継続と努力。諦めないこと。

多摩市出身の出雲充さんと小林りんさんをお招きした未来創造シンポジウム。担当者が春からずっと準備を進めていたシンポジウム。お忙しいお二方の日程を合わせるところから、とても苦労したと伺っています。この内容は本当は中学生や高校生に聴いてもらいたい、シンポジウムの規格があると伺ったときには個人的にも娘同伴で参加したかったと思うくらいでしたが、日程についてはまあ仕方がないですね。市外からの来場者もいたようで、「多摩市は意外とすごいのね。」という会話も耳にしましたが、そのくらい注目度も高いシンポジウムだったと言えるでしょうね。

そして、もちろん期待を裏切ることなく、とても充実した内容で「もっと話を聴きたい」という気分になった方も多かったのではないかなと思います。

とは言え、やはり、私個人的にはこれから世界に羽ばたいていくであろう多摩市の中学生、高校生あるいは大学生にも話を聴いてもらいたかったなあと…話しを聴いてますますそう思いました。

とにもかくにもお二方とも人知れず何倍も何十倍も、もしかしたら何百倍もと・・・スバ抜けて人以上に努力をされる方だとお見受けしました。目標に向かって、諦めずに挑戦し続ける力が卓越しているというのか。ああ、娘にも爪の垢煎じて飲ませたいわ…「親の気持ち」になり拝聴させていただき、長丁場3時間のシンポジウムの時間はあっという間に終わってしまいました。

シンポジウムのあったパルテノン多摩小ホールを後にして、4階へ。今度はマジックサウンドルームで自動演奏楽器を聴く会がありましたので、そちらに参加してまいりました。多摩童謡友の会を長年にわたり主宰されておられる髙山佳子先生にお誘いをいただきました。髙山先生はパルテノン多摩を建設にあたっての検討メンバーのお一人だったそうで、この自動演奏楽器がなぜここに存在しているのか?などについても、当時のエピソードをご存じであり、そのことも来場された方々に披露されていました。

すでにパルテノン多摩の大規模改修にあたり、自動演奏楽器をこのまま維持管理し続けることは難しいとする判断が下されています。議会としても一定程度、これまでの実績や今後に対する市の意向なども踏まえつつ、「致し方ない部分もある」と考えてきた経過もあるのですが、先生は「多摩オルゴール博物館」としてこの場所に残していくべき出会えるとお考えのようです。確かに多摩市民にとっての「財産」と言われますとその通りなのです。しかし、最も巨大なパッカード・ウェルテについては音が大きすぎて、この場所に似つかわしくないというのか、もっといい場所で聴きたいという気持ちになるのは私だけでしょうか。これらの自動演奏楽器は大規模改修をするときにはマジックサウンドルームから出さねばなりません。しかし、パッカード・ウェルテをこのお部屋からどうやって出すのかも…考えなければなりません。明日、子ども教育常任委員会が開催される予定ですが、「自動演奏楽器については今後どうしていくか?」…マジックサウンドルームはなくなることが決まっていますが、自動演奏楽器たちの行方がどうなるかについて、全く先が見えておりません。

市は本当は自動演奏楽器を残したいのだろうか?…とも思えてくるのですが、どうなんでしょうね。市長はとある場所で「守っていくためには市民のみなさんの世論が必要だ」と趣旨のご発言されていたことだけは直接耳にしております。

今日は夕方から手話の個人レッスンをしていただき、またその後、打合せに出かけたりと…スイッチのオンオフを切り替え切り替えした一日でした。そして、今日は一般質問通告書の締切だったのですが、「パルテノン多摩の問題について」一般質問したいなあという気持ちにもなった夜でした。30年後を見据えて、今から考えるとき、人口も減少しますし、当然ながら、利用団体も利用者もそれに伴って減少していくことが前提ですからね…。未来創造シンポジウムで登壇くださった多摩市出身の出雲さんや小林さんに、こうしたときにちょっとした相談に乗ってもらえるとか、意見を聞いてみるとか・・・できると面白そうなのになあ。