決算審査2日目

「おつかれさま!」ということで、マリトッツォです。甘さ控えめな感じが気に入っていますが、それでも300キロカロリーを超えます。小さいのに。そういえば、マリトッツオはカルディにも冷凍で販売されているのですが、いつも保冷バックを持っていないので買うことができずにいます。まんまと流行にのっかりながら、スウィーツに励まされる日々ですが、やっぱり、最後は一口羊羹ではないかと思う今日この頃です。

今日は歳入のところから質疑が始まり、歳出は総務費から民生費の途中まで質疑が進んでいます。「昨年度の取組みがどうだったのか」を確認するところから始まるとはいえ、既に今年度は始まっているので、来年度予算の編成に向けての方向性を確認したり、要望事項を意見したりという感じ。これを踏まえてから、一応、次に進む…ということになっているのですが、財政的に余裕がある状況ではなく、各事業ごとに見ていくと、カツカツでやっている印象のほうが強く、気になるところを事前にヒアリングしてみると…「それだと、仕方ないか」と思えてしまうことも多い。政策のメリハリのなさというのか、何を重点的にやりたいのか…が見えてこず、何に重きを置くのか…がわからないままに、私に見えているのは…図書館本館の建設、北貝取小学校の改修工事、パルテノン多摩の改修…改修してからの運営コストに苦しめられるのではないか…?と懸念が深まっていくばかりの新規の公共施設の建設工事など。

私はパルテノン多摩の大規模改修は「やるしかない」と判断したので、何とか、運営の再構築をしていく必要があると考えているものの、図書館本館、北貝取小学校の改修以降…のことについては現段階では責任を持って将来にわたって運営し続けられることを裏付けすることができない状態なので「急いで進めるべきではない」と思っているので、ぜひ、後押しする立場の議員のみなさんに「将来に負担のしわ寄せをしない」という立場から、どんな工夫ができるのかなど具体的な提案をしてほしい。

人口減少する社会になっていくことはわかる。

それは、納税人口が減っていくことにもなり、公共施設そのものを利用する人も先細りしていくということですね。パルテノン多摩の場合、来場者人数はもちろん、施設を活用するパフォーマーの絶対数だって減っていくわけなので、そこを前提とした30年間使い続けるを考えることはとっても大変なことですね。視野を国内だけではなく、海外に向けていくことも大切かもしれないし、その視点がある場合にもきちんとターゲットを絞り、立地環境を良くすることも含めた施設の強みや特性を磨いていくことが求められるのかもしれませんね。その時にはやっぱり‘まち’の開き方というのか、私の中の語彙からすれば「国際化」というか「多文化共生」というのか、地域の受容力も問われるような気がするのです。

そんなことも含めて、今から少しずつでも取り組みを進めていくことが大切かなと思っていましたが、に新型コロナウイルスが到来しているという状況に、海外からの千客万来…でお客様を迎えることは一旦ペンディング…ともなると、それこそホール業界で言えば他市の文化ホールとの利用者の「奪い合い」です。「奪い合い」に競り勝つ(この言葉は嫌いだけど)ためにはやっぱり魅力ある施設であること以上に、そこにいる「人」のセンスが重要。広報のセンス、営業のセンス…指定管理者にも求めたいですね。そして、センスを持つための前提にあるのは「社会を分析する」とう視点。今、何が求められているのか…今までずっとお役所的な営業をしてきた多摩市文化振興財団だけでは対応できないところ…だからこそ、人員テコ入れも含めて、共同事業体というかたちでチーム編成し…今までとは違った形で指定管理者となり、新たな船出に向けて動き出ししているはず。私は共同事業体に加わっているJTD(JTBコミュニケーションデザイン)には期待しているのですけれど、なんか、見えてこない感じで残念。

そもそも共同事業体というやり方が全国にも事例があるようなものとは言えず、多摩市オリジナル感が強いところにも怪しさというか、危うさがあり、…そこをしても模索中なのかもしれませんが、模索している時間はなく、とにかく前進あるのみで…「ちぐはぐしてる」とか言い訳している段階にはないと思えてなりません。

いっそのこと、丸ごとJTDに任せるとかしたほうがよかったのかもしれません…とあとから後悔しなくて済むようにしたいもの。

「多摩市文化振興財団の存続にどれだけの意義と価値があるのか」…個人的にはここに今、最大の関心があるんですね。多摩市文化振興財団には多摩市も出資してきましたし、税金で維持してきた組織ですから。30年以上もの間、税金を注ぎ込んできた財団であることを考えれば大事に存続、発展させていくことが責任だとも思う一方で、単なる税金をパクパク食べているだけにしか見えない…と言われてきたことにも耳を貸す必要があると思っています。厳しくても辛くても、今だけではなく将来を見据えた判断や決断を迫られるときもあるかもしれませんね。でも、今すぐではなく、リニューアルオープン後の指定管理期間まずは5年間の間でまずは一旦、見極めの時期がやってくるんだろうなと考えていますが…どうなるやら。

というわけで、パルテノン多摩のホームページも「来月中旬には再開館を見据えてリニューアルさせていく」ような方向が答弁があったので、指定管理者のみなさんにも頑張ってもらわねばならないです。全国の公共ホールのお手本というのか先進事例になりたい…というくらいの気合で取組んでほしいものです。

「新しいパルテノン多摩に行ってみたいな!」って思ってくれるみなさんが増えますように。

 

私の願いはここ。「未来場者、無関心層へのアプローチ」が何よりも大事で、今までパルテノン多摩に縁遠かった人にも来てもらえるような場所にすることを掲げてのリニューアル工事。だからこそトータルしたら約100億にも上るような税金を使うわけですから。都市計画税を充当するので「福祉や教育予算に使うお財布とは別。だから、そちらにはしわ寄せは行きません。」…でも、繰り返しになりますが、建設工事のコストだけの話しですからね。再開館以降に日常的に必要となる管理運営費用がどう推移していくかが課題です。そのことを考えると、顔がこわばる…現段階での私のきもち。

 

台風到来で始まる3連休ですね。被害が最小限で(出ませんように)…と祈りながら過ごします。