3月議会、始まりました!

今日から定例会が開会しました。初日なので、行政報告等など諸々…があり、市長の施政方針演説。それから各会派代表質問へと進み、改革みらい、日本共産党、公明党の3会派の代表が質問に立ちました。議長になると質問ができない残念さを味わうこと…少しは耐性が鍛えられたかと思いましたが、やはりまだまだ修行が足りないようです。行政側のあいまいな答弁にも「大人対応」できる議員の皆さんの力量がすばらしいのかもしれませんが、「もっと突っ込んでほしい」とか「答弁を引き出してほしい」とか…議長席からの心の叫びです…。

市長の施政方針は、4月の選挙を意識した内容になっておりますが、この4年間で「ほぼほぼ自分の掲げてきた公約が達成できた!」なんて評価がされていて、「えっ、そうなの?!」と思います。私にとっては最も肝心な「将来にツケを先送りしない」という点については、かなり先送りにされているような気がしていて、結局、市長は「自分自身4年の任期」のことしか目に入っていないのかなと考えていたのは思い過ごしだったのか?

いくら財源的には都市計画税が使えると言っても、そんなに有り余っているわけではないでしょうし、どんなに見直したとしても…結局、パルテノン多摩も「約80億円」という金額+αかかっていくようなので(大規模改修コストのみ。運営費は別。)、その投資に踏み込むことにもっと慎重になってもいいのではないか?…今のところ、私が見ていて「どんな使い方をするのか?」についての議論はまだまだ不足しているような気がしており、それは「これからワークショップでさらに深めていく」のかもしれませんが、何だかプラス、プラス、プラス、プラスになっているのではという印象が拭えなくて心配です。なおかつ、肝心なところで言えば、市長が「こうしたい!」という強い思いを発していないというか、遠慮がちなのかもしれませんが、「本気度合い」が伝わらないのが、残念ですね。もちろん、それは「図書館本館再整備」のことに対しても相通じて言えることなのですが、巨額の投資をすることに対する「懼れ」というのか、「でも、やっていく!」というような勢いを待ったっ感じないのですね。

何度も書いていることですが、「建設することはできても、その後の、維持管理、運営の方がもっともっと大変」…ということに対する市長の考えが見えてこない。運営手法一つとっても、財政的にも厳しければ、人手の面でも大変になってくることも含め、どこまで考慮されているんだろうか?と疑問です。

この図のごとくです。今、多摩市役所に志高くやる気を持って「さあ!やるぞ!」と仕事に取り組んでいる若い職員さんたち…彼彼女たちの将来にも思いを馳せるとき、「バブル時代を背景にイケイケどんどんと後先考えずに豪華絢爛に公共施設を増やしてきた我が市の歴史」への総括こそ必要ではないかなと思えてなりません。

「持続可能な市政運営」と言葉で語っているほどに、必要な取組みが進んでいないのではないか?という疑問に、市長自身がどう応えているのか?と感じます。「世代間負担」の必要性を主張するについて、否定するものではありませんが・・・しかし、これからの人口減少、そしてまた確実にいちどき(と言ってもその期間は決して短くない)に圧倒的多数の高齢者(それも後期高齢者)を支えていかなければならない時代がやってくるわけですから…。

市長は「今までの常識にとらわれない」で取組まねばならないとする考えを表明されていましたので、そのマインドがどのように行政の動きに反映されていくのかとも思います。場合によっては「立ち止まる勇気」を持たねばならないとも考えておられるようですが・・・。

ということで、健幸都市のことについてもいくつか思うこともあり、同じ会派の大野議員の代表質問でも指摘をしたのですが、「元気な人がこれからも元気に長生きをするため」の対策だけでなく、もっともっと、くらしの現場で困っている、救ってあげなければならない状況の皆さんに寄り添い手を差し伸べることができるような…「セーフティネット」に対する視点が行政に求められているような気がしていて…今、セーフティネットの網の目から転落してしまいそうな方々への救出作戦は実はとっても大切だと思っています。健幸まちづくり政策監が同じ思いで取組んでくれそうなので、そこは大いに期待!…あともう少し、多摩市で仕事をしてくれるようなのでありがたいですね。連れ合いに先立たれ、途方に暮れている独居世帯の方など、くらすための資金には問題がなくても、でもくらしには不安が立ち込めている…そんな場合もあるので。

市長にとって「いま、大切にしたいこと」について、もう少し、発言の中から感じられるといいのになって思っています。行政組織の長としての市長の役割もありますが、きっとそれ以上に、、政治家としての信念というか、市長の生き方がまず問われているというのか…再選をめざすとしている市長がもっと自分らしく、自分の言葉で自分の表現で議場で表現してこそ、議員にも市民にもそして職員にも「伝わる言葉」になるのではないかなあと感じる初日の本会議でした。

明日は、自民党・新生会、生活者ネット・社民の会の代表質問があり、その後、一般質問となります。