50回目を迎えた「手をつなぐ親の会」総会

先月末からお招きをいただいている各団体の総会です。連休明けのスタートは知的障がい児・者の保護者の皆さんを中心に活動をされてきた「手をつなぐ親の会」の総会でした。毎年、市議会議員全員に案内状が届きます。私もわりと毎年、欠席せずに参加していますが、今日は議長としての出席です。自分の気持ちを好きに挨拶に込めるわけにはいかないので、議会代表として挨拶をしなければならないです・・・当たり前のことですが、なるべく自分の心境に近い言葉を選びながら挨拶しています。

今回は定期総会も50回目、会が発足して50年!…多摩市は市制施行50周年も3年後のことですから、手をつなぐ親の会みなさんが重ねてきた歴史、その地道な活動、そしてまた蓄積…ありきたりの言葉ですが、やっぱりすごいことだ!って思います。

会が発足した当時は「無いサービスをつくるために活動をしてきた」…今は「在るサービスをいかに組み合わせて、一人ひとりが’その人らしく’よりよく暮らすことのできるのかを考えて活動を進めている」…ここに辿ってきた歩み、ある意味「勝ち取ってきた」とも言える状況があるのだと思っています。

ここがベストではなく、まだまだやらねばならないことたくさんあるわけですが、やはり当事者の皆さんの運動によってすべての人の「生きる権利」に目が向き、そして社会環境全体が前進してきたことは確かです。もちろん一つひとつ、まだ不足しているところを充実していくことは大切な視点ですが、それ以上に「後退させない」ために何ができるのか?という視点を忘れてはならない…というくらい取り巻く環境の厳しさが増していると感じています。

私たち個々人の生活に一番身近なのは自治体である「多摩市」。私たち市議会が「どう考えていくか」もとても問われる時代になっていると考えています。今、健康福祉常任委員会は市の障害福祉施策についても検証していくべく、様々な活動団体にヒアリングをするなど実態調査を精力的に進めています。時間がいくらあっても足りない、やればやるほどに課題が見えてくるというのが委員会全体の受け止めであり、メンバーみなさんの実感のようですが、こうした委員会の活動の積み重ねができてくると議会活動にも「厚み」が出てくるでしょうし、市の施策をゆるぎないものにしていくのではないか?とも思います。

より地域が大事、住民に身近な場所が重視されている時代であるからこそ、私たち多摩市議会の役割も重たくなっている。従来通りのやり方では全く立ち行かない状況になっていることを私たち議員一人ひとりは感じていると思います。私が議員になった時よりも、議会活動そのものも忙しい、活発になっていることは事実。そしてまた勉強している議員は増えていると考えています。そんな多摩市議会の姿をより多くの市民の方にも知ってもらえるようにするのが議長としての役割…と思っているのですが、それがなかなか難しい。「個々人議員の活動」ではなく「議会」が評価されるようになっていくと、もっともっと私たちへの期待感も高まっていくのでしょうね。それがとりあえず私のめざすところ。

「市議会が市民から期待される存在にならなくては、執行部のチェック機能は果たせませんからね!」

くじけそうになった時に思い出すこの言葉を胸に…。