ツイッターもやっていて、給食の写真、私のお気に入りです。

 

さて、こうした放課後学習支援の場が広がればいいなあと思っています。原島さんのような元校長先生が再び関わってくださるなんて理想中の理想で全ての学校で同じようなことができるとも限りませんが・・・。でもコーディネーターの方の力量がこうした学習支援の場の在り方にも大きく関わってくることは確か。市教委としては全市展開をめざすのかどうか・・・方針は今後確認していきたいと思いますが、学校の教科書で勉強することは学校でちゃんと「わかる」を獲得できるような公立学校にしたいですね。勉強が苦手な子、ゆっくり理解する子どもたちが置いてきぼりにならないような支援体制を構築するためには放課後の学習支援が必要。授業時間だけでは難しいことは誰しも言わないまでも明らかなことですから。こういう取組み、応援していきたいです。

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明日から、会派視察です。沖縄に行ってまいります。普天間、辺野古などにも足を運んでくる予定です。