決算審査が続いています。

すっかりの秋空。

多摩市議会は昨日に引き続き、決算審査中です。今日は民生費の質疑から始まりました。委員長が途中で「いろいろと発言されるのは歓迎だけれど、『質疑』であることを少しだけ意識してほしい。」という発言があったように…議会には「質問」と「質疑」があって、「質問」には自分自身の意見を含めてもいい、「質疑」はいわゆる「質疑」であって、わからない疑問を解消するための説明を求めていくことなので、自分の意見等が入らない…と区別がされています。

とは言え、自分の意見を言わずして、質疑だけをするというのはなかなか難しく、決算審査などは「質疑」の場なのですが、次年度の予算や今後の展開などを意識すれば、自論を述べずにはいられない感じですね。「質問」と「質疑」の違いはわかっていても、議員の質疑はほぼ質問になっている気がします。もちろん自分自身含めて。

今日は、予想外質疑の進みが早く、衛生費や労働費、農林業費、商工費、そして土木費にまで入っています。それぞれ議員も持ち時間を意識しているので、発言できる残時間を意識しながら、質疑をしていくわけですが…商工費には質疑が一つもなかったのは意外でした。各会派の残時間を考えると…教育費などで質疑したい人が多いのかな?とか思ってみたり。

ちなみに、私は…なぜか公園緑地課が管理をしている「公衆便所」のことについて質疑しました。公衆便所…多摩センター、永山、聖蹟桜ヶ丘駅前と豊ヶ丘4丁目のバス停近くにあります。一番古いのは永山駅前の公衆便所。オリンピック・パラリンピックを控え、ユニバーサルデザインにすることが推奨されており、東京都が今年度まで補助金を出しているので、それを活用して順次、便器の洋式化(一部)を図っています。

個人的には「公衆便所」の清掃についてもその在り方に疑問を抱いていますが、今日のところは、「建屋の耐震性」に触れておきました。それほど荷重がかかる建物ではないとはいえ、永山駅前と多摩センター駅前の公衆便所は新耐震基準以前に設置されたものなので、いつ起きるかわからない大地震などに遭遇したときのことを考えると少し心配ですね。

公衆便所については、以前とは置かれた状況も異なっているのではないのか?コンビニエンストアなど民間の場所でも借りることのできる場が増えているのでは?…と取り巻く環境の変化を考慮し、これからも市として公衆便所を存続する必要があるかないか、検討できそう…との指摘は以前からも存在しています。

公衆便所の位置づけ的には、「常時、人がいるわけではない」ということになっており、「ストックマネジメント計画」(公共施設の維持管理をしていくための計画)でも対象外施設なのです。まあ、「壊れたら修繕をする」という対処療法的に対応することとなっていて、「公衆便所」がまちのイメージと直結するなんて発想は皆無。暗くて、汚れていて、できれば使いたくなくて…という公衆便所のイメージを変えるくらいの斬新な改善ができればよいなと思いますが、そこにお金を使うことはできず、まちイメージの足を引っ張るとするならば、その在り方は再考してほしい。

とは言え、利用者はゼロではないのですが。

私は、公共施設の「トイレ」というのはとても大切だと思っていて、あちこちの自治体に行ったとき、必ず視察します(笑)古い新しいは関係なく、トイレを見ると、そのまちの美意識がわかる感じがするから。

もちろん、維持管理をしていくのはとても大変なことなんですね。維持管理をする…職員さんたちが直接清掃しないから、「業者に任せてるんだから」という意識しか持てないとしたら、それはとても残念。どんな風に清掃が行われたのか、清潔が維持されているのか…やっぱり現場をパトロールするって大事ですね。

明日は土木費から、消防費、教育費へと質疑が続いていくかな。決算審査の最終日は週明けの月曜日です。