続報なんて大げさなことではなく、昨日のブログの件につき。

今日は私にとっては毎年の楽しみでもある拓殖大学でのゲストスピーチ。約80名くらいの学生さんたちが拙いスピーチを聞いてくださるというありがたい時間です。毎年変わらずテーマは「地域の政治をもっと身近に」…「政治学」の授業にお招きいただいています。私が話をしているのは「議会」では多様な声が反映されて欲しいということ。そして地方議会は国会とは違って「二元代表制」であるということとその意義と意味。もちろん、女性議員が少なく、若い世代の議員も少数派であることと…もともと人口で考えても少数派である若年世代が投票に行かないということはどういうこと?…「シルバー民主主義」ってどういう意味?…そんなことをざっと1時間弱で話をしております。スピーチする内容の柱は変わっていないものの、毎年使用するスライドは…必要に応じて更新作業が必要となるため、昨晩ギリギリまでスライド作成をして、本当は事前にもう少し復習してからスピーチに臨もうと思っていたのに…相変らず、どこでもすぐに睡魔が襲えば正直に寝入ってしまうため、高尾山口方面に行くはずだったのに乗り換えしそびれて京王八王子に着いてしまった…。

慌てて乗り換えして、ギリギリ授業開始には間に合ったのでセーフ。しかし、今日の話しは散漫に終わってしまったのではないか?と思ったりしてしまい、今日の講義を聞いた学生さんたちから出席点呼かわりの感想が…おっかない。

 

 

そんなことで、慌てふためいた昼下がりも、ヤレヤレのうちに終了しましたが、今日は昨日のブログのことに関連し重要な報告をしておく必要があります。なぜなら、副市長から「申し入れ」を受けたからです。「盗聴」と表現していたことに対する違和感の表明です。副市長(行政)の立場からすると、特別委員会の音声を別室に流してと「お願いしたことはありません。」ということで、昨日発生した現象について「盗聴」と言われることは不本意他ならないというのがご意見でした。

 

だから、私…「そもそも別室に音声を流すというのは、『誰が一体何の権限で行えることなの?』」と昨日のブログにも書いたわけです。で、副市長からの申し入れを待つまでもなく、今日は朝一番で議会事務局長や次長、係長とともに昨日の振返りをしました。そして、改めて、確認できたのは、この件につき、そもそも何の取り決めもされていなかったという事実が確認できたというわけです。今となっては、いつのまにか、’ごく自然’に行われていた行為にすぎないということ。いつの時点からか、誰かの裁量やらハカライにて行われていたようです。ある意味、慣習のごとく行われていたということ。私にとってはこのことを確認し、認識できただけでも十分です。そして、昨日発生した事態に関しても、「別室にて音声方法を聴くことは『ご遠慮いただく』べきであった」とする結論と、今後についてもどう対応すべきか、議会運営委員会でも話題にすることにしたので、それでもう十分。

 

とは言え、副市長は「行政としては『盗聴』とされたことに対し、名誉を傷つけられたと言わざるを得ない。」「『あたかも行政が悪い』とする印象で綴られている」…そう受け止めざるを得ないとのことでした。確かに、「盗聴なんて言われる覚えがない」というのが行政の本音であり実際にそうだったとも思います。さらっと読んだだけでは「なんてことを書くんだ!」と思われたに違いありません。でも、私自身は「議長として」の責任もあるだろう…って考えていましたので、「『議会事務局長』の責任にされ、押し付けられることにもまた疑問。もっと言えば、『今日の今日まで気がつけなかった議長の責任』とも言えるかもしれない…私が『今日初めて気づいた』ということに、むしろ私自身のショックも大きい」と吐露していることもまた事実。その思いも汲み取ってほしいですが、読者によって受け止めも違うのもまた事実ですし、あえて副市長のご意見を否定することはしません。

 

ただし、今さら、誰の責任だとか何だとか過去を穿りかえすような犯人捜しのようなことは一切不要。重要なことは、この件から学び、善後策を考えること。「議会事務局長とだけ問題認識を共有し、今後の対応を確認をするだけでは不十分。音声を別室に流すことにつき、議会運営委員会にて確認し、改めて取り決め事項あるいは申し合わせを行う。そして、確認事項につき、きちんと記録をし、文書で残しておきたい。」…これが議長として私が出した答えです。

また、議会の会議には「公式」と「非公式」という区別はなく、すべての会議は「公式」。「公式」会議に至るまでの準備段階で行う勉強会や調査活動について、あえて紛らわしくするような「非公式」など呼ぶのもやめましょう…って今となっては思います。委員会活動などにおいて、事前準備の活動を行うことは当然のことで、それは例えば、議員個人が一般質問を行う前段で勉強に足を運んだり、調査活動をするのとほど変わらないと思うのです。

 

いずれにせよ、「盗聴と表現されることは心外である」とするご意見は受け止めるとともに、昨日の一件に対するここまでの顛末に対する報告としたいと思います。

 

蒸し暑い一日でしたね。心地悪さを払拭してくれるのは…新商品を待ち焦がれる気持ち♪…楽しみすぎる♪