12月定例会 生活環境常任委員会

定例会も生活環境常任委員会が終わって、あとは子ども教育常任委員会のみ。議長は常任委員会にも所属をしないほうがいいという意見もありますし、あとは、他の議会では議長は在任期間中は会派を抜けるというところもあり、いろいろ立ち位置を考えるわけです。委員会には所属できるので、「明日はちょっとくらい意見が言えるかな」とか思うと少しうれしい。

今日は委員会開会前に和田地域に完成した「和田・東寺方コミュイティセンター」…「かるがも館」の見学をしてまいりました。地域の人たちが集まり、「その後運営」のことも考えた施設づくりとなっています。地域の皆さんの内覧会は来月なので、正面から撮影した1枚と、2階の会議室の写真だけ掲載しておきました。既存施設の見学を踏まえ、さらに一歩…「イマ」のニーズに応えた施設になっているなと思います。各部屋とも中が見えるところ…「活動を可視化したい!(そうすることでPRにもつながる)」というのは新しい公共施設で取り入れられていることですね。

建設費は約6億円とのこと。「意外と安くできた。」というのが担当課長の感想のようです。確かにかつてのコミュニティセンターは10億を超える建設費をかけていますので、それに比べれば・・・ですね。

パルテノン多摩の大規模改修で約80億の数字を見ている私も最近は数字に関する感覚がやや鈍化しているようで、「そんなものでできるのか…」と思ってしまいました。ちなみに既存のコミュニティセンターを修繕するところに「おいくらなの?」も気になりますね。新築するのと同じくらいかかるとも言われていますが。

さて、今日の委員会では市道路線の認定などを審査し、議案については全て全会一致で可決しました。その後、協議会に入り、担当所管から各種の報告。盛りだくさんの報告の中でも「街路樹よくなるプラン」「交通マスタープラン」「多摩市一般廃棄物処理基本計画」(ごみ処理計画と言った方がわかりやすいが)…などこちらも計画書の見直しなど、もっと時間をかけて議会でも議論した方がよさそうなものがズラリ。もちろん策定過程では市民参加手法も取り入れていくわけですし、専門的な立場からの意見等も入っているとはいえ、「税配分の根拠」にもなっていく行政の行動計画書なので、議会でも内容を押さえておくことは必要ですね。

また、2年ごとに進捗状況が報告されているそうですが、「今後のみどり確保と借地公園の整理について」では、今後、国庫補助なども見込むものの、市の財源としては都市計画税を充当するということで取得予定の「借地公園も含む’みどり’」については総額約7億6千万円が概算として示されていました。

よりよいまちにするため、「公共空間」をみなで守っていくための必要経費。・・・・しかし、これまた、パルテノン多摩の大規模改修と比較すると、上記の取得予定地の総額なども「それほどでもないのか・・・・」という感覚にもなってしまう。つまり、そのくらいパルテノン多摩の大規模改修に都市計画税を充当することの意味は「重たい」のですね。もっと言えば、「都市計画税の使途が拡大されたことで、急に財布の紐が緩めてしまっていいのか?」という視点を持ちながら、市民の大事な大事なお金を使うことに対する姿勢を大規模改修を進めるうえでも見せなければならないって思います。

「今、ここに、これだけの税金を出費をしてしまってもいいのだろうか?」って常に思うことで、緊張感のある仕事が出来ていく。自分自身でも、大きな金額の買い物をするとき、いろんなこと考えると思います。それと同じだと私は考えています。家を購入するとき、ローンを組むとき、「何度も何度も考える」のだと思います。有り余ったお金を手にしている人であれば違うかもしれない。でも、庶民の生活の場合には、「これで大丈夫か?」と生活設計、将来設計とともに考えていくのが普通です。その気持ちを忘れないで仕事を進めていく、議会で示された予算書も一つひとつ点検していく…今、多摩市行政を見ていると「将来に対して’漠’とした不安」を感じてしまいます。

でも、都市計画税の本来的な使い道としては「借地公園も含む’みどり’」の取得のほうが随分ふさわしいですね…。

市役所のロビー。クリスマスらしくお花。華道連盟の方がこうしてお花を飾って下さるのはうれしいですね。ぜひ、お花が引き立つように、もう少し背景にも気を使ってほしいと思ったりします(笑)

12月も半月が過ぎようとしており、2017年の集大成に向けて・・・?今年の漢字は「北」ということですが、みなさんにとっての一文字は?…私にとっては…とか考えにふけった夕刻でした。