雑感…綴っておきます。

たま広報に「ACTA」が挟み込まれていました。「食品ロス削減と持続可能な社会」が特集されていました。市議会の生活環境常任委員会でも「食品ロス問題」に取組んでいくことになっているので、興味深く読ませてもらいましたが、同じ内容で多摩市の公式ホームページからの情報発信されているとはいえ、やっぱり、紙媒体のほうが読みやすいし、見やすいというのが個人的な感想です。

今日は一般質問のことで、少しだけ調査活動を進めながら、夕刻からはハーモニーカフェへ。ハーモニーカフェではテイクアウトお弁当で「食の提供」を実施しているのですが、その日によって…お弁当が売れる売れない…というのか利用してくださる方の「来る」「来ない」があり、ある程度の見込みを立てつつも、場合によっては最終的には廃棄はしなくともお弁当が余ってしまうこともあるのです。そこで、次週からは原則予約することにし、無駄の出ないようにしていくこととしました。今もリピーターの方が多いのですが、それでも、飛び込みで「買いたい」といらしてくださる方もおられるので、対応しています。でも、やっぱり、作った分、しっかりとその日のうちに消費できることが望ましい。利用者にとっては少し堅苦しくもなるかもしれませんが、予約制と新規でも買いに来た人には対応できる余裕分を持ちつつ、活動を進めていくこととしました。

ところで、同じたま広報に「来春、新しくなるパルテノン多摩」についても案内がありました。駅やペデストリアンデッキと直結している2階部分の紹介ということで、ロビー広く開放的になるということ。開放的になることで、日常的に、気軽に親しみやすい文化施設になるということですが、開放的になっただけで親しみやすくはならないような気がするのは私だけでしょうか?

とダメ出しばかりしているので、嫌われるわけですが、いろんな人たちが利用していく…そしてまた、いろんな人たちに利用してもらいたいという思いをきちんと受け止めることのできる空間づくりは簡単ではないのです。ただ場所があれば良いだろう…にはならないことを改めて確認したうえで、どうやったら、誰にとっても居心地のいい空間にできるかを考えていく必要がありますね。コロナ禍を前提としながらの利用ルールも頭に置いておく必要がありそうですし。

いずれにせよ、「パルテノン多摩が新しくなる」というのは、単に大規模改修をしただけで、お色直しをしただけになってもらっては困るというのが私の意見でもあり、建築コストは80億円以下に抑えられましたとは言われても、そのために、それだけで済ませられるわけではないことをきちんと踏まえる必要があり、私としては諸々入れ込めば…ゆうに90億円以上を投じたプロジェクトになる…くらいに捉えていますので、その責任の重さを感じているわけです。最終的には市民も含めた合意形成のたまもの…ということで、実施、推進されていく取組みとはいえ、次世代や将来から見れば明らかにお荷物になりそうな、負担増になりそうな取組みであることは今後の運営費を含めて、最初から明らか。でも、税金をかけてでも運営していく価値を認めるからこそ、改修をしたわけですから、それに対する責任感を再開館に向けても発揮してもらわねばと思っています。

せっかくなので、昨年度、私はパルテノン多摩に関する質問をしたところでの市長答弁を掲載しておこうと思います。今回もパルテノン多摩のことを質問する予定ですので、市長答弁がどれだけ実活動に反映されているのか興味深いです。とにかく、昨年度、お世辞にも今後に大いに期待できる…とは言い難い、とても渋さ噛みしめざるを得ない…指定管理者選定委員会の審査結果内容を踏まえて(厳しい評価が下されていた)、質問したときの市長の回答。

市長(阿部裕行君) 質問者からもいろいろお話があったように、今回の共同企業体に対する審査の結果のところが1つ、今日大きなテーマになっているのだと思います。
確かに、この何年間かの中で、多摩市の文化振興財団そのものは、現在間瀬さんという館長のもとで、ある意味で市民活動と地域活動の掘り起こしということと、単に貸し館でなくて、もともと持っている学芸的な機能と、そしてまた、市民と一緒に取り組んでいく。そういう部分についてはかなり道が開かれてきたと思います。
共同企業体としては、その世界の中でJTBや野村不動産なり、これまでの経験値のあるところがパルテノン多摩の文化振興財団が選んだ企業体であります。確かにそれは先ほど話が出ていたように、日本全国の中でもなかなかない、この関東の中で見ても共同企業体としてやっているのは川崎市ぐらいです。
そこの鍵を握るのは、多摩市から与えられた公募条件をきちんと満たしていくためには、一体となってコミュニケーションをよくし、リーダーシップも発揮しということが求められているのだと思います。なおかつこれまでの30年にわたる多摩市文化振興財団の経験値もありますが、一方、そこだけではない新たな市民との連携、それから、開館を生かすだけではなくて、文化芸術のうねりのようなものを体感できる、そうした装置として機能していかなければ意味がない。そこで、おそらく今回の審査の皆様方が厳しく評価をされたということは、ある意味で内輪で傷をなめ合っているのではない。今、全国の公共施設、全国の財団が問われている課題をきちんと多摩市においては、解決に向けてさらに強力に一歩踏み出すべきであるという温かいメッセージも、この中には含み込まれていると私は思います。きちんとやはりそこに対して解決をしていく。
幸いにと言ったら変ですけれども、コロナ禍で動きができていない、休館中であるということで、共同企業体のメッセージがうまく伝わってないところもあると思います。だからこそ、逆に言えば日本を代表するプロの企業体が一緒に入っているのであれば、私としてもきちんと税を投入する以上、しっかりそこは応えられるような体制を持って、きちんと提案もしていただきたいなと思います。
コロナ禍でテレワークでいろいろ厳しかったとか、いろいろな状況はあったのかもしれませんが、これから先ぜひ開館に向けて、今日質問者がおっしゃっていただいたことも踏まえて、しっかり共同企業体のほうには、その複合文化施設等指定管理者候補者選定委員会のメッセージを受け止めていただいて、きちんと改善案を出していただき、もともとの目標である市民全体のトータルの学芸、芸術、文化の発信だけでなく、晴れの場でもあり、また、多摩市だけではなく南多摩全域、あるいは東京、日本の中で、さすがパルテノン多摩だねと言われるような存在に高めていきたい。そういうふうに思っておりますので、今日の質問者からのご意見にもしっかり応えていけるように奮闘してまいりたいと思います。

昨日の夜から、議事録を読み返しては、市長のこの答弁が素晴らしくて、大絶賛しています。「きちんと提案もしていただきたい」…私も同じ思いですね。もともと市のくらしと文化部長(パルテノン多摩を所管しています)が、部長を退職されたのち、今はパルテノン多摩をずーっと担ってきた多摩市文化振興財団の常務理事をつとめておられます(こういうのを天下りというのでしょうか?)。ですので、この度の改修工事に目途がつくまでの部長としての経験が存分に生かされてほしいと期待するばかりですし、その期待を背負って、常務理事として活躍されているはずなんですよね。さて、進捗状況はいかに…ですね。