静かな夜と新しい年を迎える心構えと。

大晦日もいつもどおり。きっと、明日の朝もいつも通りなんだろうなあと思います。ただ、カレンダーが新しくなるところが違っているかな。それにしても、今日の都内新型ロナウイルスの感染者の数には驚きはするものの、しかし、予想通りの1000人超え。深夜からの初詣の自粛を暗に求めるような数字ですね。発表される数の正確性というのか、まさかタイミング見計らって数字の公表を行うようなこともないのかもしれませんが、ますます外出への足が竦む数字。年末年始は静かに過ごしてください…という言葉を補強するかのような数値に驚くばかりです。

今日お目にかかった数名の方も「今年は外出をしなくなった。」とおっしゃっていましたね。目的地に最短距離で行き、目的達成すれば、さっさと帰宅して、家でじっとしているしかない…という話しを伺うと、アクティブだったみなさんの活動量が減り、暮らし方がが変わっているのだなあと。「寄り道ができなくなったし、しなくなった」という感じなのかもしれませんね。たまにはまわり道、寄り道をすることで得られる楽しみは日々の暮らしにそっと豊かさを付け加える気がするのです。大事ですよね。

さて、私の年明けも新春を彩るような毎年の恒例行事も中止となり、その意味では、人と会う機会が激減し、対面するからこそ得られる意見やら情報やら声を聴く機会も減ることになり、大きな痛手だなと思います。同時に、違った形での活動が求められていると痛感しています。もはや「新型コロナウイルスは収束に向かうだろう」ではなく、この状況が継続していくことを前提にして、いろいろな物事を考えていかねばなりません。

 

ただ、私たちは光が差す方向に向かっているのだと信じて進む気持ちを忘れずに…と思います。

 

それにしても「無事であること」がこれほどまでにありがたく、感謝しなければならないことであると教えられた一年だったようにも思います。新型コロナウイルスのことだけでなく、自分自身の身の回りのことを考えても、そう思うのです。明日、何が起こるかわからない…そんなことがいくつかあり、「今を大切にする」ことがどれほど大事でかけがえのないことかと思えるようになっています…単に、年齢を重ねただけなのか?

私にとってのコロナ禍は、特にステイホームの期間中、めいっぱい仕事のスケジュールを詰め込むのではなく、いい仕事や活動をするためにこそ、心のゆとりこそ重要だと認識させられる時間にもなっていたと振り返ります。今年がそうであったように来年も頑張りすぎず、でも怠らず。毎日をとにかく丁寧に重ねていくことだけを心がけていきたいものです。忙しいとついつい「雑」になってしまうので、「雑」にしないように踏ん張れる強さを持ちたいなと思っております。

 

今年はお会いしたかった皆さま、もっと交流を深めたいと思っていた皆さんともなかなか思うような機会を作ることができずじまいで心残りもたくさんあります。思うような活動や期待されている活動をやりきれているとは言い難い自分自身に反省点もたくさんですが、それでも見守ってくださった方々には心から感謝申し上げたいと思います。その感謝の気持ちを明日からの活動にもしっかりつなげていくことを心に誓って、2021年を迎えたいと思います。ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。