3月議会 閉会を迎えました。

今日で3月議会も終わり。各会派からの来年度予算に対する討論があって議決。私たちの会派、フェアな市政は一般会計予算については「反対」しています。会派を代表して行った討論の原稿はこちらです(令和3年度一般会計予算討論_フェアな市政 )。いつも通りの視点で述べました。

「持続可能な市政運営」への取組みは着実に進められていますか?…という問いかけです。まずは市長に、そして、議会でも考えていく必要があると思っているので、他の会派の皆さんに対しても「今、問い直してみる必要はないですか?」と提起する内容で討論をまとめています。

かなり近い立場から討論していたのは、新生会というか、自民党の松田だいすけ議員ですね。冒頭で主張されていた内容は私たちの会派というか、私の観点ともかなり重なるものが多く、今のままでは「持続可能な市政運営にならない」と捉えている姿勢だったなと思います。特に施設の維持管理には「人」に関するコストも含めて経費が必要となることも指摘されていましたが全くその通りですね。建物そのもののメンテナンス費用は老朽化した施設ばかりになっていきますから増えるわけですが、施設運営をするために「人を配置する」という点でも人件費かかっているわけなので、そこも無視できません。「議員は(予算を伴う)新たな要望をするのであれば、既存の事業の廃止も含めた見直し(コスト削減の方向にて)も念頭に置いていくべき」とする趣旨の主張も同感ですね。

まさに、私たちは例えば、「地域図書館を廃止する代わりに、中央図書館機能のある本館を新たに整備する」という方針が変更され、いつのまにか「地域図書館も存続するし、中央図書館機能のある本館ではなくて『中央図書館』を建設もします」という現状になっていることについて、それで本当に齟齬は生じないか、矛盾はないのか…と問うているのです。

この状況にあっても、「未来への投資」として市民を元気にするための取組みとして取り組む中央図書館建設、あるいは旧北貝取小学校の跡地の活用を進めていくならば、「公共施設の見直し方針と行動プログラム」で掲げてきた例えば地域図書館をなくすなどの対応で図書館運営や維持管理のコストを下げる、あるいは市の他の公共施設を縮小するなどの具体的な動きが見られなければならないと思っています。資産活用として資産売却による歳入を一時的に確保したとしても、継続した公共施設の維持管理費などの問題に解決策を導き出せるものでもありません。私たちは今、その課題にどのような対案を持ち得ているでしょうか。

と私の討論でも触れていることです。「スクラップ&ビルド」から「ビルド&スクラップ」に発想を変えた取組を進めるのであれば、そのこともきちんと明らかにすべきですね。「最初にやりたいこと、やるべきことを決めて、そのために必要な資源を確保するために不要なものを廃止する考え方」に立ち、進めていくことが説明されないまま…なし崩し的に地域の図書館が結果的には廃止されるような動きになるとすれば、これもまた、市民の不信感を募らせる原因にしかならないと危惧しています。

いずれにせよ、私は阿部市長も「持続可能な市政運営」を掲げ、当初はかなりの意気込みをお持ちでしたし、後押しする立場にいましたから…その情熱というか、使命感が今後、どのように果たされていくのか注目していきたいとは思います。

市長は「少子化」にかなり危機感を覚えているようで、「子育てを応援している」ということをもっとアピールしたいようですね。今までの市の姿勢や主張を念頭に置けば、今までもアピールしてきたのではないの?…って思うわけですが、それでは「ダメ」とか「うまくいっていない」というのであれば、その理由と原因など、根本的なところの要因をきちんと把握して押さえ、そこを解消できるような取り組み立案をしていかなければ、無意味でしょうね…。

記念グッズを配るようなことは、その時だけはありがたがられたり、うれしく思われたりするかもしれませんが、継続した住みやすさやまちの魅力につながるものではないことを認識としておきたいものです。これは、今日、議決した補正予算の質疑を通しても改めて感じたことでした。ちなみに、私たちの会派は一般会計予算、旧北貝取小学校を活用する「市民活動・交流センター、ふるさと資料館」の指定管理者の指定については反対をしましたが、それ以外、市長提出議案には賛成しています。指定管理者の議案については、そもそも新たな公共施設を設置することには反対しているのでその立場を貫くという意味で反対の態度をとっています。

今日の議事日程はこちら。気になるところなどがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。私は実は昨日がピアノの発表会でかなりエネルギーを使い果たし、「練習通りにはいかない本番」…それもやっぱり実力のうちだと痛感して迎えた朝でした。でも、討論を行ったり、きっちりと役割を終えることができて、何だかホッとしています。

新型コロナウイルス感染症…緊急事態宣言…また出るの?…聖火リレーどうなるの?…ですね。梅村さとし参議院のコラム、一読されることをおすすめします。「ウイルスのご機嫌次第」…と表現が絶妙ですね。