改修しない選択もあり?!…パル多摩。

今日は一日頭を使った日でした。本日締め括りは「公職選挙法」の学習会@パルテノン多摩第一会議室です。その風景を写真でおさめてみましたが、ホント・・・室内デコレーションがあまりにも前時代的なのを感じますね。天井と壁からのランプを見るたびにため息でます。たぶん、設置するときには「何とかデザイン」の高価な美品かもね・・・?と思うとなおさら。

ということで、本日始まりはパルテノン多摩改修問題特別委員会でした。年明けから正式発足して今日が3回目です。本日の「お題」というかテーマは各会派の意見などを主張し合う?というか互いに聞きあいましょう・・・ということでしたので、会派で議論してきた結果について述べ合う感じ?で終了しました。

ただ、来年度予算が「0査定」であり、改修に関する一切の予算が見送られた点に対しては、「当初、行政が考えていた実施計画や実施設計の費用計上はせず、一旦、立ち止まる」にしても、「だから『0』?」・・・・にはならないのでは?

と特別委員会で改めて考えていくことになりました。なぜなら、私たち議会としても、もう少し検討を深め、あるいは多角的な検討を進め、議会の結論(決定)を導き出すために必要と思われる基礎資料、情報収集にも予算が必要だと思われるからです。ホールの専門家と言われるような方々からヒアリングをするなど一定、力を借りるためにも予算は必要。ですので、「0査定」になっている状況は挽回したいと考えています。

仮にもさらに市民から意見を聴いていくとして、ワークショップなどを展開していくためにも場づくりの予算も必要ですね。それすら認めないということは「パルテノン多摩はもう大規模改修やめる」と同意とも言える気さえしています。

そして、もう一つ気になるのは改修費用の件。あまりにも高額すぎるので「事業費を圧縮せよ」という意見もあります。確かにそうですね。市民理解を得るためにも改修費用を抑えていくことは欠かせない視点です。しかし、抑え過ぎた余りに、陳腐な改修になるようなら、改修しないでこのままパルテノン多摩を閉館するほうが将来的には「良し」となる場合もあるのでは?と思ったりするのです。安かろう悪かろうにが見えているような改修であるなら、ここは英断し、「パルテノン多摩は廃止」もあるかもしれません。

あっ、私は「パルテノン多摩は残したい」と考えてきましたし、決して「廃止論者」ではありません。でも、結局、改修しても「現状維持」にしかならないのであれば、それで「街全体」が発展するとはどうしても思えない。今を温存するだけの改修にしかならないのであれば、もう「やめる」という苦渋の苦渋の決断も場合によっては覚悟する必要もあるかなとも考えてしまうのです。

「パルテノン多摩は残してほしいけれど、でも、運営費がかかりすぎているのは問題だ」・・・というお声をよく耳にします。なのでついつい「じゃあ、どうやったら運営費がかからなくなると思いますか?ぜひ提案があれば欲しい。」というと、その先・・会話が止まってしまうこともしばしば。要するに私たちに突きつけられている問題って、目先の改修工事費用の問題だけれはないのですよね。だから、その点も改めて考えておく必要があるかな?と私や会派のメンバーは考えています。一応、今日発表したときに使用した資料を参考に載せておきます。まだ、完成度が高いとは言えない内容ですが、何らか資料必要だと作成したものなので。(参考資料;パルテノン多摩大規模改修問題について(改革みらい)

 

そんなわけで、改修費を削ったために、ヘンに出し渋ったため・・・結果として行われた工事が陳腐にならないようにはしたい。陳腐ということは結局「使われないパルテノン多摩」を温存保存ということですから。そういう意味で、陳腐工事が鼻から見えるようであれば、「改修はしないで、そのままパルテノン多摩は残念ながらの営業停止」も選択肢に入れる必要があるのかもしれない・・・私のこれまでの主張に照らせば、ずいぶんと路線変更になりますけどね・・・・。

 

そんな複雑な思いも入り交じりつつ、東京都26市の議員が集まる恒例の市議会議員研修会にも参加してきました。「地域防災の課題と災害時の議会、議員の役割」がテーマで、講師は鍵屋一さんでした。多摩市議会では「議会BCP」の策定を進めているので、とても参考になるお話が伺えました。「チャンスはピンチの仮面をつけてやってくる」とおっしゃったことが妙にツボにはまりましたね・・・防災とは畑違いのジャンルが全く違うけれど、まさにパルテン多摩大規模改修を抱える多摩市のこと!と思えてしまったからですね。

 

小雪も舞う寒い夕刻でした。良い週末をお過ごしください!私、恒例の・・・風邪ひきの兆しが・・・ですので、急いで「京都念慈菴」。